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学園編(初等部)
試合の誘い
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怪盗スティルは、ハドルデア伯爵に事の真相を全て説明した。
全てを聞き終えたハドルデア伯爵は頭を下げた。
「息子と母の命を救って下さり、感謝する。」
「いえ、会いに行ってあげて下さい。彼等も喜ぶでしょうから。」
ハドルデア伯爵は涙を流しながら、この場を離れた。怪盗スティルと少年も行くようだ。
「今回、貴方に借りが出来ましたね。」
「いや、私は借りを返しただけです。」
「えっ?」
「スティル。この人を助けたのか?」
「いや?助けたかな?」
私はとある方向に指を差す。
「こっちの道を使って下さい。兵士も罠も少ないです。」
「本当にありがとう。いつかこの借りは返そう。」
「結構ですよ。もう、会う事もありませんから。」
私は怪盗スティルと少年の後ろ姿を見送る。そう言えば、怪盗スティルは12歳だったな。
少年は10歳か。よく12歳で、あんなキザな台詞が吐けるなと感心する。
これで、私の破滅の道は消えたが、ここで彼等を逃しても良かったのだろうか。
ーー彼等は反乱軍よりの者達なのだから。
争いの火種はもう付いている。いつ炎が上がってもおかしくない。
だけど、私1人で止められる事ではない。私はヒロインでも善人でもない。
ただ、自分の命を守る為に足掻く子供なのだ。
《怪盗スティル視点》
俺を助けてくれた先程の少女を思い出す。
あの時、あの呪いは俺に間違いなく当たっていただろう。だけど、救ってくれた。
彼女には大きな借りが出来てしまった。彼女の主が指示を出したなら、主も恩人。
「スティル。あの人に借りが出来たな。」
「先ずはあの子の正体を知らないと。」
「ああ、主も恩人になるしな。」
「だが、最後の言葉が気になりますね。」
「もう、会う事もない。だったな。」
「調べてくれますか?」
「了解!」
貴女がもし、困った事があるなら助けよう。
「そういやスティル。反乱軍の幹部が動いたって」
「第2の攻撃ですね。場所は」
「魔族の国だな。」
「そうですか。」
「なあ、スティル。反乱軍はどうする?」
「・・・様子見にしましょう。」
《セシリア視点》
私が戻った時には、騒ぎは落ち着いてきた頃だった。
つまり、閉会式どころではないので、解散となった。情報を処理するらしい。
次の日、いつも通りに学園があった。しかし、今日は午前中で終わりらしい。
『セシー、今日はギルドに行くの?』
〈そのつもりだよ。〉
『そっか、討伐依頼だね。』
〈そうだね。〉
荷物を鞄の中に入れ、呑気にコハクと話していると扉が乱暴に開かれた。
「ここに、セシリア・メルファーナはいるか!」
「ノックをしろと何時も言っているだろう。」
銀朱色のメッシュが入った淡黄色の髪に、燃えるように赤いルビーの瞳をした美青年。
その隣には、腰まである白銀の髪を後ろへ束ね、スカイブルーの瞳をした美青年。
2人の姿を見て、周りは騒がしくなる。それもその筈だ。
彼等は中等部2年であり、リリースに選ばれた5人のうちの2人なのだから。
証拠に、ルビーの青年は上質な黒い軍服に、紅いラインが袖や襟にある。
白銀の青年も同じく、上質な黒い軍服に水色のラインが袖や襟にある。
これはリリースに選ばれた者しか着れない、特別な服なのだ。
それに限らず、彼等は顔もよく成績もいいので、学園のアイドルの様な人気だ。
「セシリア・メルファーナ!いないのか?」
「それはないだろう。このクラスと聞いて来たのだぞ。」
当然、その人気な者達からの指名に、皆の視線は私の方に集まる。
しかし私は、気配を消してコハクと会話中なので見つけられないのだ。
『セシー、なんか呼ばれてるよ?』
〈いいの。どうせろくな事が起きないもの。〉
「セシリア・メルファーナだな。」
視線を向けると、先程の2人がいた。
「そうですが、ご用件は何ですか?」
「一緒に来てくれ!お前に話があるんだ!」
「今日は用事があるのですが、早く終わる話なのですか?」
「いいや、早くは終わんない話だろうな。」
「恐らく、時間はかかる。」
「ならば、今日の所はお引き取り願います。」
「それは出来ないぞ。」
「用事があると言っているでしょう?」
「なら、無理やりでも連れて行くぞ。」
「セシリア!」
「セシリア様!」
レオンにカインとアイラは私に駆けつけようとするが、白銀の青年に止められる。
「内容も告げずについて来いとは、おかしい話と思いませんか?」
「俺らはお前を連れて来いって言われてんだ。」
私は笑みを絶やさない。
しかし、私に漂う冷気は凍える程だ。
「なら、実力行使を使わせて貰う。」
