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番外編
女性の諦めー祓幽の神様と勘違いー
しおりを挟む『皆様方』、こんな辺鄙な『劇場』においで下さり感謝申し上げます。
「ありがとうございます!」
『劇場』の【案内人】を務めさせていただきます、『劇場のもの』でございます。
「同じく『劇場』の【案内人】を務めさせていただきます、『劇場のもの』でございます!よろしくお願いします!」
それでは、席にお座り下さいませ。
「今回も私たちがご案内しますね!
暗いので、足元にご注意くださいますようお願い申し上げます!」
『皆様方』が席にお座りになられたのを、見届けまして彼が言いました。
「それでは、ご注意点を申し上げます。」
・全ての小説が二次創作対象になります。
・オリジナルキャラが出演いたします。
・キャラ崩壊がある可能性が、ありますのでご注意くださいますようお願い申し上げます。
・回想シーンが挿入されるので、事前にご案内致します。
・暴力シーン、暴言シーンがございますのでお嫌な方は『劇場』から、速やかにご退場していただければ全額返却いたします。
それでは一ベルを鳴らさせていただきます。
リィイイィィイイィィイイイイン……。
「それでは本ベルを鳴らさせていただきます。」
リィイイイイイイイイイイイィィン……。
「お待たせいたしました。
演目名を告げさせていただきます。」
『女性の諦めー祓幽の神様と勘違いー』でございます。
之より、始めますはある女性が祓幽の神様と出会う物語でございます。
それでは演じ(始め)させていただきます。
「開幕致しますー、開幕致しますー。」
ーーー演目開始ーーー
……………………は?ここどこ?
真白くて何も無い所……。
そんなことより梧值はどこ?
…………あいつがいない…………。
探しに行かないと…………。
真白くて何も無い所を、彷徨い長い長い時間歩いたところでアタシは狂ったように叫んだ。
「ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!!
見つからないじゃないのー!!!
見つからないじゃないのー!!!
見つからないじゃないのー!!!
ああああああああぁぁぁ!!!
どこにいるのよーー!!
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!!!!!
こんな目にあたしが!
こんな目にあたしが!
こんな目にあたしが!
こんな目にあたしが!
こんな目にあたしが!
こんな目にあたしが!
こんな目にあたしが!
こんな目にあたしが!
こんな目にあたしが!
ただあいつを水に沈めただけじゃないのよーー!!
ただあいつを水に沈めただけじゃないのよーー!!
ただあいつを水に沈めただけじゃないのよーー!!
ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく!!」
そんなことを叫んでいると黒いものがあたしの中に入り込んできた。
ずるり。
ずるりぃ。
ぐちょぐちょ。
ずる。
くちっくちっ。
ずる。
ずるずる。
ずるずる。
ずっずず。
ずるり。
まるで、黒くて得体の知れないものに頭の中を這い寄られ、掻き乱されあちこちを回られているかのように気持ち悪い。
怖い。
怖い。
怖い。
怖い。
痛い。
痛い。
痛い。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
ーーー女性の膿(ノイズ)到達。ーーー
ーーーそれではこれより、回想シーンに参ります。ーーー
『おぎゃあああぁぁぁ!!!』
最初に聞いたのは、赤子の元気な泣き声。
ああ、可愛いと純粋にそう思った。
「名前はどうしようね?」
「茉芸。」
「ええ?茉芸?」
「ああ、お前の名前とオレの名前の頭文字をただ繋げただけさ。」
「あはは、それはいいね。」
「ねえ、私たちの子には私たちのようにさせないようにしよう。」
それから可愛がった。
それから、数年後。
あの子が、五歳になった時。
私たちの顔とは違う顔が、そこにいた。
それを見て嫌悪感が愛おしさより、数段勝った。
それ以降あれは「アンタ」と、呼ぶことにした。
私たちの子のはずなのに、私たちより随分可愛らしかった。
それを見て女として、嫉妬した。
母親として接さずに女として、区別した。
それの何が悪いのよ!
