遅めに覚醒して魔法少女となった私は魔法少女嫌いな婚約者から婚約を破棄されてしまいました。が、後に良き出会いがありまして、幸せになれました。

四季

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後編

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 そして、二十二歳。

 魔法少女の任は終わる。

 その日、あの時救った青年が我が家にやって来た。

「お久しぶりです。ええと……覚えていらっしゃいますか? いつか助けていただいた者です。名はロースというのですが……リッシェリア様、あの時は本当にありがとうございました」

 ロース、それがかつて救った彼の名だった。

「覚えています、あの時感謝してもらえて……前向きになれたので」
「そっ、そんなっ……覚えてくださっている!?」
「はいもちろんです」
「う……う……うわああああ! 嬉しいですうううううう!」

 急に抱き締められた。

「リッシェリア様! ずっと憧れていました、結婚してください!」
「え、あ、あの」
「これでも僕、実家が大金持ちなんです! ですから、夫婦となったなら、経済的には一生不自由させません。どうか、どうか、僕と結婚してください!」

 さすがにいきなり結婚は戸惑ったけれど――後に私は彼と結婚することを決めた。

 こういうのも悪くはないかも。

 そう思って。

 ――こうして私は幸せになれたのだが、ヴィッチェルはというと幸せな人生を手に入れることができなかったようだ。

 いや、それどころか、彼は魔物によってすべてを奪われたようなのである。

 魔物の襲撃の際、一人の魔法少女が助けに来てくれたそうなのだが、その時にヴィッチェルの両親は「穢れた女は視界に入るな!」とか「不愉快なのよ! 存在が!」とか言い放ってしまったらしく、それによって魔法少女は帰ってしまったらしい。

 で、両親は魔物に殺されたそうだ。

 それによってヴィッチェルは精神が崩壊し、今は、施設に入って療養しているらしい――しかし一向に改善せず、お金があまりないこともあってそろそろ施設から追い出されそうになっているのだとか。

 だがまぁ、すべて、自分がやってきたことだろう。

 人々を救っていた魔法少女を穢れているなどと身勝手に悪く言い迫害しながら生きてきたのだから、いつかその報いを受ければいい。


◆終わり◆
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