次の瞬間、ルビーの青年は素早く足を上げ、振り下ろした。
振り下ろされた足は机に当たり、真っ二つに割れた。
私は手を膝に置いたまま動かない。その姿は全く動揺していない様に映る。
「ほう、今のでびびんないか。」
いいえ、正直驚きで固まっているよ。
隣にいたコハクは威嚇で毛を逆立てている。殺気を出さない事から、本気ではないみたい。
しかし、ルビーの青年は蹴りの攻撃を向けて来た。私は咄嗟に足で受け止めた。
受け止められだが、足が痺れる程の重い一撃。先に手を出したのはそっちなのだ。
止めたとしても、文句は言えない。しかし、そこから身体強化を使われ、吹き飛ばされた。
「リバーズ!!」
「あっ、すまん!」
ルビーの青年は恐らく、自分の攻撃を受け止められた事が嬉しくて無意識に身体強化したのだろう。
吹き飛ばされた私は、空中を回転し勢いを逃す。重心を低くく両足と右手に力を入れ最後の勢いを止める。
「すまん!怪我はないか!」
慌ててこちらに来るルビー青年。
私はルビー青年の足元に割れた机の破片を投げて、こちらに近づく事を拒絶する。
私は立ち上がり一言。
「ええ、大丈夫ですよ。」
コハクも私の側にいつの間にかいた。
「おいおい、そこまでだぞ~。」
声の主に視線を向けると、ボサボサとした藤色の髪に死んだ様な灰色の瞳。丸いメガネをしている男性だ。
その後ろには、髪先が白く緑青色の髪の右横を三つ編みにして目を閉じている美青年だ。
青年の方は、黄緑のラインが袖や襟にある黒い軍服を着ている。
「何で連れてくるだけが、こんな騒ぎになってんだ。あんま教師の仕事を増やすなよな~」
やる気のない注意に毒気が抜かれる。
「メルファーナ。悪いが来て貰うぞ~」
「分かりました。」
先生に言われたのでは仕方ない。
私は先生と3人について行った。ついて行った先は中等部の魔法訓練場だった。
「メルファーナ。これからこの3人とあんたでゴーレム馬鹿が作ったゴーレムと試合をして貰う。」
「試合ですか?」
「そうだ。自己紹介しろよ~」
「俺の名前はリバーズ・エディレインだ。よろしくな!」
ルビーの青年がそう言った。それに続き、白銀の青年が続く。
「私の名はスレイン・ディーナス。リバーズの様に仲良くするつもりはない。」
「僕はロキ・アデルダルト。まっ、気楽に戦おうよ。お嬢さん。」
最後は緑青髪の青年が自己紹介をしてくれた。皆の反応は様々だ。
リバーズさんは友好的な印象だが、スレインさんは少しの敵意を感じる。
ロキさんは自由な感じである。これからの試合は、一体どうなるのかな。
全てを聞き終えたハドルデア伯爵は頭を下げた。
「息子と母の命を救って下さり、感謝する。」
「いえ、会いに行ってあげて下さい。彼等も喜ぶでしょうから。」
ハドルデア伯爵は涙を流しながら、この場を離れた。怪盗スティルと少年も行くようだ。
「今回、貴方に借りが出来ましたね。」
「いや、私は借りを返しただけです。」
「えっ?」
「スティル。この人を助けたのか?」
「いや?助けたかな?」
私はとある方向に指を差す。
「こっちの道を使って下さい。兵士も罠も少ないです。」
「本当にありがとう。いつかこの借りは返そう。」
「結構ですよ。もう、会う事もありませんから。」
私は怪盗スティルと少年の後ろ姿を見送る。そう言えば、怪盗スティルは12歳だったな。
少年は10歳か。よく12歳で、あんなキザな台詞が吐けるなと感心する。
これで、私の破滅の道は消えたが、ここで彼等を逃しても良かったのだろうか。
ーー彼等は反乱軍よりの者達なのだから。
争いの火種はもう付いている。いつ炎が上がってもおかしくない。
だけど、私1人で止められる事ではない。私はヒロインでも善人でもない。
ただ、自分の命を守る為に足掻く子供なのだ。
《怪盗スティル視点》
俺を助けてくれた先程の少女を思い出す。
あの時、あの呪いは俺に間違いなく当たっていただろう。だけど、救ってくれた。
彼女には大きな借りが出来てしまった。彼女の主が指示を出したなら、主も恩人。
「スティル。あの人に借りが出来たな。」
「先ずはあの子の正体を知らないと。」
「ああ、主も恩人になるしな。」
「だが、最後の言葉が気になりますね。」
「もう、会う事もない。だったな。」
「調べてくれますか?」
「了解!」
貴女がもし、困った事があるなら助けよう。
「そういやスティル。反乱軍の幹部が動いたって」
「第2の攻撃ですね。場所は」
「魔族の国だな。」
「そうですか。」
「なあ、スティル。反乱軍はどうする?」
「・・・様子見にしましょう。」
《セシリア視点》
私が戻った時には、騒ぎは落ち着いてきた頃だった。
つまり、閉会式どころではないので、解散となった。情報を処理するらしい。
