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後編
しおりを挟むだが、彼には感謝している。
なぜならこの件以降ルレシアが大人しくなったからだ。
私を虐めてこないようになった、これは大きい。
しかしルレシアは段々引きこもりがちになり、しまいには自殺未遂を繰り返すようになり、やがてある晩自ら命を絶ってしまった。
◆
ルレシアの死から二年半、私は今日結婚する。
相手は平民の生まれながら自分の力で商売をして富を築いてきた男性。
私とは歩んできた道がまったく異なる人で。
けれども、いろんな要素、すべてが異なるからこそ――お互い惹かれ合っているような気もする。
そうそう、そういえば、なのだが。
ルレシアとの婚約を破棄したあの良家の子息である男性は、あの後絶世の美女を妻とし今でも幸せに暮らしているようだ。
良かった、彼が幸せになれて。
知り合いではないし直接何かをしてもらったわけでもないけれど、でも、彼はある意味恩人だ。
だから幸せになってほしいと思っていた。
◆終わり◆
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