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学園編(初等部)
事件の匂い
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私は昼食の時間に自分の弁当を持って、コハクとマッハの所へ向かった。
マッハのいる馬小屋は自然が豊かで、近くに綺麗な池のある場所だ。
ここはマッハの専用馬小屋である。マッハは私の屋敷にも住む事になった。
専用馬小屋は学園にいる間の、マッハの部屋なのだが私もお気に入りの場所。
弁当も自分でこっそり作っているから、シェフにも迷惑はかけていない。
「マッハ、お待たせ!」
マッハが寂しくない様に、動物達やコハクがついている。
マッハや動物達にコハクと、皆で昼食を食べるのはとても楽しい。
昼食を終えたら木の木陰で本を読んだり、マッハのお散歩や手入れだ。
木の木陰から、動物達やコハクとマッハが楽しそうに遊んでいるのを微笑ましく見る。
「ふーん。君もそんな顔するんだね!」
「キングさん、何か御用ですか?」
「ないよ?只ね、君の事が気になったんだ。」
アシンは笑顔で聞いて来る。
アシンはとても危険な人物と、勘が告げている。
「キングさん、お引き取りを。」
「待ってよ。1つ聞いてもいい?」
「・・・何ですか?」
「どうして君は、周りに一線を引いて壁を作るの?」
この人は勘が鋭く油断が出来ない。
だけど、無邪気な様に笑うから気が緩む。その一瞬の隙で心に入り込まれる。
「貴方には関係御座いませんが?」
「あるよ。だってキングだからね。」
そこで笑顔を消して、真剣な眼差しを向けて来た。
「これだけは忘れるな。壊れる事は許さない。」
低く威圧感のある声。恐らくこの人も実力を隠している人だ。
周りに悟らせない様に仮面の笑顔を貼りつけて。
「キングさん。貴方は何者ですか?」
「只のアシンだよ。」
先程までの表情を消し、いつもの笑顔に戻る。
「実力を隠し、周りを悟らせない笑顔の仮面がですか?先程の貴方は・・・」
「それはお互い様でしょ?」
「お互い様ですか。私は貴方が何かを隠したがっている様に見えますが。」
「・・・何が言いたい。」
「いえ、只の勘ですが。違いますか?」
アシンは手に持っているロングソードを、鞘から抜き私の首筋近くに剣先を向けた。
私は動く事なくアシンを見る。(動けなかったが正しい)怖くない?
普通そこまで怒る?と言うか女子に剣先向けるとか、どう考えてもおかしいでしょ!
「流石だね。こんな脅しじゃびくともしないね。」
こんな脅しいらない。求めてない。
武器じゃなくて話し合い!暴力反対!
「脅し、ですか。」
「あまり俺に関わるな。」
これがアシン・シルバーヅの本性か。
しかし1つだけ言いたい。
「誰が貴方に興味があると、言いましたか?」
向けられた剣を手で握り、アシンを睨む。
「なっ!?」
「貴方が何処で何をしようが、私に関係がないのならどうでもいいです。」
これは牽制だ。私に関係がある場合、徹底的に潰すという。破滅の種は排除する。
「分かったら出て行って下さい。」
アシンは私の安眠の地から出て行った。
〈セシー、大丈夫?あの男、消しちゃう?〉
〈コハク、駄目に決まってるでしょ。〉
マッハ達も怒っている様子だ。アシンには、確かな秘密があるのは確実。
その火の粉が私に降りかからないといいが。まだ初等部の1年なのに、死亡フラグなどたてたくない。
放課後になるってガーディアンズの仕事をする。
恐ろしい事に、アシンは何事もなかった様に接して来る。
いつも通りにガーディアンズの仕事を終わらせて帰るのだった。
《謎の視点》
「もう直ぐだな。後少しで、アルファード王国の力の一角をそげる。」
「そうだな。未来に国を守る騎士科と魔法科の生徒を襲えばいいんだからな。」
何者かが、アルファード王国の力を減らそうと目論んでいた。
《セシリア視点》
