くだらないことばかり言って 笑っていたよね

四季

文字の大きさ
1 / 1

くだらないことばかり言って 笑っていたよね

しおりを挟む

くだらないことばかり言って
笑っていたよね
いつも隣合って歩いて
笑っていたよね

あの頃は良かったな

あの頃は楽しかったな

でももう過ぎてしまった
あの日々は過去に溶けて消え
もう二度と戻らない
もはや顔を見ることすら叶わない

どうしてかな
上手くいかなかった

どうしてかな
婚約までしたのに

運命なんて言葉
信じてはいなかったけれど
もしこれが運命なら
それはきっと棘のある植物みたいなものね

くだらないことばかり言って
笑っていたよね
いつも隣合って歩いて
笑っていたよね

あの頃は良かったな

あの頃は楽しかったな

いつまでも変わらずにいられたら
きっと幸せだっただろうに
でも今さら何を言っても無駄ね
だってそこに意味なんてないから

何をどうあがいても
きっと未来はなくて

それが定めだったのでしょう?

それが運命だったのでしょう?

二人でよく通った道
今はもう通らない
だってすべて捨ててゆくから
未来へ進むから
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

貴方が望むなら死んであげる。でも、後に何があっても、後悔しないで。

四季
恋愛
私は人の本心を読むことができる。 だから婚約者が私に「死んでほしい」と思っていることも知っている。

お前は要らない、ですか。そうですか、分かりました。では私は去りますね。あ、私、こう見えても人気があるので、次の相手もすぐに見つかりますよ。

四季
恋愛
お前は要らない、ですか。 そうですか、分かりました。 では私は去りますね。

わたくしが代わりに妻となることにしましたの、と、妹に告げられました

四季
恋愛
私には婚約者がいたのだが、婚約者はいつの間にか妹と仲良くなっていたらしい。

婚約者の座は譲って差し上げます、お幸せに

四季
恋愛
婚約者が見知らぬ女性と寄り添い合って歩いているところを目撃してしまった。

好きな人ができたなら仕方ない、お別れしましょう

四季
恋愛
フルエリーゼとハインツは婚約者同士。 親同士は知り合いで、年が近いということもあってそこそこ親しくしていた。最初のうちは良かったのだ。 しかし、ハインツが段々、心ここに在らずのような目をするようになって……。

婚約者が裏でこっそり姫と付き合っていました!? ~あの時離れておいて良かったと思います、後悔はありません~

四季
恋愛
婚約者が裏でこっそり姫と付き合っていました!? あの時離れておいて良かったと思います、後悔はありません。

幼馴染、幼馴染、そんなに彼女のことが大切ですか。――いいでしょう、ならば、婚約破棄をしましょう。~病弱な幼馴染の彼女は、実は……~

銀灰
恋愛
テリシアの婚約者セシルは、病弱だという幼馴染にばかりかまけていた。 自身で稼ぐこともせず、幼馴染を庇護するため、テシリアに金を無心する毎日を送るセシル。 そんな関係に限界を感じ、テリシアはセシルに婚約破棄を突き付けた。 テリシアに見捨てられたセシルは、てっきりその幼馴染と添い遂げると思われたが――。 その幼馴染は、道化のようなとんでもない秘密を抱えていた!? はたして、物語の結末は――?

婚約者の私より彼女のことが好きなのですね? なら、別れて差し上げますよ

四季
恋愛
それなりに資産のある家に生まれた一人娘リーネリア・フリューゲルには婚約者がいる。 その婚約者というのが、母親の友人の息子であるダイス・カイン。 容姿端麗な彼だが、認識が少々甘いところがあって、問題が多く……。

処理中です...