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1話
「貴様なんぞもう要らん! よって、婚約は破棄とする!」
婚約を機に婚約者ブルヘンカルートと一緒に暮らすようになったのだが、散々こき使われ無能だなんだと罵られたうえ。
「出ていけ! 今すぐ!」
二人の家から追い出されてしまった。
こんなことになってしまったきっかけはブルヘンカルートの浮気を知った私がそれについて話し合いをしようとしたことだった。
その話を出した瞬間彼は急激に怒りを膨らませて。
異様なほどに感情的になって私を数発殴り、大声で罵倒して、それから一気に追い出したのである。
どうしてこんな目に遭わなくてはならないのよ……。
もやもやする。
暗い気持ちも膨らんでくる。
でも彼に何かを返すことはできない。
女一人で暴れたところでブルヘンカルートに勝つことはできないだろう。
これからどうすればいいのよ……! と、徐々に怒りが込み上げてきて――でもどうしようもない。
このまま一人で苛立っていても何も生みだすことはできない、その事実には気づいているのだけれど、でもどうしても感情を沈めておくことはできなくて。
(いつか絶対痛い目に遭わせてやる!)
憎しみを抱き、立ち上がって歩き出す。
顔は涙に濡れていた。
「あ、あの、大丈夫ですか?」
そんな時だ、一人の青年が声をかけてきたのは。
振り向けばそこには見知らぬ人。
でもいつかどこかで見たことがあるような気はする。
誰だろう……?
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