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学園編(初等部)
謎の怪盗
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今私の目の前にいる人物はアシンである。
手紙を送ったのは昨日。つまり次の日に来たのだ。何時でも構いませんとは書いた。
だけど、次の日の朝に来ると言う手紙を送る?どれだけ話したい事があるんだよ。
「・・・」
「・・・」
さっきからずっと沈黙が続いている。最初に沈黙を破ったのはアシン。
「セシリア嬢に聞きたいんだけど。」
「はい、なんですか?」
「どうしてあの時、逃げなかった。下手をしたら死んでいたかもしれないんだぞ。」
確かに無謀な考えだ。幾ら破滅の可能性を消したいからと言ってあの場に向かった事は正しくない。
でも、危なかったら逃げるつもりだったしね。私の目的はアシンを死なせない事。
時間稼ぎ程度になれれば、それでよかったのだ。逃げる事は何時でも出来たからね。
「私の信念を貫いただけです。」
「命を賭けて人を助ける事がか。」
アシンの声が一段と低くなる。
「命を粗末にする奴は、僕が1番嫌いなタイプだ。」
命を粗末に・・・ふざけるな!私は今まで死なない様に生きる為に努力をして来たんだ。
なのに・・・何も知らない部外者に、努力を侮辱されたくもない。
今直ぐに逃げたくても、逃げる事は叶わないのに。
死ぬかもしれない恐怖と、信じた者に裏切られるかもしれない苦しみも。
「私の前で2度とその言葉を口にしないで下さい。今の言葉は屈辱です。」
「ごめん。なら何故、僕を助けたんだ。命を粗末にしてないならなんで。」
「貴方には分からないですよ。私の信念も理由も何もかもです。」
「・・・答えてはくれないのか。」
「はい。」
「待って!今回の件、助けてくれてありがとう。セシリア嬢の気持ちは分からない。だけど・・・」
私の側に近づいて来るアシン。私の手の甲に口付けを落とす。
「今回の借りは必ず返す。」
そう言っていつもと違う笑みを浮かべた。
「ああ、それと面白い事を教えてあげるよ。」
いつも通りの笑顔と口調に戻ったアシン。
アシンは懐から1枚の紙を渡して来た。
「この絵は何ですか。」
紙には夜の景色に、仮面を被った人物がマントを翻している。
「その人物は今、この国で怪盗をしている人物。そいつは貴族の宝石や情報を盗むんだ。」
初めて知ったぞ。でも何か乙女ゲームでいたな。怪盗をしていた人物・・・。
「だけど、盗んだ宝石は悪行を重ねていたりしている貴族のところだから、迂闊に責められない。」
「どうしてですか。」
「盗みは盗みだけど、本当の持ち主に返したり貧しい所に渡してるからね。」
「成る程、国民が味方をしてしまうんですね。」
「それが、悪人の情報を騎士団やギルドに渡すから」
「そっちにも味方が出来ているのですね。」
「いや、どんな人物か興味が湧いて捕まえる気満々だよ。」
ソウデスカ。でも何だっけ?
「名前は怪盗スティルと名乗ってるよ。」
怪盗スティル!?隠しキャラじゃないか。
「・・・面白い事って、まさか捕まえるなどと冗談は言いませんよね。」
「いや、捕まえるよ?その為に教えたんだし。他の皆も知ってるよ。」
「何言ってるんですか。近々武術大会が開催されるんですよ?」
武術大会とは、騎士科が剣で戦う。成績評価にも関わるテストのような物。
大会までに、予選を勝ち抜き選手権を手に入れないといけない。
「分かってるよ。その武術大会に月虹のダイヤを盗むと予告状が届いたんだ。」
「何故、学園の宝石を狙うんですか?」
「悪い貴族しか盗らないって言ったでしょ。」
「持ち主が悪人だと。」
「そう言う事♪優勝トロフィーに付けられた月虹のダイヤの持ち主はエズファン子爵の物。」
エズファン子爵、黒い噂が絶えない人物だと聞いている。
しかし確定出来る証拠が見つからない為、捕らえる事が出来ないとか。
「こんな好機あると思う?悪人を逮捕出来て、怪盗スティルを捕まえるチャンスなんだから!」
燃えているアシン。アシンは、性格が変わり過ぎだと思う。二重人格かな?
