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フルガイアへの道~②~
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僕たち人間が魔界と呼んでいる、この場所は人間界とさほど変わりません。
もちろん住人たちは、全然違いますけどね。
僕らが現在いる、このテルミナという土地は一言で言えば、大きな森です。
どのくらい広いのかは定かではありませんが、とにかくひたすら森が続いています。
「あの、この森って本当に出れるのでしょうか?」
僕は、この質問を何度も口癖のように言っています。
「そのうち出ますよ。気長に参りましょう。」
ジャクリンさんは、決まって同じ台詞を返してくれました。
そして、その後は決まって、レジェスに向かって、
「レジェス様、そのうちフルガイアに着きますから。」と、まるで母親のように宥めていました。
おそらくレジェスも僕と同じような質問をジャクリンさんに何度もしていたのでしょう。
しかし、こんな時は決まって最初に愚痴をこぼすはずの、サーシャ様が何故か生き生きしているのは解せませんね。
何でも、ここの空気が自分によく合うのだとか。
確かに、ここの空気は独特です。
魔力が濃いと言ったらよいのでしょうか。
まあ、僕は魔力には鈍感なのでさほど変わりはありません。
ですが、シエルさんは逆に空気が合わないらしく、調子がいまいちです。
「はぁ、なんか息苦しい。疲れた、帰りたい。」
エルフ族にとっては穢れた空気に感じるのかもしれませんね。
「今日はこの辺りで一夜を過ごしましょう。」
「ジャクリンさん、まだ陽は高いですよ。まだ先へ進めるのでは?」
「無理は禁物ですよ、ピートさん。この辺はフルガイアにかなり近いので、強力な魔物が多く出没しますの。」
僕らは三日ほど、このテルミナの森を進んできました。
そして、ジャクリンさんの、その台詞は毎日聞いているような気がします。気のせいなら良いですが。
「ジャクリンさんは、このテルミナは何度目なんです?」
「私ですか?もちろん初めてですよ。やっぱり初めてって何事もわくわくしちゃいますよね。あっ!でも、ご心配なさらずに、私はテルミナとフルガイアの地図をばっちり入手しておりますので。」
僕は、その地図を見せてもらいました。
そこには、どこかの子供が悪戯書きしたような絵が描いてありました。
これで本当に地図の役割を果たせるのか、謎です。
ですが、他に頼りになる人もいないので、仕方ありませんね。
「サーシャ様、今日の訓練を始めましょうか。」
「そうね……でも今日は彼と手合わせしてみたいわ。」
僕とサーシャ様は以前から剣の特訓をやっていました。
グラノールさんの修行を終えた後くらいからです。
僕の剣の腕前がサーシャ様にばれてしまったので、稽古をつけてあげているのです。
ここ最近では、サーシャ様の剣のスキルが格段にアップしています。
ひとえに僕の指導の賜物ですよ。
そんな、サーシャ様の指名は、レジェスでした。
これは、面白そうです。
まあ、結果からいえばサーシャ様では、まだまだレジェスには遠く及ばないでしょう。
それでも経験値は、かなり高く見積もってもいいのではないでしょうか。
「お相手お願いできるかしら。」
サーシャ様の頼みにレジェスは何やら、もじもじしています。
「『よ、よろこんで。』と、申しております。」
この時、僕はレジェスの不審な行動の理由を解明しました。
おそらく、彼は女性に慣れていないのだと。
お付きのジャクリンさんの年齢は知りませんが、女性です。ですが、まだ子供のようなルックスです。
対してサーシャ様は、まだお若いですがどこか大人の色気を醸し出しています。
これは、チャンスかもしれませんよ。
「『ど、どこからでも、かかってきなさい。』と、申しております。」
「じゃあ、遠慮なく!」
サーシャ様は、得意のスピードに乗った攻撃を仕掛けていきました。
俊敏な動きに相手は惑わされていく、はずでした。
しかし、レジェスは落ち着き、サーシャ様の動きには動じず、その場を微動だにしません。
サーシャ様は手数で攻勢に出ますが、レジェスは完全に見切り、最小限の動きで避けていきました。
「やるわね。じゃあもっと速度を上げるわよ!」
サーシャ様の攻撃は、トップギアに入りました。
下手な鉄砲数うちゃあ当たるですね。
ところが、レジェスには全く届きません。
先程と変わらず涼しい顔のまま、全攻撃を見切っています。
「やっぱり、格が違いますね。」
僕は完全に諦めていました。
「い、いや、まだ分からないぞ。」
僕の隣で見守っていたローラスは驚くような口振りで言いました。
そこには、さっきまでのサーシャ様とは、比べ物にならないほどの攻撃を繰り出すサーシャ様がいました。
「こ、これは?」
僕が驚くのには理由があります。
僕はサーシャ様の限度を知っています。
だから自信のスピードとパワーをトップにまで上げたサーシャ様を見て、レジェスには敵わないと確信しました。
ですが今、目の前で剣を振るうサーシャ様は、先程とは別人のようでした。
僕にも本当の力を隠していたのでしょうか?