次の日、いつも通りに学園があった。しかし、今日は午前中で終わりらしい。
『セシー、今日はギルドに行くの?』
〈そのつもりだよ。〉
『そっか、討伐依頼だね。』
〈そうだね。〉
荷物を鞄の中に入れ、呑気にコハクと話していると扉が乱暴に開かれた。
「ここに、セシリア・メルファーナはいるか!」
「ノックをしろと何時も言っているだろう。」
銀朱色のメッシュが入った淡黄色の髪に、燃えるように赤いルビーの瞳をした美青年。
その隣には、腰まである白銀の髪を後ろへ束ね、スカイブルーの瞳をした美青年。
2人の姿を見て、周りは騒がしくなる。それもその筈だ。
彼等は中等部2年であり、リリースに選ばれた5人のうちの2人なのだから。
証拠に、ルビーの青年は上質な黒い軍服に、紅いラインが袖や襟にある。
白銀の青年も同じく、上質な黒い軍服に水色のラインが袖や襟にある。
これはリリースに選ばれた者しか着れない、特別な服なのだ。
それに限らず、彼等は顔もよく成績もいいので、学園のアイドルの様な人気だ。
「セシリア・メルファーナ!いないのか?」
「それはないだろう。このクラスと聞いて来たのだぞ。」
当然、その人気な者達からの指名に、皆の視線は私の方に集まる。
しかし私は、気配を消してコハクと会話中なので見つけられないのだ。
『セシー、なんか呼ばれてるよ?』
〈いいの。どうせろくな事が起きないもの。〉
「セシリア・メルファーナだな。」
視線を向けると、先程の2人がいた。
「そうですが、ご用件は何ですか?」
「一緒に来てくれ!お前に話があるんだ!」
「今日は用事があるのですが、早く終わる話なのですか?」
「いいや、早くは終わんない話だろうな。」
「恐らく、時間はかかる。」
「ならば、今日の所はお引き取り願います。」
「それは出来ないぞ。」
「用事があると言っているでしょう?」
「なら、無理やりでも連れて行くぞ。」
「セシリア!」
「セシリア様!」
レオンにカインとアイラは私に駆けつけようとするが、白銀の青年に止められる。
「内容も告げずについて来いとは、おかしい話と思いませんか?」
「俺らはお前を連れて来いって言われてんだ。」
私は笑みを絶やさない。
しかし、私に漂う冷気は凍える程だ。
「なら、実力行使を使わせて貰う。」
次の瞬間、ルビーの青年は素早く足を上げ、振り下ろした。
振り下ろされた足は机に当たり、真っ二つに割れた。
私は手を膝に置いたまま動かない。その姿は全く動揺していない様に映る。
「ほう、今のでびびんないか。」
いいえ、正直驚きで固まっているよ。
隣にいたコハクは威嚇で毛を逆立てている。殺気を出さない事から、本気ではないみたい。
しかし、ルビーの青年は蹴りの攻撃を向けて来た。私は咄嗟に足で受け止めた。
受け止められだが、足が痺れる程の重い一撃。先に手を出したのはそっちなのだ。
止めたとしても、文句は言えない。しかし、そこから身体強化を使われ、吹き飛ばされた。
「リバーズ!!」
「あっ、すまん!」
ルビーの青年は恐らく、自分の攻撃を受け止められた事が嬉しくて無意識に身体強化したのだろう。
吹き飛ばされた私は、空中を回転し勢いを逃す。重心を低くく両足と右手に力を入れ最後の勢いを止める。
「すまん!怪我はないか!」
慌ててこちらに来るルビー青年。
私はルビー青年の足元に割れた机の破片を投げて、こちらに近づく事を拒絶する。
私は立ち上がり一言。
「ええ、大丈夫ですよ。」
コハクも私の側にいつの間にかいた。
「おいおい、そこまでだぞ~。」
声の主に視線を向けると、ボサボサとした藤色の髪に死んだ様な灰色の瞳。丸いメガネをしている男性だ。
その後ろには、髪先が白く緑青色の髪の右横を三つ編みにして目を閉じている美青年だ。
青年の方は、黄緑のラインが袖や襟にある黒い軍服を着ている。
「何で連れてくるだけが、こんな騒ぎになってんだ。あんま教師の仕事を増やすなよな~」
やる気のない注意に毒気が抜かれる。
「メルファーナ。悪いが来て貰うぞ~」
「分かりました。」
先生に言われたのでは仕方ない。
私は先生と3人について行った。ついて行った先は中等部の魔法訓練場だった。
「メルファーナ。これからこの3人とあんたでゴーレム馬鹿が作ったゴーレムと試合をして貰う。」
「試合ですか?」
「そうだ。自己紹介しろよ~」
「俺の名前はリバーズ・エディレインだ。よろしくな!」
ルビーの青年がそう言った。それに続き、白銀の青年が続く。
「私の名はスレイン・ディーナス。リバーズの様に仲良くするつもりはない。」
「僕はロキ・アデルダルト。まっ、気楽に戦おうよ。お嬢さん。」
最後は緑青髪の青年が自己紹介をしてくれた。皆の反応は様々だ。
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