そんなこんなで怪盗スティルの捕まえる計画が、行われる事となった。
4日後に私は、ドルクさんの元へ向かった。
「これが新しい剣だ。」
そう言って渡されたのは、持ち手と鐔が白銀色で鞘は白色のレイピア。
前と作りは一緒なのだが、刃が全く違うのだ。鉄よりも綺麗な刃に驚く。
「ありがとうございます。」
そう言って新しいレイピアを貰ったのだった。
等々学園が始まる日になった。確か今日から予選準備がある。
「セシリア様!」
振り向くとアイラがいた。
「あ、あの!一緒に授業へ行きませんか!」
と言う事で、アイラと一緒に授業へ行く事になった。
そう、ただ移動教室へ向かって歩いていただけなのに・・・。
どうして私はアイラの剣の指導をしているのだろう。
~~時は数時間前
私とアイラは剣の訓練場へ向かった。その時に1人の少年がこちらに歩いて来た。
「・・・あっ」
「アイラさん?」
アイラが怯えていた。原因はこちらに向かっている少年だろう。
少年は黒髪を後ろに括り、茶色の瞳をした人だった。
「よう。アイラじゃねぇか。落ちこぼれが何でこんなとこにいんだよ。」
「・・・いや」
私はアイラと少年の間に入る。
「何だてめぇは!」
「貴方こそ、アイラさんが怯えています。」
「しらねぇよ。お前みたいなのが婚約者なんて最悪だよな。せいぜい、足を引っ張るなよ。」
そう言って何処かに行った。その後にアイラから事情を聞いた。
「あの人は婚約者候補なんです。」
あれが婚約者候補なんて嫌だな・・・。
「エズファン子爵家の次男ライベル様です。」
辺境伯爵家のアイラが何故、子爵家の次男と?
「私は家の中では落ちこぼれで、兄に嫌われています。だから婚約者候補は力のある者と決められて」
「成る程、貴女は婚約者候補があの人でいいのですか?」
「いえ、正直に言えば嫌です。でも決められた事ですから。回避するにはあの人に勝つしか・・・」
「なら、勝てばいいのではありませんか。」
「それが、私の実力ではライベル様に勝てないのです。」
~~時は今に戻る
この場には私とアイラの他に、ルカ・カイン・ティアラ・レオン・ハイネ様がいる。
何で王子がいるんだよ!などのツッコミは今更なので完全にスルーしよう。
「それで、ライベルとか言う男は強いの?」
「そうだな。実力はあるがアイラとは互角だと思うぞ。」
「レオンの話が本当なら、問題ないのでは?」
「ですが、私は1度もライベル様に勝った事はありません。」
「それは多分、精神面の問題だと思うぞ。」
「私もそう思うわ。」
「いえ、相性や経験面もありますから、精神面の問題だけとは言えません。」
「人には腕力・素早さ・技術が必要なんだ。経験は後からついてくるしな。」
「ああ、カインは技術と素早さ。俺は腕力と技術でセシリアは・・・」
「全部だと思うぞ。」
「流石、セシリア!」
「凄いです!セシリア様!」
「アイラさんは素早さに特化していますね。」
「ライベルはどちらかと言うと腕力だろ。」
「そうですね。」
「なら、アイラが素早くライベルに一撃を与えればいいじゃない。」
「訓練でライベルさんの戦いを拝見しましたが、あの人は動体視力が高いと思います。」
「成る程、素早さが通じない相手なのか。」
「ハイネ様の言う通りだ。とても速いなら勝てるが少し早いじゃ勝てない。」
「なら、私では・・・」
アイラが目に見えて落ち込んでいる。
「・・・日の国の剣術は、素早さを活かした剣術だと本で読んだ事があります。」
「どうやって日の国の剣術を覚えるんだよ。」
「私が使えます。」
「「「「「えっ!?」」」」」
「何で使えんだよ!」
「私は多くの本を読んで来ました。その本の知識からもっとも近い剣術を改良したものです。」
「まじかよ。」
「すっげー」
「どうするかはアイラさん次第です。」
「お願いします。私に日の国の剣術を教えて下さい!」
私はアイラに剣術を教える事になった。
「日の国の剣術は抜刀術と呼ばれています。」
「バットウジュツ?」
「はい。」
私はレイピアの柄に手で掴み、抜き放ち攻撃の一手の動作を説明しながら見本を見せる。
「鞘に収めた状態から帯刀して、抜き放つ時に一撃を相手に加えるものです。」
私は説明と見本を終わらせ、皆の方に振り向くと皆は口を開けたまま動かない。
「凄いです!」
ティアラとアイラは瞳をキラキラさせて言って来た。
それからアイラの指導が始まった。
手紙を送ったのは昨日。つまり次の日に来たのだ。何時でも構いませんとは書いた。
だけど、次の日の朝に来ると言う手紙を送る?どれだけ話したい事があるんだよ。
「・・・」
「・・・」
さっきからずっと沈黙が続いている。最初に沈黙を破ったのはアシン。
「セシリア嬢に聞きたいんだけど。」
「はい、なんですか?」
「どうしてあの時、逃げなかった。下手をしたら死んでいたかもしれないんだぞ。」
確かに無謀な考えだ。幾ら破滅の可能性を消したいからと言ってあの場に向かった事は正しくない。
でも、危なかったら逃げるつもりだったしね。私の目的はアシンを死なせない事。
時間稼ぎ程度になれれば、それでよかったのだ。逃げる事は何時でも出来たからね。
「私の信念を貫いただけです。」
「命を賭けて人を助ける事がか。」
アシンの声が一段と低くなる。
「命を粗末にする奴は、僕が1番嫌いなタイプだ。」
命を粗末に・・・ふざけるな!私は今まで死なない様に生きる為に努力をして来たんだ。
なのに・・・何も知らない部外者に、努力を侮辱されたくもない。
今直ぐに逃げたくても、逃げる事は叶わないのに。
死ぬかもしれない恐怖と、信じた者に裏切られるかもしれない苦しみも。
「私の前で2度とその言葉を口にしないで下さい。今の言葉は屈辱です。」
「ごめん。なら何故、僕を助けたんだ。命を粗末にしてないならなんで。」
「貴方には分からないですよ。私の信念も理由も何もかもです。」
「・・・答えてはくれないのか。」
「はい。」
「待って!今回の件、助けてくれてありがとう。セシリア嬢の気持ちは分からない。だけど・・・」
私の側に近づいて来るアシン。私の手の甲に口付けを落とす。
「今回の借りは必ず返す。」
そう言っていつもと違う笑みを浮かべた。
「ああ、それと面白い事を教えてあげるよ。」
いつも通りの笑顔と口調に戻ったアシン。
アシンは懐から1枚の紙を渡して来た。
「この絵は何ですか。」
紙には夜の景色に、仮面を被った人物がマントを翻している。
「その人物は今、この国で怪盗をしている人物。そいつは貴族の宝石や情報を盗むんだ。」
初めて知ったぞ。でも何か乙女ゲームでいたな。怪盗をしていた人物・・・。
「だけど、盗んだ宝石は悪行を重ねていたりしている貴族のところだから、迂闊に責められない。」
「どうしてですか。」
「盗みは盗みだけど、本当の持ち主に返したり貧しい所に渡してるからね。」
「成る程、国民が味方をしてしまうんですね。」
「それが、悪人の情報を騎士団やギルドに渡すから」
「そっちにも味方が出来ているのですね。」
「いや、どんな人物か興味が湧いて捕まえる気満々だよ。」
ソウデスカ。でも何だっけ?
「名前は怪盗スティルと名乗ってるよ。」
怪盗スティル!?隠しキャラじゃないか。
「・・・面白い事って、まさか捕まえるなどと冗談は言いませんよね。」
「いや、捕まえるよ?その為に教えたんだし。他の皆も知ってるよ。」
「何言ってるんですか。近々武術大会が開催されるんですよ?」
武術大会とは、騎士科が剣で戦う。成績評価にも関わるテストのような物。
大会までに、予選を勝ち抜き選手権を手に入れないといけない。
「分かってるよ。その武術大会に月虹のダイヤを盗むと予告状が届いたんだ。」
「何故、学園の宝石を狙うんですか?」
「悪い貴族しか盗らないって言ったでしょ。」
「持ち主が悪人だと。」
「そう言う事♪優勝トロフィーに付けられた月虹のダイヤの持ち主はエズファン子爵の物。」
エズファン子爵、黒い噂が絶えない人物だと聞いている。
しかし確定出来る証拠が見つからない為、捕らえる事が出来ないとか。
「こんな好機あると思う?悪人を逮捕出来て、怪盗スティルを捕まえるチャンスなんだから!」
燃えているアシン。アシンは、性格が変わり過ぎだと思う。二重人格かな?