いや、それはありえない。
サーシャ様が本気の力を隠しておけるような、性格ではない。
絶対に僕に、その力を見せつけてくるでしょう。
しかも、サーシャ様のそのスピードは、もはや人間の成せる業ではありません。
「いったい、これはどうなって――!」
この時、僕は異変に気づきました。
それは、サーシャ様の瞳の色です。
普段は赤と青のオッドアイであるサーシャ様の目が紫色に変化していたのです。
覚醒というやつです。
やはり、この魔界の力なのでしょうか。
「す、すごい。身体が軽い。気持ちいい。」
サーシャ様は、己の力に心酔しているみたいです。
確かに今のサーシャ様は恐ろしいほど強いと言わざるをえない。
だけど、それよりも凄いのは、その嵐の様な攻撃をぶれることなく処理し続けている、レジェスの方です。
さっきも言いましたが、サーシャ様の動きは、もはや人間の限界を超えています。
その動きに、ついていくレジェスもまた、人ではないのかもしれません。
「こんなに楽しい戦いは初めてよ、レジェス。」
「『ふっ、私もだ、サーシャよ』と、申しております。」
こんな時でも通訳できるとは、ジャクリンさんも恐るべしですね。
そんな二人の戦いに水を差す者が突如として現れました。
「みんな、上見て、上!」
体調不良だったシエルさんが突然、空を見上げて大声を上げました。
「上!?――なんだ、あれ!」
そこには巨大な鳥の化け物が、こちらを狙うようにして羽ばたいていました。
「あれは、ベルーサよ。超狂暴なやつで人間界にもたまに出没して、人間を襲うのよ。」
シエルさんの、話から推測するに、僕たちは餌か何かとして襲われる確立が高いのでしょう。
「私がやるわ。シエル、風であそこまで飛ばしてくれる。」
「わかった。いくよ、ウインドウカーペット!」
「『私もいくぞ。ジャクリン飛ばしてくれ。』と、申しております……あっ、私か。」
ジャクリンさんも、すかさず風の魔法でレジェスをベルーサへ向けて飛ばしました。
そして、ほぼ同時にベルーサを二人が斬りつけました。
さすがの鳥の魔物も、この二人の攻撃を受けては、どうすることもできません。
あっけなく倒されてしまいました。
「やるわね、レジェス。いつか、本気で戦いたいわ。」
「『ふっ、望むところ……です。』と、申しております。」
やっぱり、レジェスは女性慣れしていない様でした。
もちろん住人たちは、全然違いますけどね。
僕らが現在いる、このテルミナという土地は一言で言えば、大きな森です。
どのくらい広いのかは定かではありませんが、とにかくひたすら森が続いています。
「あの、この森って本当に出れるのでしょうか?」
僕は、この質問を何度も口癖のように言っています。
「そのうち出ますよ。気長に参りましょう。」
ジャクリンさんは、決まって同じ台詞を返してくれました。
そして、その後は決まって、レジェスに向かって、
「レジェス様、そのうちフルガイアに着きますから。」と、まるで母親のように宥めていました。
おそらくレジェスも僕と同じような質問をジャクリンさんに何度もしていたのでしょう。
しかし、こんな時は決まって最初に愚痴をこぼすはずの、サーシャ様が何故か生き生きしているのは解せませんね。
何でも、ここの空気が自分によく合うのだとか。
確かに、ここの空気は独特です。
魔力が濃いと言ったらよいのでしょうか。
まあ、僕は魔力には鈍感なのでさほど変わりはありません。
ですが、シエルさんは逆に空気が合わないらしく、調子がいまいちです。
「はぁ、なんか息苦しい。疲れた、帰りたい。」
エルフ族にとっては穢れた空気に感じるのかもしれませんね。
「今日はこの辺りで一夜を過ごしましょう。」
「ジャクリンさん、まだ陽は高いですよ。まだ先へ進めるのでは?」
「無理は禁物ですよ、ピートさん。この辺はフルガイアにかなり近いので、強力な魔物が多く出没しますの。」
僕らは三日ほど、このテルミナの森を進んできました。
そして、ジャクリンさんの、その台詞は毎日聞いているような気がします。気のせいなら良いですが。
「ジャクリンさんは、このテルミナは何度目なんです?」
「私ですか?もちろん初めてですよ。やっぱり初めてって何事もわくわくしちゃいますよね。あっ!でも、ご心配なさらずに、私はテルミナとフルガイアの地図をばっちり入手しておりますので。」
僕は、その地図を見せてもらいました。
そこには、どこかの子供が悪戯書きしたような絵が描いてありました。
これで本当に地図の役割を果たせるのか、謎です。
ですが、他に頼りになる人もいないので、仕方ありませんね。
「サーシャ様、今日の訓練を始めましょうか。」
「そうね……でも今日は彼と手合わせしてみたいわ。」
僕とサーシャ様は以前から剣の特訓をやっていました。
グラノールさんの修行を終えた後くらいからです。
