未来から来た天才オメガ研究者に恋したアルファ高校生の話

豆ぱんダ

文字の大きさ
118 / 139

118 団地。夜。

しおりを挟む
 男二人で入るには狭い浴槽で、湯気に包まれた真っ白なうなじに唇を押しつける。柔らかくすべすべの肌に軽く歯を立てると、膝のあいだに座っている体が揺れた。くすぐったいようにも性的に感じているようにも聞こえる吐息をもらし柔肌を熱くする。

「南雲さん、団地から引っ越さない?」

 冬次は濡れた髪をかき上げ、愛しい裸体を抱きすくめた。

「俺の家おいでよ。一緒に暮らしたいよ」
「毎日君が来てくれるんだから、もう一緒に暮らしてるようなものだ」
「えぇ⋯⋯どうしてウンって言ってくれないの?」

 南雲は答えをくれずに、座っていた体勢を向かい合わせに変えると冬次にキスした。

「ほら。しよ?」
「⋯⋯」

 冬次は口を引き結ぶ。しかし唇が押しあてられたところから意地はゆるみ、ついに誘惑に負けて南雲の口に唇をかぶせた。角度を変えて重ね、舌を侵入させ南雲のものと絡ませる。舌裏の柔らかい粘膜をそろりと舐めあげ、舌全体を吸い上げると、瞼をとじた南雲のこめかみに力が入った。舌を解放して口蓋をくすぐると、吐息をもらしながらもじもじと腰が揺れる。
 冬次は大きな両手で南雲の尻を揉みしだき、下の穴に指をもぐりこませた。キュッと閉じた穴にズブズブと指を抜き挿ししていると、冬次の指を思い出したように中がほぐれていく。指を増やし、触ってくれと主張しているしこりを押した。

「うぅん・・・・・・あっ」

 気持ちよさそうなくせに南雲は腕で冬次をつっぱねる。

「したいんじゃないの?」
「指でイカされたくない。冬次くんのでイキたい」

 冬次のペニスに血が集まる。穴から指を抜き、冬次は南雲が腰を浮かせるのを手伝った。支えて持ちあげた腰を調整して閉じた場所に自身をあてがい手を離すと、南雲がゆっくりと腰を沈めてくる。
 湯の温度より熱い内側にペニスが呑み込まれていき、冬次はたまらず下から腰を突き上げた。

「はううっ!」

 慎重に収めていた長大なものが根本までズブリとはまり、南雲が射精する。びくびく震える体を抱きしめ、冬次はイッた体に杭を打つようにピストンを続けた。

「んあっ、あっ、はぁ、ああっ!」

 激しく湯が揺れる。南雲は先ほどから射精せずに腹を引き攣らせるように震わせ、冬次にしがみつくのがやっとになっている。南雲のナカはとろけて冬次の形に絡みつき、奥深く埋まった亀頭にジュッパジュッパと吸いついた。冬次は南雲の首筋に顔を埋め、汗と湯で濡れそぼる肌に唇をはわせる。薄い筋肉にそって舐め、胸の尖りを口に含んだ。南雲は無防備だった乳首に走った痺れに軽くイキ、内壁がうねり冬次のペニスをキュウウと食いしめた。

「や、はぅ、あっあっ」

 冬次は小刻みに突き上げ、乳首をつまみ、舌で転がす。ぷっくり勃ちあがり腫れた乳首は紅潮し赤みを帯びた全身の肌の上で特に綺麗に色づいた。ペニスを奥の狭まりにずっぷり突きさしたまま、乳首を念入りに吸いあげ、腰をぐりぐりとまわすと、南雲は涙目になりながら抑えられない声をあげた。

「ふううっ・・・・・・いい・・・・・・イク・・・・・・」

 入り口から最奥までまんべんなく冬次のペニスを食べているみたいにもぐもぐとうごめく。南雲は反らした腰をびくつかせ、冬次が動かなくても快感をひろって感じている。
 冬次も我慢している射精欲が高まってきたため、ぐったりした体をしっかりと抱え、がむしゃらに南雲のナカを突きまくった。

