『お零れ話』

影狼

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番外編

ただの名無しー堕ちる彼等に授けるは夢ー

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こんな辺鄙な『劇場』においで下さり、ありがとう存じます。
『劇場』の【案内人】を務めさせていただきます、『かの劇場のモノ』でございます。
「ようこそおいでくださいました。
同じく『劇場』の【案内人】を務めさせていただきます、『かの劇場のモノ』です!よろしくお願いします!」

さて、こんなところで立ち話もなんですし席にお座り下さいませ。

「お席に私たちがご案内しますね!
暗いので足元にご注意くださいませ!」

席にお座りになられた皆様方を見届けて彼が、言いました。
「それではご注意点を申し上げます。」
・全ての小説は二次創作対象になります。
・オリジナルキャラが出演いたします。
・キャラ崩壊にご注意くださいますようよろしくお願い申し上げます。
・恐怖シーンがお嫌な方は『劇場』から速やかにご退場していただければ、全額返却いたします。

それでは一ベルを鳴らさせていただきます。

リィィイイイィイイィイイイィン……。











それでは本ベルを鳴らさせていただきます。

リィィイイィイイィイイイィィン………。





「演目名を申し上げます。」
『ただの名無しー堕ちる彼等に授けるは夢ー』でございます。

之より、演じますは『タダの名前の無いものが』堕ちる彼等に夢を授けて話す、物語になります。
愉しんでいただけることを私達は、願っております。
「愉しんできてくださいませー!」
どうか愉しんで下さいませ。

「開幕致しますー、開幕致しますー。」

ーーー演目開始いたします。ーーー

うん、起きたね。
おはよう。

え?ここはどこだって?
暗鬱で黒々とした空間が、ただ君たちの目の前に広がっているでしょう?
それが君たちの感じているもの、だよ。
暗い暗いところ。
なんも見えないところ。
それが今、君たちのいるところ。
お解り?
僕はニコニコと微笑んで、そう言った。
んー?
『家に帰せ?』
『妻子が待ってる?』
『ゲームしたい?』

そんなこと僕の知ったことじゃないよ、
『ちっぽけな人間さん』。
さて、僕は誰だって?
答えないよ。
『かの舞台の監督』さんの命だって、ことだよー。
つまり、『かの舞台の監督』さんに言われてるわけー。
え?『かの舞台の監督』さんは誰だ、だって?
言うわけないじゃーん、僕はただの下っ端だからねー。

さて、夢をあげよう。

とびっきり、君たちに悪夢を、ね。

悲鳴をあげて、いったようだよー。

ふふ。
君たちがどんな反応を示していくのか、堕落するのをとてもとても楽しみにしているよ。
『ちっぽけな人間さん』。

あ、そこの君にだけ、『僕の名前』教えてあげようね。
ほかのひとには、内緒、ね。
僕は人差し指を唇に当てて、内緒話をするように囁いた。

『モツロウ・エイモーメフ』だよー。
そーだなー、『ウーエイモメ』、とでも呼んでくれたら嬉しいな。

それじゃあまたね、『人間さん』。

ーーー演目終了いたします。ーーー

「「「お疲れー!【案内人】!
【もう一人の案内人】も、お疲れ様!」」」
「お疲れ様でございます!」
「きゃー!可愛いー!」
「これだけで、もう尊死できる……グハッ……。」
「けっ、【案内人】お疲れ様。
全く、女共っていうのは……。」
そんなことを仰いますと、貴方の家族にケーキ送って差し上げませんよ。
「悪かった、悪かった!」

さて、『皆様方』当『劇場』においで下さりありがとう存じます。
「ありがとうございましたー!」
(【案内人】がそう言いますと、45度に腰を曲げてお辞儀いたします。
【もう一人の案内人】が元気にそう言いますと、【案内人】)に倣いまして45度に腰を曲げてお辞儀いたします。
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