婚約破棄され死を選んだ令嬢、死後一時的に蘇り、元婚約者とその相手である女性に復讐する。

四季

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3話「満足したルルネリア」

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 ◆


 数日後、ルルネリアはアボデストのもとへ現れる。

 愛する女性の死を聞いて弱りきっていたアボデストは、ルルネリアの姿を見ると「俺も死にたいんだ、せっかくだからあの世へ連れていってくれ」と懇願した。

 だが、それを聞いて、ルルネリアは彼を殺めることはやめた。

 死を望むなら死を与えても意味がない。
 そう思ったからだ。

 ルルネリアはアボデストを西の山へと連れ去った。
 そしてそこにある木の一本にくくりつけて。
 以降、彼女は、アボデストを死なない程度に痛めつけ続けた。

 彼は十秒に一回程度の頻度で「お願いだ、死なせてくれよ」と泣きながら頼んでいたけれど、ルルネリアは死なせなかった。ルルネリアは躊躇なく痛めつけ続けた。来る日も、来る日も。

 それから数週間が経ち、アボデストはついに絶命した。

「私の心の痛み……少しは理解していただけたでしょうか」

 そう呟いて、ルルネリアは消えた。


 ◆


 こうして無事復讐を終えたルルネリアは、再びあの世へ行き、穏やかに眠ることができた。

 その時の彼女は穏やかな精神状態だった。


◆終わり◆
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