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学園編(初等部)
心の傷と出会い
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夕飯を食べ終えた私は、自室の窓ソファーに座り窓の外に浮かぶ星々を見ている。
私はゲーム内でのセシリアはただ、誰かに愛されたかったのだ。
実の父親に愛されず、屋敷ではいない者としてずっと生きていた少女。
義弟が来てから、それが明確に変わっていくのだ。嫌われていたセシリアは命も狙われる。
使用人達や警備兵も優秀であろうと、セシリアを無視し続けた。
それが、セシリアの危険感知能力が高い理由だ。最初から備わっていた物を開花させたのだろう。
屋敷では愛を貰う事が出来なかったセシリアは、外に助けを求めた。その相手が悪役令嬢。
1人だけ何があっても守ってくれた人がいた。それが母親のエレインだ。
彼女がセシリアの身代わりになるルートもあった。それがセシリア・メルファーナのゲーム設定。
エレインの味方でいる事の決意をしたのは、ゲームの中でセシリアを守ってくれたから。
だから父親や義弟の仲も取り持った。エレインが生きる未来を確実にする為に。
これで、もしも仲良く理想の家族に、ひびをつけるかもしれない私の未来。
そんな時、母親は私の味方などしないだろう。だから生きる為の演技をし続けた。
勉学も訓練も限界の下を、最大の限界である事を皆に刻む為にだ。
こうでもしなくては、私は助からないだろうから。学園で首席を取る様にしたのもそう。
優秀であれば、多少の身を守る壁になるから。利用などされない様に今まで準備を進めた。
これからも変わる事はない。今の私は愛が羨ましく怖い物だ。
恋をすれば人は変わる。欲や信念に塗れた人程、怖い物はない。
本に書かれていた番もそうだ。番の為なら何でもする。
その思いを向けられた者は幸せだろうと、周りに怒りを向けられたら最悪だ。
今ある幸せが壊れる事を私はもっとも恐れている。だからこそ、コハク以外の子に心を開く自信がない。
もしも仲良くして裏切られたら、私は壊れるかもしれないから。
『セシー、大丈夫?』
「うん。大丈夫だよ。ねぇ、コハクは私の味方でいてね。」
『勿論だよ!』
「こんな時間が壊れるなら、速く自由になりたい。」
私の声は震えていた。逃げ出す事は出来るが、家族に迷惑をかけてしまう。
冒険をしたり恋に憧れるが、何があるか分からない場所で自由にするつもりはない。
私の考えはとても硬いのだろう。だけど生きる喜びを考えるとこの暮らしも耐えられる。
そんな思いを溢れさせながら私はその日、眠りについた。
朝起きて、学園へ行く。今日はガーディアンズに先輩が様子を見にくるらしい。
「セシリア嬢、今日もよろしくね!」
「キングさん、逃げずに仕事をしましょうね。」
私はキングさんの机の上に、書類を置いた。
「キング、諦めて下さい。」
「無理だね。エジス、宜しくね!」
「駄目に決まってるでしょう!」
「先輩が来るんだよ!絶対いい事起きない!」
「アシンの言ってる事は、一理あるね。」
「シスイ様、共感しないで下さい!」
「エジス落ち着いて下さい。」
リベルがエジスをなだめ、アシンの方を見る。
「アシンもその調子では、先輩に怒られますよ。」
「それも面倒な事になりそうだな。」
「なら、さっさと終わらせて下さい。」
放課後までに終わらせる書類を、休み時間に終わらせた。
午後の授業は、図書室で魔物の生態についてのレポートを書く事。
各種の魔物の特徴・能力・生息地を知る事によって、森の異変に迅速に代用する為らしい。
図書室の奥のテーブルにコハクと私はいる。レポート製作は難しくないので直ぐに終了した。
余った時間は本を読む。コハクは隣でお昼寝中。窓からさす太陽の光が温かい。
ーー至福の授業だ。放課後のガーディアンズを考えると、憂鬱な気持ちになるが。
アイラはどうしたって?彼女は訓練に行っている。レオンとカインも同様に。
騎士科にも、授業と時間を選択する事が出来る。他の科にも授業選択がある。
授業が終了したので、レポートを先生に提出して次の授業へ向かう。
~~時は過ぎ、放課後の時間。
いつも通りに書類を片付けていると、扉の開く音がした。そちらに視線を向ける。
