ざまぁにはざまぁでお返し致します ~ラスボス王子はヒロインたちと悪役令嬢にざまぁしたいと思います~

陸奥 霧風

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第47話 プレゼント

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絶望の表情を浮かべる4人とはよそに、僕はニッコリと笑いながら、

「まあ、ウダウダ考えてもしょうがない。僕の本当の目的はファンクラブを正常にすることだよ。過度な推し活は止めてもらえたらそれで良いんだよ。まあ、アイツらだけが悪い訳じゃないけど…… もし、アイツらが王族の敵になった時を考えると早めに手を打っていた方が無難だ。トツプが居なくなればファンクラブは自然消滅していくだろう」

「ん~。確かにヤベェヤツらなんだけど根っからの悪人じゃ無いんだよなぁ~」

ルブランも僕の意見には同調してくれるようだ。

「とりあえず、来週のハイキングまで様子を見てみよう。今回の大量休暇申請の乱で困っている貴族や裕福層もいるからな。その反応を見てからでも良いんじゃないか? その後に全てを判断しよう。なぁ、アレク」

マリックは僕を落ち着かせようとしていた。

「あっ!」

「どうしたアレク! 大きな声を出して」

ドールが僕の声に驚き大きな目を開けて聞いて来た。

「ルナール嬢に渡す物があったんだ! 急いで届けて来るよ」

「「「気を付けて、いってらっしゃい」」」

僕は溜まり場にしている部屋を出た。


「あれ絶対、アレクはファンクラブの集い楽しみにしてるよな?」

「そ、そうだな。アイツらの悪口言ってるけど、何だかんだ仲良しだからな」

「そもそもあれだけ迷惑掛けられてるのにアイツらには文句も何一つ言わないで最後まで付き合ってるしな」

「ああ、それとアレクのヤツ。何だかんだ言ってるけど、ヤツらの悪行を全部許してるよな」

ってるって言ってるけど、結局最後は何にもしないんだよね」

「そうだな。アレクはあれで根っから優しいヤツなんだよ」

「「「うん、うん」」」





「ルナール嬢。帰ってないと良いけど」

急いでルナール嬢の教室に向かっていた。
授業が終わってから大分時間が過ぎているけど、どうしても渡したい物があったのだ。

ルナール嬢の教室の前に着いた。教室の中を覗くと、ルナール嬢を中心にメアリー嬢を抜いた、ヒロインどもと数人の女子生徒が残っていた。大事な話をしているのだろうか、こちらには気付いていない様子だった。


「話をしているところすまないが、少しの時間良いだろうか?」

僕はヤベェ女子の一団に声を掛けた。


「「「――!?」」」


「アレク様……」

ルナール嬢は僕の名前を発した。

「いや~。君達に用事があってね」

「わざわざ私に会いに来てくれたんですね?」

マリア嬢は両手を握り目をキラキラさせていた。


――テメェに会いに来たんじゃねぇよ! と言いたかったが、面倒クセェ事になりそうなので華麗にスルーさせてもらう。


「誰にって事じゃないけど、みんな揃っているみたいだね。ちょうど良かったよ」

「えっ!? 何が良かったのですか?」

ルナール嬢が僕の言葉に即座に反応した。

「いや~、君達ファンクラブのみんなに渡したい物があってね」

「キャー!! 私にプレゼントですか?」

マリア嬢は意味もなく大興奮状態。


――テメェじゃねえーよ! ファンクラブのみんなだ! ちゃんと僕の話を聞け!! コイツに何を言っても無駄な事がわかった。


フローラ嬢は戸惑いながら僕に、

「アレク坊やは、何を渡したいのかしら?」


――フローラ嬢…… 僕を『アー○ルド坊やは人気者』みたいなノリで僕をディスるのはやめてー!


「とりあえず、これを見て欲しいんだ」

僕は収納魔法かある物を出して手渡した。

「「「――!? こ、これは?」」」

女子の一団は目を見開き、口をパクパクさせ固まった。 


――金魚にエサをあげてるみたいで可愛い
…… 


「ジャ、ジャージじゃないですか?」

「うん! ジャージ!」

マリア嬢の問いに僕は素直に答えた。

女性のプレゼントにジャージを選ぶ鬼畜さに、みんなはきっと大興奮で固まってしまったのだろう。まさか、この世界でも体操着をジャージと言うのは僕自信驚いたが、まぁ、そんなことはどうでも良いことなのだが、

「学園指定のジャージじゃないですよね?」

フローラ嬢が正気を戻したのか聞いて来た。

「勿論、学園指定のブツじゃないよ。この国一番のデザイナー『モォーリ・花子』のデザインだよ。いや~、彼女にお願いするの大変だったんだよ。彼女ってブライダルドレス専門でデザインするだろ。僕が頭を下げて何とかこのジャージをデザインしてもらったんだ。凄いだろ?」


「「「……………………」」」
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