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前編
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私、エリカ・ミレニアムには、幼いうちに家の都合で婚約した婚約者がいた。
彼の名はハリソン。
私たちは子どもの頃から仲良しだった。異性ではあるけれど、性別なんて関係なくて。邪な感情などなく、純粋な友情を築き上げていた。
だが、ある時、ハリソンに寄ってくる娘が現れた。
その娘は学園の生徒。私やハリソンより二つ年下。名はリクエシナという。地味寄りな容姿ながら、ハリソンに近寄ることに関しては非常に積極的な少女であった。
リクエシナはハリソンに婚約者がいることを知っている。ハリソンが話していたから。しかし彼女は気にしないようで。遠慮なく、迷いもなく、彼女はハリソンに近づいた。
「初めまして! ハリソンさんには毎日お世話になってます!」
初めて会った時、牽制するようにそう言われたのが忘れられない。
彼女が現れてからというもの、ハリソンは私と会う回数を減らすようになった。けれども当初は何も思わなかった。彼の「最近仕事が忙しくて」という言葉を信じていた。
だが、やがて、ハリソンがリクエシナと一緒にいることが判明する。
ハリソンとリクエシナはその時既に一線を越えていた。ハリソンに婚約者がいると知りながらも、リクエシナはハリソンに迫ったのだ。そして、本来越えてはいけない一線を越えてしまった。
そのことを受け、一度話し合いの場が設けられる。
だがその時もリクエシナは悪気などなさそうで。
「ハリソンに婚約者がいることはご存知でしたよね?」
「えぇ! 存じ上げています。それが何か? 何か問題でもあるというのですか?」
「婚約者がいる者とそういう行為に及ぶのは問題です」
「いいえ! それは問題なんかじゃありません。だってほら、わたし、魅力的だから? 仕方ないんです。これまでもそうでしたし」
彼の名はハリソン。
私たちは子どもの頃から仲良しだった。異性ではあるけれど、性別なんて関係なくて。邪な感情などなく、純粋な友情を築き上げていた。
だが、ある時、ハリソンに寄ってくる娘が現れた。
その娘は学園の生徒。私やハリソンより二つ年下。名はリクエシナという。地味寄りな容姿ながら、ハリソンに近寄ることに関しては非常に積極的な少女であった。
リクエシナはハリソンに婚約者がいることを知っている。ハリソンが話していたから。しかし彼女は気にしないようで。遠慮なく、迷いもなく、彼女はハリソンに近づいた。
「初めまして! ハリソンさんには毎日お世話になってます!」
初めて会った時、牽制するようにそう言われたのが忘れられない。
彼女が現れてからというもの、ハリソンは私と会う回数を減らすようになった。けれども当初は何も思わなかった。彼の「最近仕事が忙しくて」という言葉を信じていた。
だが、やがて、ハリソンがリクエシナと一緒にいることが判明する。
ハリソンとリクエシナはその時既に一線を越えていた。ハリソンに婚約者がいると知りながらも、リクエシナはハリソンに迫ったのだ。そして、本来越えてはいけない一線を越えてしまった。
そのことを受け、一度話し合いの場が設けられる。
だがその時もリクエシナは悪気などなさそうで。
「ハリソンに婚約者がいることはご存知でしたよね?」
「えぇ! 存じ上げています。それが何か? 何か問題でもあるというのですか?」
「婚約者がいる者とそういう行為に及ぶのは問題です」
「いいえ! それは問題なんかじゃありません。だってほら、わたし、魅力的だから? 仕方ないんです。これまでもそうでしたし」
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