婚約破棄され捨てられた姫は魔王城でのんびり暮らす! ~これからは穏やかに幸せに生きていきます~

四季

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1話「君とは生きてゆけないと言われて」


「オリヴィア姫、悪いが君とは生きてはゆけない! あのような弱小国の女と付き合っていくのはやはり無理だ! ということで、婚約は本日をもって破棄とする!!」

 婚約者で隣国の王子であるオルクスは突如城に私を呼び出して婚約破棄を宣言した。

 周囲からは私を憐れむような笑みが聞こえてくる。
 なぜ当事者でもない人たちがそんなに楽しそうなのだろう、という疑問はあるけれど。
 しかしまぁ、他国の姫が王子から婚約破棄を宣言されていれば、自然と皆の興味を引いてはしまうだろうから、周囲から何かしらの反応があるのは避けられないことなのかもしれない。

「あの王子、女がいるみたいねぇ」
「お姫様可哀想に」
「あらあら憐れなお嬢さんだことぉ」
「ちょっと魅力が足りないんじゃない?」
「くすくす。まぁね確かにそれもあるかもしれないわね」
「言っちゃ駄目よぉ」

 色々な言葉が聞こえてくるけれど。
 ここは敢えてそれらの声は聞こえていないふりをして。

「承知しました。それでは私はこれで。失礼いたします」

 落ち着いてそれだけ言って、その場から去ることにした。

 しかし……婚約破棄されたとなるとこれからの人生設計が大きく変わっていてしまいそうな気がする。

 これから私はどうなってしまうのだろう?
 これからの私はどんな風に生きていくことになるのか?
 それに両親ががっかりしないだろうか?

 つい、色々考えてしまって。

 それらの思考を私はすべて振り払った。

 考えないようにしよう。
 その方が良い。
 考えても何も変えられないのなら考えるべきではないだろう。
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