僕の剣の腕前がサーシャ様にばれてしまったので、稽古をつけてあげているのです。
ここ最近では、サーシャ様の剣のスキルが格段にアップしています。
ひとえに僕の指導の賜物ですよ。
そんな、サーシャ様の指名は、レジェスでした。
これは、面白そうです。
まあ、結果からいえばサーシャ様では、まだまだレジェスには遠く及ばないでしょう。
それでも経験値は、かなり高く見積もってもいいのではないでしょうか。
「お相手お願いできるかしら。」
サーシャ様の頼みにレジェスは何やら、もじもじしています。
「『よ、よろこんで。』と、申しております。」
この時、僕はレジェスの不審な行動の理由を解明しました。
おそらく、彼は女性に慣れていないのだと。
お付きのジャクリンさんの年齢は知りませんが、女性です。ですが、まだ子供のようなルックスです。
対してサーシャ様は、まだお若いですがどこか大人の色気を醸し出しています。
これは、チャンスかもしれませんよ。
「『ど、どこからでも、かかってきなさい。』と、申しております。」
「じゃあ、遠慮なく!」
サーシャ様は、得意のスピードに乗った攻撃を仕掛けていきました。
俊敏な動きに相手は惑わされていく、はずでした。
しかし、レジェスは落ち着き、サーシャ様の動きには動じず、その場を微動だにしません。
サーシャ様は手数で攻勢に出ますが、レジェスは完全に見切り、最小限の動きで避けていきました。
「やるわね。じゃあもっと速度を上げるわよ!」
サーシャ様の攻撃は、トップギアに入りました。
下手な鉄砲数うちゃあ当たるですね。
ところが、レジェスには全く届きません。
先程と変わらず涼しい顔のまま、全攻撃を見切っています。
「やっぱり、格が違いますね。」
僕は完全に諦めていました。
「い、いや、まだ分からないぞ。」
僕の隣で見守っていたローラスは驚くような口振りで言いました。
そこには、さっきまでのサーシャ様とは、比べ物にならないほどの攻撃を繰り出すサーシャ様がいました。
「こ、これは?」
僕が驚くのには理由があります。
僕はサーシャ様の限度を知っています。
だから自信のスピードとパワーをトップにまで上げたサーシャ様を見て、レジェスには敵わないと確信しました。
ですが今、目の前で剣を振るうサーシャ様は、先程とは別人のようでした。
僕にも本当の力を隠していたのでしょうか?
いや、それはありえない。
サーシャ様が本気の力を隠しておけるような、性格ではない。
絶対に僕に、その力を見せつけてくるでしょう。
しかも、サーシャ様のそのスピードは、もはや人間の成せる業ではありません。
「いったい、これはどうなって――!」
この時、僕は異変に気づきました。
それは、サーシャ様の瞳の色です。
普段は赤と青のオッドアイであるサーシャ様の目が紫色に変化していたのです。
覚醒というやつです。
やはり、この魔界の力なのでしょうか。
「す、すごい。身体が軽い。気持ちいい。」
サーシャ様は、己の力に心酔しているみたいです。
確かに今のサーシャ様は恐ろしいほど強いと言わざるをえない。
だけど、それよりも凄いのは、その嵐の様な攻撃をぶれることなく処理し続けている、レジェスの方です。
さっきも言いましたが、サーシャ様の動きは、もはや人間の限界を超えています。
その動きに、ついていくレジェスもまた、人ではないのかもしれません。
「こんなに楽しい戦いは初めてよ、レジェス。」
「『ふっ、私もだ、サーシャよ』と、申しております。」
こんな時でも通訳できるとは、ジャクリンさんも恐るべしですね。
そんな二人の戦いに水を差す者が突如として現れました。
「みんな、上見て、上!」
体調不良だったシエルさんが突然、空を見上げて大声を上げました。
「上!?――なんだ、あれ!」
そこには巨大な鳥の化け物が、こちらを狙うようにして羽ばたいていました。
「あれは、ベルーサよ。超狂暴なやつで人間界にもたまに出没して、人間を襲うのよ。」
シエルさんの、話から推測するに、僕たちは餌か何かとして襲われる確立が高いのでしょう。
「私がやるわ。シエル、風であそこまで飛ばしてくれる。」
「わかった。いくよ、ウインドウカーペット!」
「『私もいくぞ。ジャクリン飛ばしてくれ。』と、申しております……あっ、私か。」
ジャクリンさんも、すかさず風の魔法でレジェスをベルーサへ向けて飛ばしました。
そして、ほぼ同時にベルーサを二人が斬りつけました。
さすがの鳥の魔物も、この二人の攻撃を受けては、どうすることもできません。
あっけなく倒されてしまいました。
「やるわね、レジェス。いつか、本気で戦いたいわ。」
「『ふっ、望むところ……です。』と、申しております。」
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