1 / 2
食べたい。-開幕。-
しおりを挟む
序
皆様方このような辺鄙なところにおいで下さいましてありがとう存じます。
此処、とある劇場にて皆様方の案内をしている『案内人』と申します。
皆様ありがとうございます!
それではご案内させていただきます、明かりをお付けいたします。
どうぞ、足元にご注意ください。
それでは、演目名を告げさせていただきます。
『此処にいるよ』、でございます。
ーーー開幕いたします~、開幕いたします~。____。---
幼子がいた、ただしもとより人でないが。
名はないゆえに『幼子』と、呼ばれていた。
親はいた気がしたがそんなモノとうの昔に、記憶から抹消したという。
食べてしまいたいのだとか、誰をだと尋ねたらそっけなく返された。
『んなもん知ってどうなる。』だとさ。
けっ、可愛くねぇガキだ。
『おう、俺は可愛くねえよ。』
『性には勝てやしねぇもんよ、俺もお前さんも。』
性…?おいおい、世迷言を言ってくれるなあ。
『世迷言で済めばよかったんだが…残念なことに世の中は、そう甘くねえみてぇだ。』
『まあ、でもな。』
そこにゃ何もいねぇよ…?
『お嬢ちゃんはホーホー鳴いてるのが一番お似合いってことはわかるさ、そう思うだろ?』
『シン…ショク…ワタシ、キライ…。』
『俺は好きだぜ、お嬢ちゃん。』
…おい、何一人でしゃべってんだ。
『よく勉強しとけ、お嬢ちゃんよぅ…性には勝てやしねぇもんよ、俺もお前さんも。』
皆様方このような辺鄙なところにおいで下さいましてありがとう存じます。
此処、とある劇場にて皆様方の案内をしている『案内人』と申します。
皆様ありがとうございます!
それではご案内させていただきます、明かりをお付けいたします。
どうぞ、足元にご注意ください。
それでは、演目名を告げさせていただきます。
『此処にいるよ』、でございます。
ーーー開幕いたします~、開幕いたします~。____。---
幼子がいた、ただしもとより人でないが。
名はないゆえに『幼子』と、呼ばれていた。
親はいた気がしたがそんなモノとうの昔に、記憶から抹消したという。
食べてしまいたいのだとか、誰をだと尋ねたらそっけなく返された。
『んなもん知ってどうなる。』だとさ。
けっ、可愛くねぇガキだ。
『おう、俺は可愛くねえよ。』
『性には勝てやしねぇもんよ、俺もお前さんも。』
性…?おいおい、世迷言を言ってくれるなあ。
『世迷言で済めばよかったんだが…残念なことに世の中は、そう甘くねえみてぇだ。』
『まあ、でもな。』
そこにゃ何もいねぇよ…?
『お嬢ちゃんはホーホー鳴いてるのが一番お似合いってことはわかるさ、そう思うだろ?』
『シン…ショク…ワタシ、キライ…。』
『俺は好きだぜ、お嬢ちゃん。』
…おい、何一人でしゃべってんだ。
『よく勉強しとけ、お嬢ちゃんよぅ…性には勝てやしねぇもんよ、俺もお前さんも。』
0
あなたにおすすめの小説
繰り返しのその先は
みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、
私は悪女と呼ばれるようになった。
私が声を上げると、彼女は涙を流す。
そのたびに私の居場所はなくなっていく。
そして、とうとう命を落とした。
そう、死んでしまったはずだった。
なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。
婚約が決まったあの日の朝に。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる