酔っ払った婚約者がやらかしているところを友人が写真に収めてきてくれました。~さてさて、これはどうやら終わりが近いようですね~

四季

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後編

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「ごめんなさいね、貴方とはもう無理」
「なっ……なんてことを言うんだ、このくらいで……」
「だから婚約破棄するわ」
「酷い!」
「もう無理なの。じゃあね、さようならフルトカスイン」

 こうして私は彼との縁を切ることにした。

 申し訳ないけれど、無理なものは無理なのだ。


 ◆


 あれから数年。
 私は今、領主の男性と結婚し、二児の母となっている。

 毎日とても楽しく過ごせている。

 やはり、あの時フルトカスインに執着していなくて良かった――今は強く真っ直ぐにそう思う。その心に迷いなんてものは一切ないのだ。非現実的だがもしできるのなら過去に戻ってそこにいる自分を褒めたい――そのくらいの気持ちでいる。

 ああ、そうだ。

 そういえば、フルトカスインはあの後メリィと結婚しようとするも婚前の関わり方についてメリィの父に叱られたうえ結婚反対の意思を示されたそうだ。

 それで二人は結局上手くいかず。

 別れるしかない状態へと追いやられてしまったらしい。

 で、それによってメリィは自ら死を選択。
 また、彼女の後を追うように、フルトカスインもまたこの世から消え去ることを選んだそう。

 そうして二人はこの世から去ったのである。

 ……ま、べつにもうどうでもいいけどね。


◆終わり◆
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