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婚約破棄されたけれど獣人と仲良くなり楽しく暮らせています! ~穏やかライフは良いですね~
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「お前みたい野蛮そうな外見の女とはやっぱり無理だ! よって、婚約は破棄とする!」
婚約者エルベデルは急にそんなことを言ってきた。
「野蛮そうな外見、って……、それ、今さら言いますか? 外見なのなら婚約する前でも分かったでしょうに……」
外見なんてそう簡単に変わるものではないのに。
「はぁ? 偉そうな口の利き方するなよ」
急に凄まじい圧で睨まれてしまった。
私は彼の親の仇か何かなのか?
「なぜ今なのかな、と、気になってしまったのです」
「ああそう。じゃ、教えてやる。これまではずーっと我慢してきたんだよ。で、もう限界になった、ってわけ。まずドレスを着ていて胸が隠れているとか無理だし、さ。はは。じゃ、そういうことなんで。ばぁーい」
こうしてエルベデルとの関係は終わった。
◆
婚約破棄された数日後、山を散歩していた時に倒れていた一人の女性獣人を救助したことから彼女と仲良くなった私は、獣人の村へ引っ越して彼女と共に暮らすこととなった。
彼女は獣人の村の村長の長女。
だから彼女といると裕福に暮らせる。
彼女に出会えて良かった、と、今は迷いなくそう言える。
ちなみにエルベデルはというと。
あの婚約破棄の直後、夜に外で女性といちゃついていたところ獣人に餌の動物と間違って狩られてしまったらしく、女性もろとも落命したそうだ。
これは獣人の情報ルートから入ってきたことで判明した話である。
でももはや私には何の関係もないこと。
聞いても、あぁそうか、と思うだけで終わりだ。
◆終わり◆
婚約者エルベデルは急にそんなことを言ってきた。
「野蛮そうな外見、って……、それ、今さら言いますか? 外見なのなら婚約する前でも分かったでしょうに……」
外見なんてそう簡単に変わるものではないのに。
「はぁ? 偉そうな口の利き方するなよ」
急に凄まじい圧で睨まれてしまった。
私は彼の親の仇か何かなのか?
「なぜ今なのかな、と、気になってしまったのです」
「ああそう。じゃ、教えてやる。これまではずーっと我慢してきたんだよ。で、もう限界になった、ってわけ。まずドレスを着ていて胸が隠れているとか無理だし、さ。はは。じゃ、そういうことなんで。ばぁーい」
こうしてエルベデルとの関係は終わった。
◆
婚約破棄された数日後、山を散歩していた時に倒れていた一人の女性獣人を救助したことから彼女と仲良くなった私は、獣人の村へ引っ越して彼女と共に暮らすこととなった。
彼女は獣人の村の村長の長女。
だから彼女といると裕福に暮らせる。
彼女に出会えて良かった、と、今は迷いなくそう言える。
ちなみにエルベデルはというと。
あの婚約破棄の直後、夜に外で女性といちゃついていたところ獣人に餌の動物と間違って狩られてしまったらしく、女性もろとも落命したそうだ。
これは獣人の情報ルートから入ってきたことで判明した話である。
でももはや私には何の関係もないこと。
聞いても、あぁそうか、と思うだけで終わりだ。
◆終わり◆
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