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後編
しおりを挟むだが、それが理由だというなら、ガオスの主張も分からないではない。
嘘を伝えてくるような人を信頼なんてできるはずがないから。
きっと嫌だろう。
そのような人と生涯を共にするなんて。
そうして婚約破棄されたレニは、情緒不安定になり、号泣していたかと思えば大声をあげながら走り回り物を次々壊すような人になってしまった。
彼女は壊れた。
もうまっとうな人間には見えない。
でも、虐めてこなくなったので、その点は良かった。
――そして、婚約破棄から二ヶ月も経たず、彼女は死亡した。
暴れている時、とめようとした父ともみあいになり、二人でベランダから地面にまで落ちた。
その際、うちどころが悪く、彼女だけは命を落とした。
ちなみに父は木に落ちたために生き延びた――しばらく病院で治療は受けたが、怪我はすっきり治り、後遺症も特にはない。
◆
あれから今日で一年。
私には婚約者がいる。
本が大好きな人だ。
彼に出会ってから本を読むようになった私は、世界が広がってゆくのを感じている。
もう妹に虐められない世界で、穏やかに読書でもしよう。
◆終わり◆
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