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調査断絶?ー填め。ー
しおりを挟む夢を見た、声に責め立てられる夢を見た。
あなたのせいで、姫様は笑わなくなった。
穏やかではあるが、どこか冷たく突き放すような声だ。
あなたのせいで、大切な存在は苦しんでいた。
声はないが、そう言いたげな冷たい吐息が首にかかった。
あなたのせいで、愛い妹君と遊べなくなった。
か細い声が、固く冷たい雨を頬に降らせた。
一様に声は、声達は、冷たい吐息を帯びていた。
『~♪愛し子よ、~♪愛し子よ、~♪』
高くもどこか悲しげな歌が、聞こえる。
『~♪愛し子よ、~♪愛し子よ、~♪』
我等は命を喰らう獣、我等は沈殿せしモノ。
我等は夢を奪う願いの成れの果て、故に眠ることにした。
しかして悪魔を、我等を信じるな。
我等は、何処までも追いかける。
彼処に拒まれた魔神であり、悪辣たる神と呼ばれし邪神なのだ。
されど悪神共と一絡げにされたとなれば、我等の何れかが暴れるだろう。
〈アレら〉は苦痛を与えることしか、せぬ───────。
~♪愛し子よ、~♪
その前に、我等が庇護する吸血鬼の貴族に頼れ。
『…………』
は、は。
斯様な可笑しいことを告げるか、『_』は。
──────────────赦す。
しかし気まぐれに救う時もあろうよ、それが彼奴等の存在故にな。
跪いている人物の一人の額に手を伸ばし、撫でる仕草をする。
『~♪愛し子よ、風に♪~』
『幼子』らしき声が唄う。
喰らいたがりの、だろうか。
忘れるなかれ、我等はお前達を見ている。
そのまま深く礼をする人物達、姿は見えないがもう一人いるようだ。
『…………』
夢は、人物達は沈黙を保ち。
夢はそこで、そこで終幕、終幕───────。
金色の瞳が赤く染まる。
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