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第二章『召喚された少年と禁忌の魔法術』
79 こんなヒートなら悪くない
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「ティコ様、あまりお近づきにならないように」
事務的な口調で述べるのはセスだ。
ジョエルは息を殺して耳を澄ます。
「はいはい。でも嗅ぎたくなっちゃうんだもの。同じオメガなのに、とっても神秘じゃない?」
「そういうものなのだと、殿下が言っていました」
「あなたの大事な殿下ね。ハワード様のお話は俺も聞いた。この子とコタロー、悪魔と呼ばれる過去の渡来者は俺たちよりも古来のオメガの体に近いって」
「はい、古来のオメガは我々全員の先祖なのだと。アルファもベータも現存するオメガすらも含め、進化の過程でかつてのオメガから派生した性に過ぎない。ゆえに渡来者のフェロモンは全ての性別に影響を及ぼす」
「ふふ、難しいよね。オメガでもありアルファでもありベータでもあるってことなのかなぁ」
「少し違うのでは? 殿下は・・・」
「もう殿下、殿下って、うるさいな。恭しく殿下って呼んでるけど・・・あ、顔色が変わった」
面白がっているようなティコの声。ここまでの話でジョエルの頭は破裂しそうだが、続きが気になる。
「あなたも大概大嘘つきだよねぇ。やだな威嚇しないでよ。ハワード様に言う気はないからね」
鼓動が急速に早まった。
ヒート前の体に震えが走る。動機の原因はヒートとは関係ないものの、引き金になってしまったらしい。
胸が痛み、頭がぼうっと熱に包まれていく。
ふらりとふらついた次の瞬間には自分の体が床に倒れる音がした。しまったと思ったが、どうすることもできないまま意識は遠のいた。
× × ×
ぱちりと目を覚ます。首を傾けると見えた小窓の外は暗かった。
(やっちゃった・・・・・・、そう時間は経ってないはずだけど)
ジョエルが眠っていたのは医務室の隔離部屋。まず間違いなくティコとセスにジョエルがあの場にいたことがバレてしまった。
体を起こすと、腰のあたりで紙が潰れる音がした。
ポケットにメモ書きが入っている。
———調子はどう? ストーカーしていないで堂々と入ってくれば良かったのに。久しぶりにアルトリアくんと話したかったな。次は遠慮しないでノックしておいで。君の憧れの寮長より。
「ははは、ローレンツ寮長らしい受け取り方だな」
メモ紙を折りたたみ、ジョエルは枕に頭を預けた。
体が熱い。学園内では魔法術について禁句だ、フェロモンの調整をしていないので、アルファが嗅げば獣と化すような匂いが隔離部屋中に籠っているのだろう。
ずくん、ずくん、と胸と下腹部の二箇所が拍動している。時折、絞られるような痛みが波のように襲い、痛みは熱を残して去っていく。繰り返され、高ぶった熱が今度は疼き出す。
息が上がる。呼吸が苦しくなってきた。
でもまだ我慢できる。夜は長いが、耐えがたい衝動が訪れるのは夜を超えてからかもしれない。明日と、明後日と、舌を噛み切りたいほど辛い期間を乗り越えれば、あとは何も考えないでじっとしていればいい。
そうしていれば必ず終わるから、平気だ。
「はぁ・・・ぁぁ・・・、ふ、コタロー・・・に伝えないで・・・来ちゃったな・・・・・・」
琥太郎はきっと帰ってこないと心配している。
駄目だ。琥太郎の顔を思い浮かべると、心細くてたまらなくなる。
こんな時にこそ、そばにいてくれたらどんなにいいか。
「ジョエル」
(え?)