「あふ、あ、ああ・・・・・」

 南雲は口をだらんとあけたまま人形のように揺さぶられる。冬次は粘膜がめくれてみえるほど自身を激しく抜き挿しし、奥深くまでペニスを埋めてドクドクと精液を放った。南雲のナカに射精し終えると、冬次は満足してペニスを引き抜く。
「気持ちよかった。ちゃんと呼吸してる?」
 静かな南雲に声をかける。南雲は疲れたのか眠たそうな顔でこくんと顎を上下させた。南雲の腰と背中には冬次が強く抑えたせいで赤い痕が残っていた。我ながらやりすぎた。冬次は反省して動けない南雲のために後始末をした。穴に指を入れ中に放った精液を掻き出してからシャワーで洗い、南雲の裸体をタオルで包み、抱きあげてリビングに運んだ。
 南雲は後始末の時に少し反応したが、服を着せて髪を乾かしてあげているうちにウトウトしだした。

「もう寝よう」

 冬次は南雲を先にベッドに寝かせる。それから自分も髪を乾かしてベッドに入った。冬次が隣に寝そべると南雲が暖を求めて体を寄せた。
 冬次は綿毛のように身軽な男を抱きしめて眠る。
 南雲は冬次の気持ちを受け入れたが、ずっと一緒にいてくれるとは言ってない。
 冬次と谷峨以外に頼る人間がいない南雲はどこにも行けないはずだが、天才の脳みそはどこにでも行ける可能性を秘めていた。未来に戻れなくてちがう時代に飛んでいけるなら、今度こそ永遠に南雲を失うことになる。亡霊じみた生活はいつ消えてもいいようにする準備なのだろうか。冬次は夜何度も目を覚ましては隣に眠る彼に実体があるかどうか確かめた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

久しぶりの発情期に大好きな番と一緒にいるΩ

いち
BL
Ωの丞(たすく)は、自分の番であるαの かじとのことが大好き。 いつものように晩御飯を作りながら、かじとを待っていたある日、丞にヒートの症状が…周期をかじとに把握されているため、万全の用意をされるが恥ずかしさから否定的にな。しかし丞の症状は止まらなくなってしまう。Ωがよしよしされる短編です。 ※pixivにも同様の作品を掲載しています

とろけてまざる

ゆなな
BL
綾川雪也(ユキ)はオメガであるが発情抑制剤が良く効くタイプであったため上手に隠して帝都大学附属病院に小児科医として勤務していた。そこでアメリカからやってきた天才外科医だという永瀬和真と出会う。永瀬の前では今まで完全に効いていた抑制剤が全く効かなくて、ユキは初めてアルファを求めるオメガの熱を感じて狂おしく身を焦がす…一方どんなオメガにも心動かされることがなかった永瀬を狂わせるのもユキだけで── 表紙素材http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=55856941

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

氷の支配者と偽りのベータ。過労で倒れたら冷徹上司(銀狼)に拾われ、極上の溺愛生活が始まりました。

水凪しおん
BL
※この作品には、性的描写の表現が含まれています。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。 オメガであることを隠し、メガバンクで身を粉にして働く、水瀬湊。 過労と理不尽な扱いで、心身ともに限界を迎えた夜、彼を救ったのは、冷徹で知られる超エリートα、橘蓮だった。 「君はもう、頑張らなくていい」 ――それは、運命の番との出会い。 圧倒的な庇護と、独占欲に戸惑いながらも、湊の凍てついた心は、次第に溶かされていく。 理不尽な会社への華麗なる逆転劇と、極上に甘いオメガバース・オフィスラブ!

学内一のイケメンアルファとグループワークで一緒になったら溺愛されて嫁認定されました

こたま
BL
大学生の大野夏樹(なつき)は無自覚可愛い系オメガである。最近流行りのアクティブラーニング型講義でランダムに組まされたグループワーク。学内一のイケメンで優良物件と有名なアルファの金沢颯介(そうすけ)と一緒のグループになったら…。アルファ×オメガの溺愛BLです。

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿) 金持ち‪社長・溺愛&執着 α‬ × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω 幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。 ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。 発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう 離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。 すれ違っていく2人は結ばれることができるのか…… 思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいα‬の溺愛、身分差ストーリー ★ハッピーエンド作品です ※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏 ※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m ※フィクション作品です ※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです

君と運命になっていく

やらぎはら響
BL
母親から冷遇されている町田伊織(まちだいおり)は病気だから薬を欠かさず飲むことを厳命されていた。 ある日倒れて伊織はオメガであり今まで飲むように言われていたのは強い抑制剤だと教えられる。 体調を整えるためにも世界バース保護機関にアルファとのマッチングをするよう言われてしまった。 マッチング相手は外国人のリルトで、大きくて大人の男なのに何だか子犬のように可愛く見えてしまい絆されていく。

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

処理中です...