そこには2人の少年がいた。1人は緑がかった銀髪に銀色の瞳にメガネをかけた美少年。
もう1人は、青みがかった黒い髪にスカイブルーの瞳をした美少年。
「久しぶりか。アシンはサボらず仕事をしているか」
「勿論!」
「嘘をつかないで下さい。さっきまで逃げようとしていたのは何処の誰です。」
「エジス!」
「ほう。嘘をつくとはいい根性だ。」
メガネの少年は、腰にさした剣を抜く。アシンも机の横に置いていた剣を持とうとする。
しかし、それはメガネ少年の一撃で動きを止める。アシンの手と剣の間に過ぎたペン。
凄く速く壁を見ると、間を過ぎたペンが刺さっている。アシンは機械の様にメガネ少年を見る。
メガネ少年は眉間にシワを寄せて、アシンを睨み隣にいるエジスにも向けられた。
「エジス、俺はお前に頼んだ筈だ。」
「え・・・ですが、言っても・・」
「言い訳はいい!男なら腹を括れ!!」
「はい!」
エジスは青い顔をする。
「2人共、覚悟は出来てるな。」
「「・・・」」
アシンとエジスは猛スピードで、部屋を出て行く。
その後を追うメガネ少年達に私は思った。ドアを壊すなと。
「お久しぶりです。アスター先輩。」
「久しぶりだね。2人共、元気そうだね。」
あの3人のやり取りはいつもの事なのか、楽しそうに会話するシスイ様達。
・・・アスター先輩?何処かで聞いた様な。
「所で、今から模擬戦をしようか?」
「・・・どうしてですか?」
「面白そうだしね。勿論、殿下も一緒ですよ。」
静かに書類整理に戻ろうとしたシスイ様に、アスター先輩は言った。
「拒否権は・・・」
「何言ってるの、リベル。無いに決まってるじゃん」
そう言って出て行く3人。私は思った。仕事はどうするのかと・・・。
〈セシー、どうするの?〉
コハクの言葉に作業の手を止めずに答える。
〈自分の仕事を終わらせる。速く帰りたいし。〉
〈そうだね。〉
私は黙々と自分の仕事を終わらせる。半分以上が終了した頃に皆が帰って来た。
メガネ少年に首根っこを掴まれたアシンと、その隣に疲れた顔をしたエジス。
笑顔のアスター先輩に、死んだ顔をしたリベルと苦笑いをしたシスイ様。
「所で、そこの女は誰だ?」
メガネ少年の言葉に、皆はこちらを見る。
速く終わらせて帰りたい。
私はゲーム内でのセシリアはただ、誰かに愛されたかったのだ。
実の父親に愛されず、屋敷ではいない者としてずっと生きていた少女。
義弟が来てから、それが明確に変わっていくのだ。嫌われていたセシリアは命も狙われる。
使用人達や警備兵も優秀であろうと、セシリアを無視し続けた。
それが、セシリアの危険感知能力が高い理由だ。最初から備わっていた物を開花させたのだろう。
屋敷では愛を貰う事が出来なかったセシリアは、外に助けを求めた。その相手が悪役令嬢。
1人だけ何があっても守ってくれた人がいた。それが母親のエレインだ。
彼女がセシリアの身代わりになるルートもあった。それがセシリア・メルファーナのゲーム設定。
エレインの味方でいる事の決意をしたのは、ゲームの中でセシリアを守ってくれたから。
だから父親や義弟の仲も取り持った。エレインが生きる未来を確実にする為に。
これで、もしも仲良く理想の家族に、ひびをつけるかもしれない私の未来。
そんな時、母親は私の味方などしないだろう。だから生きる為の演技をし続けた。
勉学も訓練も限界の下を、最大の限界である事を皆に刻む為にだ。
こうでもしなくては、私は助からないだろうから。学園で首席を取る様にしたのもそう。
優秀であれば、多少の身を守る壁になるから。利用などされない様に今まで準備を進めた。
これからも変わる事はない。今の私は愛が羨ましく怖い物だ。
恋をすれば人は変わる。欲や信念に塗れた人程、怖い物はない。
本に書かれていた番もそうだ。番の為なら何でもする。
その思いを向けられた者は幸せだろうと、周りに怒りを向けられたら最悪だ。
今ある幸せが壊れる事を私はもっとも恐れている。だからこそ、コハク以外の子に心を開く自信がない。
もしも仲良くして裏切られたら、私は壊れるかもしれないから。
『セシー、大丈夫?』
「うん。大丈夫だよ。ねぇ、コハクは私の味方でいてね。」
『勿論だよ!』
「こんな時間が壊れるなら、速く自由になりたい。」
私の声は震えていた。逃げ出す事は出来るが、家族に迷惑をかけてしまう。
