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レジェスVSモルドス~第六章~
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これは何かを待っているのでしょうか。
いや、明らかにレジェスは何かを仕掛けているはずです。
「どうした。防御魔法が追いつかなくなってきているぞ。」
攻め立てられたレジェスはどんどん後退していきます。
「もう少し――今だ。トラップ魔法発動!」
前へ前へと突き進むモルドスの足が突如、ピタリと止まりました。
「ん?これはなんだ。」
「私のトラップ魔法、石化の呪いだ。石と化すがいい。」
モルドスの足元から無数の石の手が足を掴んでいます。
「貴様は本当に曲芸師のようだ。こんなもので我の足は止まらん。」
モルドスは力でその手を強引に砕きながら歩を進めます。
しかし、それは次から次へと出てきて、ついにはモルドスの下半身を石で包みこんでしまいました。
それでもモルドスは必死に動こうとします。
だが、それよりも早く石がモルドスを覆っていきます。
そして遂には全身を石で固められてしまい、モルドスの動きが完全に止まってしまいました。
「やった!これはレジェスの勝ちじゃない。」
サーシャ様は嬉しそうに言いましたが、他の皆はまだモルドスから目を離すことが出来ませんでした。
もちろんそれはレジェスも同様です。
「レジェス様があそこまで苦戦を強いられている姿を初めて見ました。」
これまで静かに見守っていたジャクリンさんが呟くように言いました。
「あのトラップ魔法、あれは相当な魔力を込めているはず。もしもこれで勝負が決しなかったなら、レジェス様の負けかもしれません。」
ジャクリンさんの言葉に皆が息をのみました。
確かにジャクリンさんはこれまでレジェスと共に旅をして、様々な敵と戦ってきたはずです。
一番近くで見てきたジャクリンさんなら、レジェスの底というのも見えるのかもしれません。
「……ふう。どうやら終わったようだ――。」
レジェスも緊張から解き放たれた様に口を開きました。
だがその時でした。
ドゴン!!という爆裂音が鳴り響きました。
「な、なに!まさか!」
そこにはレジェスのトラップ魔法を破り、石を破壊したモルドスの姿がありました。
「ハァハァ……人間め。」
どうやらモルドスも相当堪えているようです。
その証拠にゴールドアイズの光がほぼ失われています。
しかしレジェスのほうも立っているのがやっとという状態。
「この化物め、パンチャー!」
レジェスは力を振り絞り強化魔法を拳に纏い、モルドスへと突き進みました。
「我は絶対に勝つ!」
レジェスのパンチを紙一重でモルドスは避けました。
そしてパンチを空振りしたレジェスは態勢を崩してしまいました。
そこに大きな隙が生まれました。
がら空きのボディにモルドスの強烈な蹴り。
斜め上から振り下ろすようにレジェスのボディにヒットしました。
レジェスは二、三度地面に叩きつけられるように大きく弾き飛ばされてしまいました。
これは相当まずい展開です。
あんなものを喰らっては、もはや起き上がることは出来ないでしょう。
レジェスはなんとか生きているようです。
体が動いています。
そして立ち上がろうとしています。
「レジェス君。もういい立つな!こうなってしまってはどうしようもない。我々全員で奴をとめる。」
ディミトリさんの仰ることは至極当然。
ですが、僕には違う感情が込み上げていました。
それはレジェスにどうしても勝って欲しいという気持ちでした。
「駄目よ!これはレジェスに託した私達全員の戦いなの。もしもレジェスが負けてしまったのならば、それは私達の敗北よ。信じるしかないの。」
まさかサーシャ様からそんなことを聞くとは夢にも思いませんでした。