空耳かと思ったが、ジョエルは再び名前を呼ばれた。
「ジョエル、起きてるか」
「コタローなの?」
驚いたなんてもんじゃない。即座にベッドから降りてドアに駆け寄る。体の怠さなど一瞬忘れてしまえるほどだった。
「勝手に来たら怒られるよ」
ドアノブの鍵は内側についている。電光石火で鍵を外し、琥太郎を室内に招き入れた。
「ちゃんと許可はもらってきた」
琥太郎はハワードづてに知らされ、短時間だけ面会できるよう医務官に話を通してもらったそうだ。
「俺はフェロモンには影響されないし。オメガどうしだもんな」
「そう、だね」
倒れる前に立ち聞きした会話が脳裏によみがえった。
普通のオメガに限ったことであるのを琥太郎は知らない。
逆だったら。
今ヒートを起こしているのが琥太郎だったら、ジョエルは影響される。
それがなんとも歯痒く。ジョエルは胸を掻きむしりたいような衝動に駆られた。
「こっち来て」
琥太郎の袖を掴む。
「座って」
「ん、さんきゅ」
促されたベッドに琥太郎が腰を下ろし、ジョエルは隣に座った。と、琥太郎の手がシーツをなぞり、彼の眉間に皺が寄る。
「あっつ。熱あんじゃん。寝てろよ」
「いいよ、熱いのはさっきまで横になってたからで、これくらいじゃまだ動ける」
「んなこと言って、すげぇ汗かいてるくせに。無理すんなよ」
「あっ」
ほら、と肩を押され、ジョエルは大人しく寝かされる。琥太郎は枕の横に浅く座り、ジョエルの額の汗をタオルで拭ってくれた。
「俺は何もできないけど、ジョエルが戻って来るの待ってるから」
「うん・・・ありがとう」
「じゃ、負担かけると悪いから行くわ」
「待って」
ジョエルは琥太郎の手を握る。
「ね、我儘言ってもいいかな」
「我儘による。とりあえず言ってみ」
「フェロモンを香らせないようにコントロールする方法教えたの覚えてる?」
「出てったフェロモンを体に戻して循環させるイメージってやつ?」
「そう。あれ、いつもやるようにして」
たちまち琥太郎の目が点になる。
「なんで」
「な、なんとなく」
「はぁ?」
「いいでしょ・・・お願い! やって・・・!」
「ええー、今言うのずるくないか」
琥太郎がうなじを掻きながら顔を背けた。
「お願い」
「っ、・・・うー、仕方ねぇなぁ」
「ありがとうっ」
熱のせいで声は涙まじりだったが、ジョエルの頬はほころんだ。だらしなく破顔した口で、ジョエルは勢いにのり、思いきったことを告げる。
「ごめん、もいっこ、キスしてもいい?」
琥太郎は顔を赤くした。
「え、ぇえー、ったく」
嫌がるそぶりを見せるわりには、しかし拒否して出て行かない。ジョエルはホッとすると、喘いでしまう胸を懸命に鎮めた。
「ありがとう、コタロー」
ぼうとしながら起きあがるジョエルを、琥太郎が止める。
「いい、寝てろって。俺からする」
室内をきょろきょろ見まわしてから顔が近づいてきた。
「ふふふ、誰も見てないのに」
語尾と重なるように、チュッと唇が触れ合い、さっと離れる。
恥ずかしそうに後ろを向いた琥太郎に、ジョエルはにやけてしまう。
その後から一気に熱が上がってしまったのは言うまでもなかった。予定より早く苦しみ悶えることになったが、ジョエルは満たされていた。
事務的な口調で述べるのはセスだ。
ジョエルは息を殺して耳を澄ます。
「はいはい。でも嗅ぎたくなっちゃうんだもの。同じオメガなのに、とっても神秘じゃない?」
「そういうものなのだと、殿下が言っていました」
「あなたの大事な殿下ね。ハワード様のお話は俺も聞いた。この子とコタロー、悪魔と呼ばれる過去の渡来者は俺たちよりも古来のオメガの体に近いって」
「はい、古来のオメガは我々全員の先祖なのだと。アルファもベータも現存するオメガすらも含め、進化の過程でかつてのオメガから派生した性に過ぎない。ゆえに渡来者のフェロモンは全ての性別に影響を及ぼす」
「ふふ、難しいよね。オメガでもありアルファでもありベータでもあるってことなのかなぁ」
「少し違うのでは? 殿下は・・・」
「もう殿下、殿下って、うるさいな。恭しく殿下って呼んでるけど・・・あ、顔色が変わった」
面白がっているようなティコの声。ここまでの話でジョエルの頭は破裂しそうだが、続きが気になる。
「あなたも大概大嘘つきだよねぇ。やだな威嚇しないでよ。ハワード様に言う気はないからね」
鼓動が急速に早まった。
ヒート前の体に震えが走る。動機の原因はヒートとは関係ないものの、引き金になってしまったらしい。
胸が痛み、頭がぼうっと熱に包まれていく。
ふらりとふらついた次の瞬間には自分の体が床に倒れる音がした。しまったと思ったが、どうすることもできないまま意識は遠のいた。
× × ×
ぱちりと目を覚ます。首を傾けると見えた小窓の外は暗かった。
(やっちゃった・・・・・・、そう時間は経ってないはずだけど)
ジョエルが眠っていたのは医務室の隔離部屋。まず間違いなくティコとセスにジョエルがあの場にいたことがバレてしまった。
体を起こすと、腰のあたりで紙が潰れる音がした。
ポケットにメモ書きが入っている。
———調子はどう? ストーカーしていないで堂々と入ってくれば良かったのに。久しぶりにアルトリアくんと話したかったな。次は遠慮しないでノックしておいで。君の憧れの寮長より。
「ははは、ローレンツ寮長らしい受け取り方だな」
メモ紙を折りたたみ、ジョエルは枕に頭を預けた。
体が熱い。学園内では魔法術について禁句だ、フェロモンの調整をしていないので、アルファが嗅げば獣と化すような匂いが隔離部屋中に籠っているのだろう。
ずくん、ずくん、と胸と下腹部の二箇所が拍動している。時折、絞られるような痛みが波のように襲い、痛みは熱を残して去っていく。繰り返され、高ぶった熱が今度は疼き出す。
息が上がる。呼吸が苦しくなってきた。
でもまだ我慢できる。夜は長いが、耐えがたい衝動が訪れるのは夜を超えてからかもしれない。明日と、明後日と、舌を噛み切りたいほど辛い期間を乗り越えれば、あとは何も考えないでじっとしていればいい。
そうしていれば必ず終わるから、平気だ。
「はぁ・・・ぁぁ・・・、ふ、コタロー・・・に伝えないで・・・来ちゃったな・・・・・・」
琥太郎はきっと帰ってこないと心配している。
駄目だ。琥太郎の顔を思い浮かべると、心細くてたまらなくなる。
こんな時にこそ、そばにいてくれたらどんなにいいか。
「ジョエル」
(え?)
