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オタム剣技大会~part6~
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僕たちは宿に一旦戻り食事を済ませ、少しの休息を取りました。
サーシャ様が珍しく、「他の試合でも観に行こう。」とおっしゃったので、僕たち二人は揃って試合を観戦することにしました。
会場につくと試合は佳境を迎えている様子でした。どうやらもう一つの試合は終わったようで、現在行われている試合が準々決勝の最終戦らしいです。
戦っているのは、賞金稼ぎのハンター、ザウルスと地元の英雄と称えられている剣士、ヒュラです。
「ザウルスって聞いたことがあるわ。」
サーシャ様の言われた通り、彼は有名人です。恐竜でも狩るつもりなのか、ばかでかい剣がザウルスのトレードマークです。実力も、かなりのものだという噂です。
しかしサーシャ様の視線は彼ではなくヒュラの方へ向けられていました……かなりのイケメンです。
地元出身ということもあり、歓声はヒュラに集まっています。ザウルスにとっては完全アウェイといったところでしょう。
だが、それをものともしないあたり流石です。レト大陸屈指の手練れと呼ぶに相応しい男だと、僕は思います。頑張れザウルス。
別にヒュラに嫉妬心を抱いているわけでは、ありませんからね。
「どうしたどうした!ハンサムボーイ、さっきから逃げ回っているだけじゃねえか。怖いのか、この俺が。」
「そんな物騒なもん振り回されたら、そりゃあ誰だって逃げ回るでしょうよ。体力も底なしだし。本当化け物だな、あんた。」
ヒュラはオーソドックスな剣士の様です。剣と簡単な胸当て、籠手を装備している程度です。スピード型でしょうか。
「この勝負、あのヒュラって奴の勝ちだね。」
サーシャ様はヒュラから目を外さないまま言いました。
おのれ、ヒュラ!サーシャ様のハートを射止めたつもりか!と、僕は少々取り乱してしまいました。
だけど、あながち間違いではありません。その証拠にヒュラの攻撃速度にザウルスは段々とついていけなくなってきています。
サーシャ様は目も肥えてきたのかもしれません。戦いの流れが読める様になったのでしょう。
「くっそ!体が言うこと聞かなくなってきやがった。」
ザウルスは防戦一方に追い込まれていきます。
「そろそろ終わりにしようか、ザウルスの旦那。」
ヒュラは左右に二、三度剣を勢いよく振りました。
「火炎竜ファイアドラゴン!」
ヒュラの剣がまるで燃え盛っている竜のような、そんな剣気を放ちました。
ザウルスも退きません。真っ向からヒュラの剣気を受け前進します。そして両者の剣が重なった瞬間でした。
「お、お見事……。」
ザウルスは膝から崩れ落ちるようにして、その場に倒れました。
何が起こったのか分からずに会場は静寂に包まれました。
「勝者、ヒュラ様!」
その声を皮切りに会場からは大歓声が巻き起こりました。
僕はサーシャ様を見て、こう問いかけました。
「さっきの分かりましたか?」
「ああ。ヒュラは剣を交えると見せかけて剣を引いた。そしてザウルスの攻撃を避けて下から切り上げた。そんなところかな。」
さすがです。やはりサーシャ様は目が良い。
僕は更にこんな質問をしてみました。
「勝てますか、彼に?」
サーシャ様は驚いたような表情を一瞬見せてから微笑みました。
「さあな。」
会場の上空には不穏な雲が流れ込んできていました。空気が湿り、不快指数が上昇していきます。
僕は密かにヒュラとサーシャ様が戦う姿を頭の中に思い描き、胸が高鳴りました。
そして、ダマンの前にヒュラを血祭りに上げて欲しいと心から、そう思ったのでした。
サーシャ様が珍しく、「他の試合でも観に行こう。」とおっしゃったので、僕たち二人は揃って試合を観戦することにしました。
会場につくと試合は佳境を迎えている様子でした。どうやらもう一つの試合は終わったようで、現在行われている試合が準々決勝の最終戦らしいです。
戦っているのは、賞金稼ぎのハンター、ザウルスと地元の英雄と称えられている剣士、ヒュラです。
「ザウルスって聞いたことがあるわ。」
サーシャ様の言われた通り、彼は有名人です。恐竜でも狩るつもりなのか、ばかでかい剣がザウルスのトレードマークです。実力も、かなりのものだという噂です。
しかしサーシャ様の視線は彼ではなくヒュラの方へ向けられていました……かなりのイケメンです。
地元出身ということもあり、歓声はヒュラに集まっています。ザウルスにとっては完全アウェイといったところでしょう。
だが、それをものともしないあたり流石です。レト大陸屈指の手練れと呼ぶに相応しい男だと、僕は思います。頑張れザウルス。
別にヒュラに嫉妬心を抱いているわけでは、ありませんからね。
「どうしたどうした!ハンサムボーイ、さっきから逃げ回っているだけじゃねえか。怖いのか、この俺が。」
「そんな物騒なもん振り回されたら、そりゃあ誰だって逃げ回るでしょうよ。体力も底なしだし。本当化け物だな、あんた。」
ヒュラはオーソドックスな剣士の様です。剣と簡単な胸当て、籠手を装備している程度です。スピード型でしょうか。
「この勝負、あのヒュラって奴の勝ちだね。」
サーシャ様はヒュラから目を外さないまま言いました。
おのれ、ヒュラ!サーシャ様のハートを射止めたつもりか!と、僕は少々取り乱してしまいました。
だけど、あながち間違いではありません。その証拠にヒュラの攻撃速度にザウルスは段々とついていけなくなってきています。
サーシャ様は目も肥えてきたのかもしれません。戦いの流れが読める様になったのでしょう。
「くっそ!体が言うこと聞かなくなってきやがった。」
ザウルスは防戦一方に追い込まれていきます。
「そろそろ終わりにしようか、ザウルスの旦那。」
ヒュラは左右に二、三度剣を勢いよく振りました。
「火炎竜ファイアドラゴン!」
ヒュラの剣がまるで燃え盛っている竜のような、そんな剣気を放ちました。
ザウルスも退きません。真っ向からヒュラの剣気を受け前進します。そして両者の剣が重なった瞬間でした。
「お、お見事……。」
ザウルスは膝から崩れ落ちるようにして、その場に倒れました。
何が起こったのか分からずに会場は静寂に包まれました。
「勝者、ヒュラ様!」
その声を皮切りに会場からは大歓声が巻き起こりました。
僕はサーシャ様を見て、こう問いかけました。
「さっきの分かりましたか?」
「ああ。ヒュラは剣を交えると見せかけて剣を引いた。そしてザウルスの攻撃を避けて下から切り上げた。そんなところかな。」
さすがです。やはりサーシャ様は目が良い。
僕は更にこんな質問をしてみました。
「勝てますか、彼に?」
サーシャ様は驚いたような表情を一瞬見せてから微笑みました。
「さあな。」
会場の上空には不穏な雲が流れ込んできていました。空気が湿り、不快指数が上昇していきます。
僕は密かにヒュラとサーシャ様が戦う姿を頭の中に思い描き、胸が高鳴りました。
そして、ダマンの前にヒュラを血祭りに上げて欲しいと心から、そう思ったのでした。
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