それはまさしく僕が考えていたことと同じことでした。
「レジェス!立ちなさい。こんなとこで負けるなんて許さないわ!あなたを倒すのは私なんだから!」
サーシャ様と僕の考えには少しズレがあったみたいですが、ここで僕は本来の目的を思い出しました。
僕の目標は自分が育てた最高の剣士とレジェスを戦わせるということ。
僕が剣士として限界を感じたのはレジェスとの出会いでした。
そこから色々と考えた末に出した結論がそれでした。
そうして僕はサーシャ様と出会って共に旅をしてきたのです。
しかし、剣士としてのレジェスは魅力に溢れていました。
きっと自然な流れでサーシャ様はレジェスと本気で戦ってみたいと思ったのでしょう。
僕はそれだけで満足です。
「今度こそ終わりだ!」
モルドスはレジェスに立ち上がる隙を与えぬように素早くしとめにきました。
一方のレジェスは未だ立ち上がることができません。
このままでは本当に殺られてしまいます。
「――右手にパンチャー。そして左手にもパンチャー。ダブルパンチャー!!」
「なんだと!?」
モルドスに先手をとられる寸前でレジェスは跳ね起き、強烈な一撃をモルドスに放ちました。
不意を突かれたモルドスは防ぎきれません。
今度はモルドスのほうが弾き飛ばされました。
そしてレジェスがすかさず追い討ちを開始しました。
「ぬぉおお!」
吹き飛ばされたモルドスは何とか倒れずに踏ん張り迎撃態勢。
しかしダメージも受けているはずです。
「うぉおおお!」
二人の拳が交錯します。
レジェスは両拳から繰り出されるパンチ、モルドスは片腕を失っているので手数が足りません。
それを補うようにキックも放っていきます。
一進一退の攻防はしばらく続きました。
モルドスの瞳からはゴールドアイズが完全に失われ、一方のレジェスも体力、魔力ともに底を尽きそうです。
両者のダメージも計り知れないほど蓄積しているはず。
僕らは固唾を飲んで見守るしかありませんでした。
「いい加減に死ね、人間。」
「貴様こそくたばりやがれ、化物。」
ここにきての減らず口。
恐れ入ります。
しかし、時間が経ってくると二人の間に微々たるものですが差が生じ始めました。
レジェスの方が少し押され始めてきています。
モルドスの嵐のような攻撃を避けきれず防御魔法でシールドを張って防ぐようになってきています。
「両拳に攻撃用の強化魔法をかけて、モルドスの攻撃に合わせてヒットする瞬間だけ左右に防御魔法の風の盾を使っているわ。なんて高度なことやってるのよ、あの子は。」
シエルさんはいわば魔法の専門家。
その彼女が絶賛しているということは、本当にすごいことをやってのけているのでしょう。
「魔力の配分もすごいです。繊細な魔力コントロールで瞬時に対応していますわ。レジェス様がここまで出来るなんて知りませんでした。」
ジャクリンさんも同じく魔法の専門家であり、レジェスと共に歩んできた人です。
そのジャクリンさんでも驚くということは、おそらくレジェスはこの戦いで更なる成長をしているのかもしれませんね。
二人の戦いはなかなか決着がつきませんでした。
しかし、こういう戦いにおいて勝敗が決する時というのは、ほんの僅かな判断ミスで一気に、そしてあっけなく終わってしまうものです。
「――くらえ!」
モルドスの左ハイキックにレジェスは反応が少し遅れました。
防御魔法を出すタイミングが遅い。
バギッ!
骨の折れる音が鈍くこだましました。
これは相当やばいです。
「レジェス様の右拳のパンチャーが解けている。」
「今の攻撃で使えなくなってしまったんですね。」
僕の、いや皆がそう解釈するはずですが、ジャクリンさんは違いました。
「いいえ。レジェス様はモルドスが蹴る前のほんの少し前に解除されていました。」
それではダメージを負って使えなくなったのではなく魔力の限界がきたということでしょうか?