そんなこんなで怪盗スティルの捕まえる計画が、行われる事となった。
4日後に私は、ドルクさんの元へ向かった。
「これが新しい剣だ。」
そう言って渡されたのは、持ち手と鐔が白銀色で鞘は白色のレイピア。
前と作りは一緒なのだが、刃が全く違うのだ。鉄よりも綺麗な刃に驚く。
「ありがとうございます。」
そう言って新しいレイピアを貰ったのだった。
等々学園が始まる日になった。確か今日から予選準備がある。
「セシリア様!」
振り向くとアイラがいた。
「あ、あの!一緒に授業へ行きませんか!」
と言う事で、アイラと一緒に授業へ行く事になった。
そう、ただ移動教室へ向かって歩いていただけなのに・・・。
どうして私はアイラの剣の指導をしているのだろう。
~~時は数時間前
私とアイラは剣の訓練場へ向かった。その時に1人の少年がこちらに歩いて来た。
「・・・あっ」
「アイラさん?」
アイラが怯えていた。原因はこちらに向かっている少年だろう。
少年は黒髪を後ろに括り、茶色の瞳をした人だった。
「よう。アイラじゃねぇか。落ちこぼれが何でこんなとこにいんだよ。」
「・・・いや」
私はアイラと少年の間に入る。
「何だてめぇは!」
「貴方こそ、アイラさんが怯えています。」
「しらねぇよ。お前みたいなのが婚約者なんて最悪だよな。せいぜい、足を引っ張るなよ。」
そう言って何処かに行った。その後にアイラから事情を聞いた。
「あの人は婚約者候補なんです。」
あれが婚約者候補なんて嫌だな・・・。
「エズファン子爵家の次男ライベル様です。」
辺境伯爵家のアイラが何故、子爵家の次男と?
「私は家の中では落ちこぼれで、兄に嫌われています。だから婚約者候補は力のある者と決められて」
「成る程、貴女は婚約者候補があの人でいいのですか?」
「いえ、正直に言えば嫌です。でも決められた事ですから。回避するにはあの人に勝つしか・・・」
「なら、勝てばいいのではありませんか。」
「それが、私の実力ではライベル様に勝てないのです。」
~~時は今に戻る
この場には私とアイラの他に、ルカ・カイン・ティアラ・レオン・ハイネ様がいる。
何で王子がいるんだよ!などのツッコミは今更なので完全にスルーしよう。
「それで、ライベルとか言う男は強いの?」
「そうだな。実力はあるがアイラとは互角だと思うぞ。」
「レオンの話が本当なら、問題ないのでは?」
「ですが、私は1度もライベル様に勝った事はありません。」
「それは多分、精神面の問題だと思うぞ。」
「私もそう思うわ。」
「いえ、相性や経験面もありますから、精神面の問題だけとは言えません。」
「人には腕力・素早さ・技術が必要なんだ。経験は後からついてくるしな。」
「ああ、カインは技術と素早さ。俺は腕力と技術でセシリアは・・・」
「全部だと思うぞ。」
「流石、セシリア!」
「凄いです!セシリア様!」
「アイラさんは素早さに特化していますね。」
「ライベルはどちらかと言うと腕力だろ。」
「そうですね。」
「なら、アイラが素早くライベルに一撃を与えればいいじゃない。」
「訓練でライベルさんの戦いを拝見しましたが、あの人は動体視力が高いと思います。」
「成る程、素早さが通じない相手なのか。」
「ハイネ様の言う通りだ。とても速いなら勝てるが少し早いじゃ勝てない。」
「なら、私では・・・」
アイラが目に見えて落ち込んでいる。
「・・・日の国の剣術は、素早さを活かした剣術だと本で読んだ事があります。」
「どうやって日の国の剣術を覚えるんだよ。」
「私が使えます。」
「「「「「えっ!?」」」」」
「何で使えんだよ!」
「私は多くの本を読んで来ました。その本の知識からもっとも近い剣術を改良したものです。」
「まじかよ。」
「すっげー」
「どうするかはアイラさん次第です。」
「お願いします。私に日の国の剣術を教えて下さい!」
私はアイラに剣術を教える事になった。
「日の国の剣術は抜刀術と呼ばれています。」
「バットウジュツ?」
「はい。」
私はレイピアの柄に手で掴み、抜き放ち攻撃の一手の動作を説明しながら見本を見せる。
「鞘に収めた状態から帯刀して、抜き放つ時に一撃を相手に加えるものです。」
私は説明と見本を終わらせ、皆の方に振り向くと皆は口を開けたまま動かない。
「凄いです!」
ティアラとアイラは瞳をキラキラさせて言って来た。
それからアイラの指導が始まった。
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