彼女と真剣交際することにしたから、と、婚約者に婚約破棄を告げられてしまいました。~幸せな未来を掴むのは誰でしょうね~

四季

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1話

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 婚約相手ポレ・フォットヴェーヴィに珍しく呼び出された。

 また珍しいこともあるものだなぁ、と思いつつ、彼の家へ行ってみることに。

 するとそこではポレと知らない女性が待っていた。

「今日は重要な話があって呼んだんだ」
「あ、そうなんですか。それでそちらの女性は……?」
「先に本題を言わせてくれ」
「本題? はい。構いませんよ、何でしょうか」

 金髪碧眼の美しい女性はポレの腕に細い両腕を絡めながらじっとこちらを見ている。その目つき表情はまるで警戒心を隠さない小動物のよう。目つきから優しさは感じられないが、だからといって敵意を向けてきているわけでもない。

「あんたとの婚約なんだが、破棄することにしたんだ」

 ポレははっきりとそう言った。

 思わず口をぽかんと空けてしまう。

「理由は一つ、こちらの女性メアリーさんと真剣に交際していくことにしたんだ。そこでまずあんたとの関係を解消することにした。それが第一歩だからな」
「婚約破棄……?」
「ああ、そういうことだ。もちろんそちらに拒否権はない、そういうことは男が決めるのが当然のことだからな」
「ええ……」
「あ、一応言っておくが、もしメアリーに嫌がらせなんかをしたら絶対に許さないからな。そんなことしてみろ、地獄へ落とすからな」

 どうしてそんなことを言うのだろう……。
 つい先ほどまで婚約者だった人相手に……。
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