「わざと右腕を捨てたのかもしれません。レジェス様は何かを狙っている。」
僕らはジャクリンさんからレジェスへとすぐさま視線を戻しました。
本当に何かを狙っているのなら、それを絶対に見逃したくない。
全員がそんな気持ちだったのかもしれません。
「今が好機!」
モルドスはここぞとばかりに、とどめを刺しにきました。
「ぬぉお!ハードパンチャー!」
いや、明らかにレジェスは何かを仕掛けているはずです。
「どうした。防御魔法が追いつかなくなってきているぞ。」
攻め立てられたレジェスはどんどん後退していきます。
「もう少し――今だ。トラップ魔法発動!」
前へ前へと突き進むモルドスの足が突如、ピタリと止まりました。
「ん?これはなんだ。」
「私のトラップ魔法、石化の呪いだ。石と化すがいい。」
モルドスの足元から無数の石の手が足を掴んでいます。
「貴様は本当に曲芸師のようだ。こんなもので我の足は止まらん。」
モルドスは力でその手を強引に砕きながら歩を進めます。
しかし、それは次から次へと出てきて、ついにはモルドスの下半身を石で包みこんでしまいました。
それでもモルドスは必死に動こうとします。
だが、それよりも早く石がモルドスを覆っていきます。
そして遂には全身を石で固められてしまい、モルドスの動きが完全に止まってしまいました。
「やった!これはレジェスの勝ちじゃない。」
サーシャ様は嬉しそうに言いましたが、他の皆はまだモルドスから目を離すことが出来ませんでした。
もちろんそれはレジェスも同様です。
「レジェス様があそこまで苦戦を強いられている姿を初めて見ました。」
これまで静かに見守っていたジャクリンさんが呟くように言いました。
「あのトラップ魔法、あれは相当な魔力を込めているはず。もしもこれで勝負が決しなかったなら、レジェス様の負けかもしれません。」
ジャクリンさんの言葉に皆が息をのみました。
確かにジャクリンさんはこれまでレジェスと共に旅をして、様々な敵と戦ってきたはずです。
一番近くで見てきたジャクリンさんなら、レジェスの底というのも見えるのかもしれません。
「……ふう。どうやら終わったようだ――。」
レジェスも緊張から解き放たれた様に口を開きました。
だがその時でした。
ドゴン!!という爆裂音が鳴り響きました。
「な、なに!まさか!」
そこにはレジェスのトラップ魔法を破り、石を破壊したモルドスの姿がありました。
「ハァハァ……人間め。」
どうやらモルドスも相当堪えているようです。
その証拠にゴールドアイズの光がほぼ失われています。
しかしレジェスのほうも立っているのがやっとという状態。
「この化物め、パンチャー!」
レジェスは力を振り絞り強化魔法を拳に纏い、モルドスへと突き進みました。
「我は絶対に勝つ!」
レジェスのパンチを紙一重でモルドスは避けました。
そしてパンチを空振りしたレジェスは態勢を崩してしまいました。
そこに大きな隙が生まれました。
がら空きのボディにモルドスの強烈な蹴り。
斜め上から振り下ろすようにレジェスのボディにヒットしました。
レジェスは二、三度地面に叩きつけられるように大きく弾き飛ばされてしまいました。
これは相当まずい展開です。
あんなものを喰らっては、もはや起き上がることは出来ないでしょう。
レジェスはなんとか生きているようです。
体が動いています。
そして立ち上がろうとしています。
「レジェス君。もういい立つな!こうなってしまってはどうしようもない。我々全員で奴をとめる。」
ディミトリさんの仰ることは至極当然。
ですが、僕には違う感情が込み上げていました。
それはレジェスにどうしても勝って欲しいという気持ちでした。
「駄目よ!これはレジェスに託した私達全員の戦いなの。もしもレジェスが負けてしまったのならば、それは私達の敗北よ。信じるしかないの。」
まさかサーシャ様からそんなことを聞くとは夢にも思いませんでした。
それはまさしく僕が考えていたことと同じことでした。
「レジェス!立ちなさい。こんなとこで負けるなんて許さないわ!あなたを倒すのは私なんだから!」
