12 / 50
婚約破棄された晩にある能力が覚醒し、それによって私は――。~ハッピーエンドへの道~
「君との婚約だが破棄とすることにした」
婚約者ロバームがある日突然そんなことを宣言してきた。
あまりにも唐突なことだった。
なのでただただ戸惑いしかなくて。
「え……」
すぐに発せたのはそんな言葉にすらならない声だけであった。
「俺はより高みを目指したい。君よりももっと素晴らしい女性と結婚したいんだ。君と婚約した時には少々投げやりになっていて、妥協してもいいかと思ってしまっていたのだが、やはり納得できなくなってきたんだ。ということで、君との婚約は破棄とすることにした」
ロバームは最後まで一息で言いきった。
「だから、さよなら」
◆
婚約破棄された晩『出会った猫を絶対に虜にする』能力が覚醒したために猫を愛する国王が治める国の王子から結婚してほしいと頼まれ、私はそれに応じた。
そうして私は一国の王子の妻となったのだった。
私の悪口を言う者はもういない。
今や私は愛される対象となっているのだ。
ゆえに悪意を向けられることはない。
生まれ育った国を出ることにはなってしまったけれど、日常は幸せに満ちたものなので、この道を選んだことを後悔することはこの先もきっと一生ないと思う。
ちなみにロバームはあの後熱心に婚活していたようだが希望条件がハイレベルなもの過ぎたために相手が見つからずやがてそれを苦にして自ら命を絶ってしまったそうだ。
彼は自分の価値を正しく把握できていなかったのかもしれない。
だからこそ条件の合う相手に巡り会えなかったのだろう。
◆終わり◆
婚約者ロバームがある日突然そんなことを宣言してきた。
あまりにも唐突なことだった。
なのでただただ戸惑いしかなくて。
「え……」
すぐに発せたのはそんな言葉にすらならない声だけであった。
「俺はより高みを目指したい。君よりももっと素晴らしい女性と結婚したいんだ。君と婚約した時には少々投げやりになっていて、妥協してもいいかと思ってしまっていたのだが、やはり納得できなくなってきたんだ。ということで、君との婚約は破棄とすることにした」
ロバームは最後まで一息で言いきった。
「だから、さよなら」
◆
婚約破棄された晩『出会った猫を絶対に虜にする』能力が覚醒したために猫を愛する国王が治める国の王子から結婚してほしいと頼まれ、私はそれに応じた。
そうして私は一国の王子の妻となったのだった。
私の悪口を言う者はもういない。
今や私は愛される対象となっているのだ。
ゆえに悪意を向けられることはない。
生まれ育った国を出ることにはなってしまったけれど、日常は幸せに満ちたものなので、この道を選んだことを後悔することはこの先もきっと一生ないと思う。
ちなみにロバームはあの後熱心に婚活していたようだが希望条件がハイレベルなもの過ぎたために相手が見つからずやがてそれを苦にして自ら命を絶ってしまったそうだ。
彼は自分の価値を正しく把握できていなかったのかもしれない。
だからこそ条件の合う相手に巡り会えなかったのだろう。
◆終わり◆
あなたにおすすめの小説
真実の愛は水晶の中に
立木
恋愛
学園の卒業を祝うパーティーの最中、レイシア・マレーニ侯爵令嬢は第三王子とピンク髪の女、その取り巻きたちによって断罪されようとしていた。
しかし断罪劇は思わぬ方向へ進んでいく。
※「なろう」にも重複投稿しています。
学園は悪役令嬢に乗っ取られた!
こもろう
恋愛
王立魔法学園。その学園祭の初日の開会式で、事件は起こった。
第一王子アレクシスとその側近たち、そして彼らにエスコートされた男爵令嬢が壇上に立ち、高々とアレクシス王子と侯爵令嬢ユーフェミアの婚約を破棄すると告げたのだ。ユーフェミアを断罪しはじめる彼ら。しかしユーフェミアの方が上手だった?
悪役にされた令嬢が、王子たちにひたすらざまあ返しをするイベントが、今始まる。
登場人物に真っ当な人間はなし。ご都合主義展開。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
地獄の業火に焚べるのは……
緑谷めい
恋愛
伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。
やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。
※ 全5話完結予定
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。