『そう言えば、そろそろだね。』
「そうね。」
5日後に、騎士科と魔法科の生徒合同で野外授業が行われる。
ゲームの中では、この野外授業で事件が起こる。魔物が襲って来るのだ。
この事件が後の、高等部2年の時に起こる事件と繋がるのだ。
魔物討伐に気を取られ過ぎて、魔物を引き寄せた犯人を取り逃す事になる。
犯人の予想より早く、騎士団達の動きが速かったお陰で魔物が王都に攻め込む事を防いだ。
そのおかげで王都の被害はなかったが、生徒達の被害が多かったのだ。
ゲーム内容と違う事は、私が騎士科にいる事と前世の記憶を持っている事。
そして何より、ゲーム内のセシリアより強くなっている事だ。
兎に角、死なない様にしよう。
~~5日後が経過した。
騎士科と魔法科は馬車で野外授業場所へ向かう。決められた班で魔物討伐を開始する。
今回は依頼された魔物を討伐する事と、状況判断や報告が重要となる。
私はガーディアンズの面々が班である。初等部2年も参加だから。
順調に依頼の魔物を討伐する事に成功。魔物はいつ襲って来るのだろうか。
だけど少し異変は感じる。
冒険者になってからこの森に来ているが、こんなに魔物が強かっただろうか?
そろそろと言う事なのだろうか。
「きゃああああ!?」
奥から悲鳴が聞こえて来た。
「11時の方角に魔物の大群が来ています!!」
〈セシー!〉
〈ええ、始まったんだ。〉
〈セシー、あのアシンがいないよ。〉
〈えっ!?さっきまでいた筈・・・〉
「セシリアさん。アシンがいないのですが知りませんか?」
「知りません。」
「私達も討伐に参加しましょう。」
「いいえ、生徒の皆さんが避難していません。つまり先生方の指示が届いていないと言う事です。」
「そうですね。」
「なら、生徒の誘導をしますか。」
生徒の被害を減らしたいが、先生達の支援をしなくてはあの量の魔物相手では命が危ない。
マッハのいる馬小屋は自然が豊かで、近くに綺麗な池のある場所だ。
ここはマッハの専用馬小屋である。マッハは私の屋敷にも住む事になった。
専用馬小屋は学園にいる間の、マッハの部屋なのだが私もお気に入りの場所。
弁当も自分でこっそり作っているから、シェフにも迷惑はかけていない。
「マッハ、お待たせ!」
マッハが寂しくない様に、動物達やコハクがついている。
マッハや動物達にコハクと、皆で昼食を食べるのはとても楽しい。
昼食を終えたら木の木陰で本を読んだり、マッハのお散歩や手入れだ。
木の木陰から、動物達やコハクとマッハが楽しそうに遊んでいるのを微笑ましく見る。
「ふーん。君もそんな顔するんだね!」
「キングさん、何か御用ですか?」
「ないよ?只ね、君の事が気になったんだ。」
アシンは笑顔で聞いて来る。
アシンはとても危険な人物と、勘が告げている。
「キングさん、お引き取りを。」
「待ってよ。1つ聞いてもいい?」
「・・・何ですか?」
「どうして君は、周りに一線を引いて壁を作るの?」
この人は勘が鋭く油断が出来ない。
だけど、無邪気な様に笑うから気が緩む。その一瞬の隙で心に入り込まれる。
「貴方には関係御座いませんが?」
「あるよ。だってキングだからね。」
そこで笑顔を消して、真剣な眼差しを向けて来た。
「これだけは忘れるな。壊れる事は許さない。」
低く威圧感のある声。恐らくこの人も実力を隠している人だ。
周りに悟らせない様に仮面の笑顔を貼りつけて。
「キングさん。貴方は何者ですか?」
「只のアシンだよ。」
先程までの表情を消し、いつもの笑顔に戻る。
「実力を隠し、周りを悟らせない笑顔の仮面がですか?先程の貴方は・・・」
「それはお互い様でしょ?」
「お互い様ですか。私は貴方が何かを隠したがっている様に見えますが。」
「・・・何が言いたい。」
「いえ、只の勘ですが。違いますか?」
アシンは手に持っているロングソードを、鞘から抜き私の首筋近くに剣先を向けた。
私は動く事なくアシンを見る。(動けなかったが正しい)怖くない?
