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2話「いきなりの婚約話」
◆
オルクスに婚約破棄されてから数週間が経ったある日のこと、我が王家に魔族の王との婚約話が浮上してきた。
「そういう話が出ているのだが、オリヴィア、どうだろうか?」
「魔王との結婚……ですか」
「あぁそうなんだ。種族は違うが、喋ってみた感じ彼はとても誠実そうなお方だった。彼となら幸せになれるのでは、そう思ってな」
「お父様がそう仰るのなら……あの、一度会ってみても?」
「ああ! ありがとうオリヴィア! では早速、一度、対面の場を設けることとしよう!」
もう結婚うんぬんでややこしいことになるのは嫌だった。
だから誰かと結ばれようなんて考えていなくて。
けれど魔族の王という存在には少々興味があったので、せっかくだから一度顔を見てみたいと思って……若干失礼かもしれないが、そんな軽い気持ちで彼に会ってみることを決めた。
そうして対面した魔族の王、通称魔王に一瞬で惚れてしまった私は、即日彼と結婚する方向で話を進めることを決めた。
「オリヴィア、まさか、あそこまで気に入るとはな……驚いた」
「すみませんお父様。勝手なことを」
「いや、いいんだ。魔族と手を取り合えるというのはこの国にとっても良いことだと考えている。オリヴィアがその力になってくれるというのは嬉しいことだ」
平凡な国の姫であった私は魔族の王と結ばれた。
そして彼の生まれ故郷にある魔王城へ引っ越すことになった。
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