空耳かと思ったが、ジョエルは再び名前を呼ばれた。
「ジョエル、起きてるか」
「コタローなの?」
驚いたなんてもんじゃない。即座にベッドから降りてドアに駆け寄る。体の怠さなど一瞬忘れてしまえるほどだった。
「勝手に来たら怒られるよ」
ドアノブの鍵は内側についている。電光石火で鍵を外し、琥太郎を室内に招き入れた。
「ちゃんと許可はもらってきた」
琥太郎はハワードづてに知らされ、短時間だけ面会できるよう医務官に話を通してもらったそうだ。
「俺はフェロモンには影響されないし。オメガどうしだもんな」
「そう、だね」
倒れる前に立ち聞きした会話が脳裏によみがえった。
普通のオメガに限ったことであるのを琥太郎は知らない。
逆だったら。
今ヒートを起こしているのが琥太郎だったら、ジョエルは影響される。
それがなんとも歯痒く。ジョエルは胸を掻きむしりたいような衝動に駆られた。
「こっち来て」
琥太郎の袖を掴む。
「座って」
「ん、さんきゅ」
促されたベッドに琥太郎が腰を下ろし、ジョエルは隣に座った。と、琥太郎の手がシーツをなぞり、彼の眉間に皺が寄る。
「あっつ。熱あんじゃん。寝てろよ」
「いいよ、熱いのはさっきまで横になってたからで、これくらいじゃまだ動ける」
「んなこと言って、すげぇ汗かいてるくせに。無理すんなよ」
「あっ」
ほら、と肩を押され、ジョエルは大人しく寝かされる。琥太郎は枕の横に浅く座り、ジョエルの額の汗をタオルで拭ってくれた。
「俺は何もできないけど、ジョエルが戻って来るの待ってるから」
「うん・・・ありがとう」
「じゃ、負担かけると悪いから行くわ」
「待って」
ジョエルは琥太郎の手を握る。
「ね、我儘言ってもいいかな」
「我儘による。とりあえず言ってみ」
「フェロモンを香らせないようにコントロールする方法教えたの覚えてる?」
「出てったフェロモンを体に戻して循環させるイメージってやつ?」
「そう。あれ、いつもやるようにして」
たちまち琥太郎の目が点になる。
「なんで」
「な、なんとなく」
「はぁ?」
「いいでしょ・・・お願い! やって・・・!」
「ええー、今言うのずるくないか」
琥太郎がうなじを掻きながら顔を背けた。
「お願い」
「っ、・・・うー、仕方ねぇなぁ」
「ありがとうっ」
熱のせいで声は涙まじりだったが、ジョエルの頬はほころんだ。だらしなく破顔した口で、ジョエルは勢いにのり、思いきったことを告げる。
「ごめん、もいっこ、キスしてもいい?」
琥太郎は顔を赤くした。
「え、ぇえー、ったく」
嫌がるそぶりを見せるわりには、しかし拒否して出て行かない。ジョエルはホッとすると、喘いでしまう胸を懸命に鎮めた。
「ありがとう、コタロー」
ぼうとしながら起きあがるジョエルを、琥太郎が止める。
「いい、寝てろって。俺からする」
室内をきょろきょろ見まわしてから顔が近づいてきた。
「ふふふ、誰も見てないのに」
語尾と重なるように、チュッと唇が触れ合い、さっと離れる。
恥ずかしそうに後ろを向いた琥太郎に、ジョエルはにやけてしまう。
その後から一気に熱が上がってしまったのは言うまでもなかった。予定より早く苦しみ悶えることになったが、ジョエルは満たされていた。
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