4 / 5
4話
◆
「フランク王子とマリネという女性は身体の関係を持っている」
調査結果を私に告げたのは、父親。
その結果を聞いた時、悲しいような嬉しいような不思議な気持ちになった。
「証拠写真も手に入れた。よほどバレないと思っているらしく、彼は窓を閉め忘れていたらしい。そこから撮った写真だそうだ。何枚もある。もちろん、二人の顔がしっかりと写っているものもある」
「……うっわ」
できればあまり見たくない。
いろんな意味で恐ろしいので。
「これは完全に問題行動だ。婚約破棄としよう」
「ありがとう、お父様」
今は一刻も早く縁を切りたい気持ちでいる。あの女と濃厚過ぎる接触を繰り返していたと想像するだけでもゾッとしてしまう。そんな人を夫にするところだったというのも恐怖でしかない。
愛されなくて構わない。
とにかく離れたい。
◆
数日後、婚約破棄がフランクに告げられた。
それを聞いた時、フランクはいつになく狼狽えていたという。また、顔を真っ青にして「親に怒られる……!」と繰り返していたとか。また、その日の晩に高熱を出して倒れ、自室に運ばれたそうだ。
そして、彼の言葉は真実となった。
マリネとの関係の事実を知った向こうの王は激怒。高熱で横たわっていることしかできないフランクのところに自ら出向いて、凄まじい勢いで叱ったそうだ。
その叱り方は凄まじく、怒られていない使用人ですら怖くて脚が震えたほど、だったらしい。
また、フランクに手を出したマリネもまた、王に呼び出されることとなったそうだ。彼女は直接呼び出され、十時間以上怒鳴り続けられたとか。想像するだけでも恐ろしい話だ。
あなたにおすすめの小説
勘違いも凄いと思ってしまったが、王女の婚約を破棄させておいて、やり直せると暗躍するのにも驚かされてしまいました
珠宮さくら
恋愛
プルメリアは、何かと張り合おうとして来る令嬢に謝罪されたのだが、謝られる理由がプルメリアには思い当たらなかったのだが、一緒にいた王女には心当たりがあったようで……。
※全3話。
姉が私の振りして婚約者に会ってたので、罠に嵌めました。
coco
恋愛
姉は私の振りをして、婚約者を奪うつもりらしい。
以前から、私の婚約者とデートを繰り返していた姉。
今まで色んな物をあなたに奪われた…もう我慢の限界だわ!
私は姉を罠に嵌め、陥れることにした。
闇から立ち上がった私の、復讐劇が始まる─。
愚かこそが罪《完結》
アーエル
恋愛
貴族として、まあ、これで最後だと私は開き直ってでたパーティー。
王家主催だから断れなかったと言う理由もある。
そんなパーティーをぶち壊そうとする輩あり。
はあ?
私にプロポーズ?
アンタ頭大丈夫?
指輪を勝手に通そうとしてもある契約で反発している。
って、それって使用禁止の魔導具『隷属の指輪』じゃん!
このバカ、王太子だけどぶっ飛ばしちゃってもいいよね?
他社でも公開
さようなら、あなたとはもうお別れです
四季
恋愛
十八の誕生日、親から告げられたアセインという青年と婚約した。
幸せになれると思っていた。
そう夢みていたのだ。
しかし、婚約から三ヶ月ほどが経った頃、異変が起こり始める。
聖夜は愛人と過ごしたい?それなら、こちらにも考えがあります
法華
恋愛
貴族の令嬢であるメイシアは、親同士の政略によってランディと婚約していた。年明けには結婚が迫っているというのに、ランディは準備もせず愛人と過ごしてばかり。そんな中迎えたクリスマス、ランディはメイシアが懸命に用意した互いの親族を招いてのパーティーをすっぽかし、愛人と過ごすと言い出して......。
そんなに協力する気がないなら、こちらにも考えがあります。最高のプレゼントをご用意しましょう。
※四話完結
双子の片割れと母に酷いことを言われて傷つきましたが、理解してくれる人と婚約できたはずが、利用価値があったから優しくしてくれたようです
珠宮さくら
恋愛
ベルティーユ・バランドは、よく転ぶことで双子の片割れや母にドジな子供だと思われていた。
でも、それが病気のせいだとわかってから、両親が離婚して片割れとの縁も切れたことで、理解してくれる人と婚約して幸せになるはずだったのだが、そうはならなかった。
理解していると思っていたのにそうではなかったのだ。双子の片割れや母より、わかってくれていると思っていたのも、勘違いしていただけのようだ。
想い合っている? そうですか、ではお幸せに
四季
恋愛
コルネリア・フレンツェはある日突然訪問者の女性から告げられた。
「実は、私のお腹には彼との子がいるんです」
婚約者の相応しくない振る舞いが判明し、嵐が訪れる。
(完結)お姉様の恋人をとってもいいでしょう?(全6話)
青空一夏
恋愛
私と姉はオマール男爵家の長女と次女で、姉は屋敷から出て、仕事をして暮していた。姉は昔から頭が良くて、お金を稼ぐことが上手い。今は会社を経営していて、羽振りが良かった。
オマール家で、お兄様が結婚して家督を継ぐと、私は実家に居づらくなった。だから、私は姉の家に転がりこんだのよ。
私は姉が羨ましかった。美人で仕事ができてお金が稼げる・・・姉の恋人を奪えば・・・
コメディタッチの、オチがあるお話です。※現代日本によく似た部分のある西洋風の爵位がある不思議異世界もの。現代機器あり。