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「婚約は破棄とする」いつだってその言葉から
しおりを挟む「婚約は破棄とする」
いつだってその言葉からストーリーは始まる
そうよ今宵わたしは旅に出る
彼と共にあった城を抜け出して
まだ出会ったことにないあなたのところへと
裸足でもいい
走っていくわ
山も谷もあるでしょう
雨の日も嵐の日も大雪の日だって
それでもきっと
いつかあなたに巡り会うために
今はただ走る
「婚約は破棄とする」
いつだってその言葉からロマンスは始まる
そして今宵あなたに出会った
これまでのものはすべて捨てるわ
人も
愛も
住む場所も
それでいいの
ようやく巡り会えたあなたと一緒にいられるのなら
ドレスだって脱ぎ捨てる覚悟よ
裸足でもいい
それでもあなたの手は握れるわ
それに踊ることだってできる
この夜に必要なのはあなただけ
それ以外は何も要らない
今はただ溺れていましょう
二人で過ごす時間に
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