ぐちょぐちょ。
ぐちぐちっ。
ずるり。
ずるずる。
ずるり。
ずっずず。
ーーーーーーーーーーーー。
ずるり。
ずる。
ずるずる。
ずるり。
ずるり。
ずるずる。
ずるり。
ずるり。
ぐちっ……。
ーーー女性の膿(ノイズ)の回想シーン終了いたします。ーーー
……………………あいつが憎い。
ーーー容姿説明に参ります。ーーー
金髪に染めた髪をカールして、腰まで伸ばしております。
高価そうなバッグを、持ってございます。
興味はありませんが。
爪はキレイな赤に塗ってありますね。
眼は元々は温和でしたでしょうが、世の中の流れにて変わってしまいキツめの眼になっております。
男に身体を売る仕事をしているような格好をしていますが、それらは特筆することも無く今いる所でもそこまでは変わりませんでしょうね。
光沢感があると同時に、膝下まである短く銀色のドレスにベルトを付けていますが、寒くは無いのでしょうか。
靴は黒いヒールでございます。
身長は175以上はあるのではないでしょうか。
最後に首にチョーカーらしきものをつけてあります。
ーーー容姿説明を終了いたします。ーーー
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!!!
ぬるり。
ぐちょぐちょ。
ぐちっ……。
ぐちっ。
ぐちょぐちょ。
ずるり。
ずるずる。
ずる。
ずっずず。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!
なんなのよコイツ!
あたしの中に入ってきて!
頭を掻き乱されて!
這い寄られて!
そして今も頭の中で蠢いてる!
『五月蝿いぞ、小娘。』
五月蝿いってアンタねぇ!
………………………………………………え?
『ふん。』
ぐちょぐちょ。
ぐちっ……。
ぐちっぐちょぐちょ。
ぬるり。
ずるり。
ずる。
ずるずる。
ずっずず。
『世の中で、矜持も持たぬ哀れな小娘。
更には小汚い、男に溺れるような小娘。
孕んだ子も大切にせぬとは、掻き乱されているのがお似合いな小娘。
果たして其方に救いがあるとでも?』
待って。
待って、そしたら『アイツは』どうなるのよ!
『ああ、あれはお前の子だろう。
肉塊に戻しておいたぞ。
今度は存分に愛せよ。
もう動かぬ肉を。
そして、あれを元の親に戻しておいた。
お前たちが取ったあれを、な。
あれも処罰に課しておいた。
お前の言う『梧值』だったか。
あれもどきを、魂ごと消した。
……次は其方だ。』
ポンっと肉塊を、小娘の腕の中に置いた。
「ちょっ、待っ……。」
小娘は困惑して、反論しようとしたが無駄だと言うのがわからんのかの。
ぐちょぐちょ。
ぐちっ……。
ぐちっ……ぐちっ。
パァァァアンッッ!!
そうして、我は小娘を頭の中から破裂させた。
ずるり。
ずるずる。
そうして我は、小娘を消した。
『白龍様』に報告するために『館』に、今すぐ戻るとしようかの。
我はこの空間から消えて、館の前に戻った。
『祈訵曦』、この世界で親と共に健やかに過ごすがよい。
穢れた親は、消したからの。
『お疲れ様だな『スフテク・ツィロジー』。』
『白龍様、労いの言葉感謝申し上げます。
只今館に戻りますので、少々お待ち下さいませ。』
『ああ。
気をつけろよ。』
『はっ。』
念話魔法を切って、人型に戻った。
我の容姿は、な。
ーーーそれでは容姿説明に参ります。ーーー
鬼の面を付けていて褐色肌で、ところどころ傷があるがまあ勲章と言うやつだの。
腹筋は……まあお察しで、の。
196cm程ある、身長だのう。
もう少し、小さくなりたかったのだがの。
腕に紋様があるのだが、これがなかなかオシャンティーでの。
薔薇に蝶がついている紋様だのう。
服は腕が見せられるような、えろてぃっく風の服にしておるよ。
下はダボダボの、ズボンを穿いておる。
サンダルを履いておるが、我ながらダサいセンスだのう。
誰につけられたかは、まだ探らないで欲しいのだよ。
そのうちまた演じるだろうしのぅ。
ーーー演目終了いたします。ーーー
『皆様方』、どうでしたか?
「愉しんで貰えたなら、私たちは光栄です!」
「お疲れ様だのぅ、【案内人】。」
「お疲れ様でした!」
お疲れ様です、『フステク・ツィロジー』様。
「【もう一人の案内人】もお疲れ様だのう。」
さて、『皆様方』当劇場にご来場下さりありがとう存じます。
「ありがとうございます!」
またのご来場を、お待ちしております。
「またおいでくださいねー!」
(【案内人】がそう言いますと45度に腰を曲げてお辞儀いたします。
【もう一人の案内人】も元気にそう言いますと【案内人】に倣いまして、45度に腰を曲げてお辞儀いたします。)
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