酔っ払った婚約者がやらかしているところを友人が写真に収めてきてくれました。~さてさて、これはどうやら終わりが近いようですね~

四季

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前編

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 酔っ払った婚約者フルトカスインが学園時代の後輩である女メリィと路地裏で深い仲になっているところを私の友人が目撃し写真に収めてきてくれた。

「何これ……」
「多分酔ってたんだと思う」
「それにしても……酷いわ、こんなの」
「うん。だよね。だからこそ伝えたんだ、これは黙ってちゃ駄目だって思って」

 でも、その事実を知った時、少し納得している私もいた。

 というのも、フルトカスインは最近少し様子がおかしかったのだ。

 休日はやたらと一人で出掛けていくし、何をしているのかと聞けば仕事とぼやかし一緒に行ってみたいと言えば激怒する。

 だから異変は感じていた。

 ……だって、前はそんなことなかったんだもの。

 彼があんな風になってしまったのはきっとこれのせいだ。

「ありがとう、教えてくれて」
「ううん。……辛いことを伝えてごめんね」
「そんな! 気にしないで、本当に。本当に、私、感謝しているから」

 その後私はフルトカスインにその件について尋ねた。彼はいつものように怒って圧をかけてやり過ごそうとしたけれど、写真も出して話を進めていったところ彼はついに本当のことを話し出した。

 で、やはり、休日のお出掛けもメリィとのお出掛けだったようだ。
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