婚約者の母から髪色が気に食わないと虐められたので、証拠を集めてから婚約破棄を告げます!

四季

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前編

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 婚約者アロンとの出会いはとある催し物。
 共通の趣味を持つ私とアロンはあっという間に仲良しになった。

 私の髪は銀色。
 彼の髪は茶色。

 でも、私と彼にとっては、そんなことはどうでもいいことだった。

 しかし。

「銀髪の女が息子の妻になるなんて許せない! 違う色の髪の女が我が家に入り込もうだなんて、悪質としか言えないわ! 我が家の大切な髪色を乱そうとして!」

 アロンの母は私の銀髪を良く思わなかった。

 彼女はとにかく私とアロンを引き離したいようで。しかし表立って動くことはできないらしく、アロンがいないところでだけ徹底的に虐めてきた。

 暴言を吐かれるなんてよくあること。
 大切な物を破壊されることもあった。
 名誉を傷つけるようなことを言われたりされたりすることも。

 一番酷い時には、彼女が雇った男に尊厳を傷つけられそうになった。

 ただ、私は、すぐにやり返しはしなかった。
 下手に動くべきでないと思ったからだ。
 黙って水面下で証拠を集め続ける、それに徹した。

 そして。

「アロン、悪いけれど、貴方のお母様の虐めにはもう耐えられないわ。よって、婚約は破棄とさせてもらいます」

 その日、ついに言った。
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