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12話「結末も人それぞれ、そして未来へ」
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私が魔王マオンと結ばれてしばらく経った頃、とあるルートからぺパス王子がどうなったかの情報が伝わってきた。
ぺパス王子らがいたあの国は近くの国に攻め込まれて占領されたそうだ。
一般国民らは占領後のその地で生きることを許されたようだが、王族はさすがに何もないまま見逃してもらえるということはなかったようで、国王を含む王族らは国の民の前で処刑されたそう。
そして、ぺパス王子もまた、その中に含まれていたそうだ。
彼は拘束されてからずっと命乞いの言葉を大きく叫んで号泣していたらしく、また、処刑が近づくと漏らしながら泣きつつ虚ろな目で敵国への恨みの言葉をぶつぶつ発していたそうだ。
その様はあまりに惨めで。
国民からも「潔さがなくて恥ずかしい」とか「この国の恥王子」などと言われていたらしい。
ちなみに、開戦して間もなく逃げたネネはというと、国境付近の宿泊所に滞在している時に敵国の軍に発見されたそうで。調査の結果、王子と親しい人、とのことで、拘束されたらしい。利用価値があるかもしれない、と思われたようだ。だがその後利用価値が意外とないことが判明すると、裏社会の商人のところへ売り飛ばされたそうだ。彼女は軍人らの小遣い稼ぎに利用されることとなったようだ。そんな風にしてどこかへ消えたネネ、彼女のその後を知る者はどこにもいないらしい。
◆
「王妃様、書類をお届けに参りました」
「ヴァッファリーナさん。ありがとうございます」
私は今、いくつかの仕事を請け負っている。
魔王の妻……つまり王妃である私は本来なら優雅に暮らしているだけでも構わないのだが、じっとしているのも楽しくないので、私は自分の意思で少し働くことを選んだ。
「お疲れではありませんか」
書類を受け取った私に向けて、ヴァッファリーナが言葉を放った。
「……なぜですか?」
「ローレニア様はよく働かれていますよね、休んでも構わないのですよ」
「またどうして」
受け取った書類、紙を、一枚一枚確実に見ていく。
書かれている内容を丁寧かつ速やかに確認する。
「実は、魔王様が心配と仰っていたのです。疲れて倒れないよう気をつけて見ていてほしい、と、命令されております」
「そうでしたか。マオン様はやはりお優しいですね。そして……ヴァッファリーナさんも、本当に、いつもありがとうございます」
「仕事ですので」
「それでも……嬉しいですし頼もしいです、ありがとうございます」
私はこれから魔王の妻として生きてゆく。
この国を支える。
そんな数ある柱の一本であり続けたい。
国のため、魔族のため、そして……誰よりも愛する夫マオンのために。
◆終わり◆
ぺパス王子らがいたあの国は近くの国に攻め込まれて占領されたそうだ。
一般国民らは占領後のその地で生きることを許されたようだが、王族はさすがに何もないまま見逃してもらえるということはなかったようで、国王を含む王族らは国の民の前で処刑されたそう。
そして、ぺパス王子もまた、その中に含まれていたそうだ。
彼は拘束されてからずっと命乞いの言葉を大きく叫んで号泣していたらしく、また、処刑が近づくと漏らしながら泣きつつ虚ろな目で敵国への恨みの言葉をぶつぶつ発していたそうだ。
その様はあまりに惨めで。
国民からも「潔さがなくて恥ずかしい」とか「この国の恥王子」などと言われていたらしい。
ちなみに、開戦して間もなく逃げたネネはというと、国境付近の宿泊所に滞在している時に敵国の軍に発見されたそうで。調査の結果、王子と親しい人、とのことで、拘束されたらしい。利用価値があるかもしれない、と思われたようだ。だがその後利用価値が意外とないことが判明すると、裏社会の商人のところへ売り飛ばされたそうだ。彼女は軍人らの小遣い稼ぎに利用されることとなったようだ。そんな風にしてどこかへ消えたネネ、彼女のその後を知る者はどこにもいないらしい。
◆
「王妃様、書類をお届けに参りました」
「ヴァッファリーナさん。ありがとうございます」
私は今、いくつかの仕事を請け負っている。
魔王の妻……つまり王妃である私は本来なら優雅に暮らしているだけでも構わないのだが、じっとしているのも楽しくないので、私は自分の意思で少し働くことを選んだ。
「お疲れではありませんか」
書類を受け取った私に向けて、ヴァッファリーナが言葉を放った。
「……なぜですか?」
「ローレニア様はよく働かれていますよね、休んでも構わないのですよ」
「またどうして」
受け取った書類、紙を、一枚一枚確実に見ていく。
書かれている内容を丁寧かつ速やかに確認する。
「実は、魔王様が心配と仰っていたのです。疲れて倒れないよう気をつけて見ていてほしい、と、命令されております」
「そうでしたか。マオン様はやはりお優しいですね。そして……ヴァッファリーナさんも、本当に、いつもありがとうございます」
「仕事ですので」
「それでも……嬉しいですし頼もしいです、ありがとうございます」
私はこれから魔王の妻として生きてゆく。
この国を支える。
そんな数ある柱の一本であり続けたい。
国のため、魔族のため、そして……誰よりも愛する夫マオンのために。
◆終わり◆
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