星屑の戦士たちへ 4

雨川 海(旧 つくね)

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 高嶺は、地下通路を走っていた。リキは早々に追跡者から脱落する。リキより若いとは言え、顕も距離を離される。顕は、スマホを出し、マップを呼び出す。高嶺の行先を予想し、機動歩兵に先回りしてもらうつもりだった。地下通路は、山に向かっている。ジャイアントエッグが隠して在るのは、そこなのだろう。
「由香里さん、山を探してください。高嶺は、山に向かっています」
 由香里は、すぐに応答した。
「わかった。ただ、ジャイアントが出て来て交戦中なのよ」
 顕は、再び高嶺に逃げられるパターンだと思った。もし追いついても、武器を持たない顕が高嶺に勝てるわけもなく、逃亡を阻止する手立てがない。

 そうしている内に、広い場所に辿り着く。目の前には、大きな入り口が有った。奇妙な事に、有機物でできている感じがした。入るのは、抵抗がある。直径十メートルの肛門を見たら、誰でも戸惑うだろう。
 おそらく、これがジャイアントエッグの入口なんだろうと思っていた。そして、高峰が逃げ込んだのは、ここだろう。
 顕が思案していると、口が閉じ始めた。どう考えても、飛び込むのは自殺行為だった。

 入口は完全に閉じ、甲高い音が響く。ジャイアントエッグが震え出す。火星へ向けて発進するようだった。顕は、その場から離れる。

 顕が必死で逃げている頃、デイジー、パンジー、由香里が乗る三機の機動歩兵は、施設の飼育場から出て来たジャイアントと戦っていた。三十匹を撃退し、施設の北に位置する山に向かう。その時、地面が揺れた。そして、山の中腹が炎に包まれ、卵の形をした巨大な物が飛び出した。卵全体から噴射炎を吐き出し、上空へ向かう。デイジーたちは、ジャイアントエッグを見送った。



 高峰隆二は、宇宙に飛び立った。ジャイアントエッグが視界から消え去る。
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