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映画2

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー

　この世から消えようとしていたパッチの胸に、蝶が止まった。
　まるで、引き止めようとしているかの行為に、涙が流れた。

　話は、数年前に遡る。アダムスは、生きる希望を失い、精神病院に入院するが、そこで、希望を見出した。人に寄り添い、笑顔にする事で、病気が改善する事を発見し、自分にその才能があると信じた。

　入院先で知り合った患者から、コップにシールを貼って修復した事から、パッチと呼ばれ、以来、パッチ・アダムスと名乗る。
　パッチは、医学部のインターンになり、病院で患者の修復に当たる。患者に寄り添い、笑顔にする事で、不安を和らげ、生きる気力を取り戻させる。だが、医師の厳格な態度こそが、患者を救うと信じる学部長と対立する事になる。

　そんな中、パッチは、恋人のカリンと、無料診療所を開設するが、カリンは、患者を無条件に信じたせいで、命を落としてしまう。
　それは、パッチの影響を受けた故の悲劇だった。
　カリンは生前、酷い目にあった日は、毛虫を見て、いつか蝶になると思って、自分を励ましていたと、語っていた。

　パッチは、将来、恋人が救ったであろう分の患者も、代わりに自分が救うと決意する。その途端、蝶が飛び立った。