普通そこまで怒る?と言うか女子に剣先向けるとか、どう考えてもおかしいでしょ!
「流石だね。こんな脅しじゃびくともしないね。」
こんな脅しいらない。求めてない。
武器じゃなくて話し合い!暴力反対!
「脅し、ですか。」
「あまり俺に関わるな。」
これがアシン・シルバーヅの本性か。
しかし1つだけ言いたい。
「誰が貴方に興味があると、言いましたか?」
向けられた剣を手で握り、アシンを睨む。
「なっ!?」
「貴方が何処で何をしようが、私に関係がないのならどうでもいいです。」
これは牽制だ。私に関係がある場合、徹底的に潰すという。破滅の種は排除する。
「分かったら出て行って下さい。」
アシンは私の安眠の地から出て行った。
〈セシー、大丈夫?あの男、消しちゃう?〉
〈コハク、駄目に決まってるでしょ。〉
マッハ達も怒っている様子だ。アシンには、確かな秘密があるのは確実。
その火の粉が私に降りかからないといいが。まだ初等部の1年なのに、死亡フラグなどたてたくない。
放課後になるってガーディアンズの仕事をする。
恐ろしい事に、アシンは何事もなかった様に接して来る。
いつも通りにガーディアンズの仕事を終わらせて帰るのだった。
《謎の視点》
「もう直ぐだな。後少しで、アルファード王国の力の一角をそげる。」
「そうだな。未来に国を守る騎士科と魔法科の生徒を襲えばいいんだからな。」
何者かが、アルファード王国の力を減らそうと目論んでいた。
《セシリア視点》
『そう言えば、そろそろだね。』
「そうね。」
5日後に、騎士科と魔法科の生徒合同で野外授業が行われる。
ゲームの中では、この野外授業で事件が起こる。魔物が襲って来るのだ。
この事件が後の、高等部2年の時に起こる事件と繋がるのだ。
魔物討伐に気を取られ過ぎて、魔物を引き寄せた犯人を取り逃す事になる。
犯人の予想より早く、騎士団達の動きが速かったお陰で魔物が王都に攻め込む事を防いだ。
そのおかげで王都の被害はなかったが、生徒達の被害が多かったのだ。
ゲーム内容と違う事は、私が騎士科にいる事と前世の記憶を持っている事。
そして何より、ゲーム内のセシリアより強くなっている事だ。
兎に角、死なない様にしよう。
~~5日後が経過した。
騎士科と魔法科は馬車で野外授業場所へ向かう。決められた班で魔物討伐を開始する。
今回は依頼された魔物を討伐する事と、状況判断や報告が重要となる。
私はガーディアンズの面々が班である。初等部2年も参加だから。
順調に依頼の魔物を討伐する事に成功。魔物はいつ襲って来るのだろうか。
だけど少し異変は感じる。
冒険者になってからこの森に来ているが、こんなに魔物が強かっただろうか?
そろそろと言う事なのだろうか。
「きゃああああ!?」
奥から悲鳴が聞こえて来た。
「11時の方角に魔物の大群が来ています!!」
〈セシー!〉
〈ええ、始まったんだ。〉
〈セシー、あのアシンがいないよ。〉
〈えっ!?さっきまでいた筈・・・〉
「セシリアさん。アシンがいないのですが知りませんか?」
「知りません。」
「私達も討伐に参加しましょう。」
「いいえ、生徒の皆さんが避難していません。つまり先生方の指示が届いていないと言う事です。」
「そうですね。」
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