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後編
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数年後、カインツが突然訪ねてきた。
「ごめん、急に」
「カインツ。……今さら何の用?」
「やり直してほしいんだ」
「はい?」
彼が言うには、あの後好きな娘と良い感じになっていっていたのだが、いざ婚約という時に彼女の家の問題ある行いが発覚したそうなのだ。
彼女の母親が愛人を作ってお金を借り返さずにいたこと。
彼女の父親がかつて同僚を殺めていたこと。
そういうことが発覚し、親に反対され、その娘と結ばれることはできなくなったそうだ。
「反省しているよ。君にあんな酷い仕打ちをしたこと。……でも。どうか、やり直してほしい」
「いや、それは無理よ」
「なぜ?」
「だって私、もう結婚しているもの」
そう、私にはもう夫がいる。
だからもうやり直すことなんてできないのだ。
「えええーっ!!」
「諦めて」
「う、うん……そうする……」
数日後。
カインツは亡骸となった状態で、崖の下で発見されたそうだ。
もっとも、私には関係ないけれど。
◆終わり◆
「ごめん、急に」
「カインツ。……今さら何の用?」
「やり直してほしいんだ」
「はい?」
彼が言うには、あの後好きな娘と良い感じになっていっていたのだが、いざ婚約という時に彼女の家の問題ある行いが発覚したそうなのだ。
彼女の母親が愛人を作ってお金を借り返さずにいたこと。
彼女の父親がかつて同僚を殺めていたこと。
そういうことが発覚し、親に反対され、その娘と結ばれることはできなくなったそうだ。
「反省しているよ。君にあんな酷い仕打ちをしたこと。……でも。どうか、やり直してほしい」
「いや、それは無理よ」
「なぜ?」
「だって私、もう結婚しているもの」
そう、私にはもう夫がいる。
だからもうやり直すことなんてできないのだ。
「えええーっ!!」
「諦めて」
「う、うん……そうする……」
数日後。
カインツは亡骸となった状態で、崖の下で発見されたそうだ。
もっとも、私には関係ないけれど。
◆終わり◆
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