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前編
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私には五つ年上の婚約者がいる。
名はダイソン。
幼い頃に決まった婚約者だ。
だが彼は他人を虐めるのが好きという困った性癖の持ち主であり、私はその標的にされ続けてきた。
大人しかった私は嫌なことをされてもなかなか嫌だとはっきりは言えず。それによって舐められてしまったのだろう、彼はことあるごとに私を虐めるようになりそれは年々酷くなっていった。だが、こちらが何か言えばさらに虐められることとなるため、抵抗するようなことは言えなくて。私には黙って耐えていることしか選べなかった。
だが十八の春。
すべてが変わる。
現国王の息子であるオーパル王子が私を気に入ったのだ。
王子、いや、王族の権限はこの国ではかなり凄まじいもの。
彼らが何か言えば誰も逆らうことはできない。
王子が希望したことで、私は、ついにダイソンのところから離れられることとなった。
「本日をもって婚約は破棄となります。さようなら、ダイソンさん」
「何を勝手に……! お前みたいな出来損ない女が王子の妻となってまともにやっていけるわけないだろう、何とかしてここに残れよ……!」
彼が少しごねたけれど、私はそれを無視した。
誰だって虐めてくるような人とは一緒にはいたくない。
こうして私は王子のもとへ。
ダイソンの虐めから解放された。
辛かった日々とももうお別れだ。
名はダイソン。
幼い頃に決まった婚約者だ。
だが彼は他人を虐めるのが好きという困った性癖の持ち主であり、私はその標的にされ続けてきた。
大人しかった私は嫌なことをされてもなかなか嫌だとはっきりは言えず。それによって舐められてしまったのだろう、彼はことあるごとに私を虐めるようになりそれは年々酷くなっていった。だが、こちらが何か言えばさらに虐められることとなるため、抵抗するようなことは言えなくて。私には黙って耐えていることしか選べなかった。
だが十八の春。
すべてが変わる。
現国王の息子であるオーパル王子が私を気に入ったのだ。
王子、いや、王族の権限はこの国ではかなり凄まじいもの。
彼らが何か言えば誰も逆らうことはできない。
王子が希望したことで、私は、ついにダイソンのところから離れられることとなった。
「本日をもって婚約は破棄となります。さようなら、ダイソンさん」
「何を勝手に……! お前みたいな出来損ない女が王子の妻となってまともにやっていけるわけないだろう、何とかしてここに残れよ……!」
彼が少しごねたけれど、私はそれを無視した。
誰だって虐めてくるような人とは一緒にはいたくない。
こうして私は王子のもとへ。
ダイソンの虐めから解放された。
辛かった日々とももうお別れだ。
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