サーシャ様と僕の考えには少しズレがあったみたいですが、ここで僕は本来の目的を思い出しました。
僕の目標は自分が育てた最高の剣士とレジェスを戦わせるということ。
僕が剣士として限界を感じたのはレジェスとの出会いでした。
そこから色々と考えた末に出した結論がそれでした。
そうして僕はサーシャ様と出会って共に旅をしてきたのです。
しかし、剣士としてのレジェスは魅力に溢れていました。
きっと自然な流れでサーシャ様はレジェスと本気で戦ってみたいと思ったのでしょう。
僕はそれだけで満足です。
「今度こそ終わりだ!」
モルドスはレジェスに立ち上がる隙を与えぬように素早くしとめにきました。
一方のレジェスは未だ立ち上がることができません。
このままでは本当に殺られてしまいます。
「――右手にパンチャー。そして左手にもパンチャー。ダブルパンチャー!!」
「なんだと!?」
モルドスに先手をとられる寸前でレジェスは跳ね起き、強烈な一撃をモルドスに放ちました。
不意を突かれたモルドスは防ぎきれません。
今度はモルドスのほうが弾き飛ばされました。
そしてレジェスがすかさず追い討ちを開始しました。
「ぬぉおお!」
吹き飛ばされたモルドスは何とか倒れずに踏ん張り迎撃態勢。
しかしダメージも受けているはずです。
「うぉおおお!」
二人の拳が交錯します。
レジェスは両拳から繰り出されるパンチ、モルドスは片腕を失っているので手数が足りません。
それを補うようにキックも放っていきます。
一進一退の攻防はしばらく続きました。
モルドスの瞳からはゴールドアイズが完全に失われ、一方のレジェスも体力、魔力ともに底を尽きそうです。
両者のダメージも計り知れないほど蓄積しているはず。
僕らは固唾を飲んで見守るしかありませんでした。
「いい加減に死ね、人間。」
「貴様こそくたばりやがれ、化物。」
ここにきての減らず口。
恐れ入ります。
しかし、時間が経ってくると二人の間に微々たるものですが差が生じ始めました。
レジェスの方が少し押され始めてきています。
モルドスの嵐のような攻撃を避けきれず防御魔法でシールドを張って防ぐようになってきています。
「両拳に攻撃用の強化魔法をかけて、モルドスの攻撃に合わせてヒットする瞬間だけ左右に防御魔法の風の盾を使っているわ。なんて高度なことやってるのよ、あの子は。」
シエルさんはいわば魔法の専門家。
その彼女が絶賛しているということは、本当にすごいことをやってのけているのでしょう。
「魔力の配分もすごいです。繊細な魔力コントロールで瞬時に対応していますわ。レジェス様がここまで出来るなんて知りませんでした。」
ジャクリンさんも同じく魔法の専門家であり、レジェスと共に歩んできた人です。
そのジャクリンさんでも驚くということは、おそらくレジェスはこの戦いで更なる成長をしているのかもしれませんね。
二人の戦いはなかなか決着がつきませんでした。
しかし、こういう戦いにおいて勝敗が決する時というのは、ほんの僅かな判断ミスで一気に、そしてあっけなく終わってしまうものです。
「――くらえ!」
モルドスの左ハイキックにレジェスは反応が少し遅れました。
防御魔法を出すタイミングが遅い。
バギッ!
骨の折れる音が鈍くこだましました。
これは相当やばいです。
「レジェス様の右拳のパンチャーが解けている。」
「今の攻撃で使えなくなってしまったんですね。」
僕の、いや皆がそう解釈するはずですが、ジャクリンさんは違いました。
「いいえ。レジェス様はモルドスが蹴る前のほんの少し前に解除されていました。」
それではダメージを負って使えなくなったのではなく魔力の限界がきたということでしょうか?
「わざと右腕を捨てたのかもしれません。レジェス様は何かを狙っている。」
僕らはジャクリンさんからレジェスへとすぐさま視線を戻しました。
本当に何かを狙っているのなら、それを絶対に見逃したくない。
全員がそんな気持ちだったのかもしれません。
「今が好機!」
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