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2話
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あれから色々あった。
知り合ってからしばらく一緒にいろんなことをして、私とエリーゼットはやがて婚約するにまで至った。
けれどもその頃から妹による妨害行動が始まった。
彼女はやはり私が幸せになることを許してはくれなかったのだ。
妹はたびたびこっそりとエリーゼットに近づいては私の悪口を言ったり自分と親しい関係になるよう迫ったりしていたようだ。ただ、こちらが前もってエリーゼットに妹のことを伝えていたため、エリーゼットが誘惑やら何やらに流されることはなかった。むしろエリーゼットは凛として都度妹を追い払ってくれていた。
そしてついに、私たちは夫婦となる。
「お姉さまが結婚だなんて。でもどーせ、ろくでもないことにしかなりませんわよ。泣いて帰ってきても手遅れですわ。ま、せいぜい苦しんで生活なさって? うふふ、痛い目に遭いなさい」
実家を出る日、妹はそんな負け惜しみを言ってきた。
でもその時の私の胸の内は晴れわたっていた。
怖いもの? そんなもの、存在するはずがない。だって今は希望を見つめられている、だから大丈夫。未来への不安? それはぜろということはないだろう、誰しもそうだ。でも今はその不安よりもずっと大きい希望が、私の目の前に広がっている。強い光、希望の前では、日々の些細な不安などくすんでしまう。
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