冒険をしたり恋に憧れるが、何があるか分からない場所で自由にするつもりはない。
私の考えはとても硬いのだろう。だけど生きる喜びを考えるとこの暮らしも耐えられる。
そんな思いを溢れさせながら私はその日、眠りについた。
朝起きて、学園へ行く。今日はガーディアンズに先輩が様子を見にくるらしい。
「セシリア嬢、今日もよろしくね!」
「キングさん、逃げずに仕事をしましょうね。」
私はキングさんの机の上に、書類を置いた。
「キング、諦めて下さい。」
「無理だね。エジス、宜しくね!」
「駄目に決まってるでしょう!」
「先輩が来るんだよ!絶対いい事起きない!」
「アシンの言ってる事は、一理あるね。」
「シスイ様、共感しないで下さい!」
「エジス落ち着いて下さい。」
リベルがエジスをなだめ、アシンの方を見る。
「アシンもその調子では、先輩に怒られますよ。」
「それも面倒な事になりそうだな。」
「なら、さっさと終わらせて下さい。」
放課後までに終わらせる書類を、休み時間に終わらせた。
午後の授業は、図書室で魔物の生態についてのレポートを書く事。
各種の魔物の特徴・能力・生息地を知る事によって、森の異変に迅速に代用する為らしい。
図書室の奥のテーブルにコハクと私はいる。レポート製作は難しくないので直ぐに終了した。
余った時間は本を読む。コハクは隣でお昼寝中。窓からさす太陽の光が温かい。
ーー至福の授業だ。放課後のガーディアンズを考えると、憂鬱な気持ちになるが。
アイラはどうしたって?彼女は訓練に行っている。レオンとカインも同様に。
騎士科にも、授業と時間を選択する事が出来る。他の科にも授業選択がある。
授業が終了したので、レポートを先生に提出して次の授業へ向かう。
~~時は過ぎ、放課後の時間。
いつも通りに書類を片付けていると、扉の開く音がした。そちらに視線を向ける。
そこには2人の少年がいた。1人は緑がかった銀髪に銀色の瞳にメガネをかけた美少年。
もう1人は、青みがかった黒い髪にスカイブルーの瞳をした美少年。
「久しぶりか。アシンはサボらず仕事をしているか」
「勿論!」
「嘘をつかないで下さい。さっきまで逃げようとしていたのは何処の誰です。」
「エジス!」
「ほう。嘘をつくとはいい根性だ。」
メガネの少年は、腰にさした剣を抜く。アシンも机の横に置いていた剣を持とうとする。
しかし、それはメガネ少年の一撃で動きを止める。アシンの手と剣の間に過ぎたペン。
凄く速く壁を見ると、間を過ぎたペンが刺さっている。アシンは機械の様にメガネ少年を見る。
メガネ少年は眉間にシワを寄せて、アシンを睨み隣にいるエジスにも向けられた。
「エジス、俺はお前に頼んだ筈だ。」
「え・・・ですが、言っても・・」
「言い訳はいい!男なら腹を括れ!!」
「はい!」
エジスは青い顔をする。
「2人共、覚悟は出来てるな。」
「「・・・」」
アシンとエジスは猛スピードで、部屋を出て行く。
その後を追うメガネ少年達に私は思った。ドアを壊すなと。
「お久しぶりです。アスター先輩。」
「久しぶりだね。2人共、元気そうだね。」
あの3人のやり取りはいつもの事なのか、楽しそうに会話するシスイ様達。
・・・アスター先輩?何処かで聞いた様な。
「所で、今から模擬戦をしようか?」
「・・・どうしてですか?」
「面白そうだしね。勿論、殿下も一緒ですよ。」
静かに書類整理に戻ろうとしたシスイ様に、アスター先輩は言った。
「拒否権は・・・」
「何言ってるの、リベル。無いに決まってるじゃん」
そう言って出て行く3人。私は思った。仕事はどうするのかと・・・。
〈セシー、どうするの?〉
コハクの言葉に作業の手を止めずに答える。
〈自分の仕事を終わらせる。速く帰りたいし。〉
〈そうだね。〉
私は黙々と自分の仕事を終わらせる。半分以上が終了した頃に皆が帰って来た。
メガネ少年に首根っこを掴まれたアシンと、その隣に疲れた顔をしたエジス。
笑顔のアスター先輩に、死んだ顔をしたリベルと苦笑いをしたシスイ様。
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速く終わらせて帰りたい。
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