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第二部
三十四話 色異なる六人の乙女の話 後③
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思わず何もない床で躓いた。
慌てて卵を両手で抱えて体勢を立て直す。
「は?! え? どういう??」
売られた??
あの騎士に?
驚愕してリリアンの顔を見ると、彼女は発言している内容には全くそぐわないおっとりした顔で首を傾げた。
「私にも何が何だか……ある日突然」
リリアンがそこまで言ったとき、「こちらです」というマスルールの声に会話が遮られた。
彼女の話は猛烈に気になるが、皆が足を止めてマスルールの方を見ているので俺も前方に意識を向ける。
広間から長い通路を歩いた気がしたが、気がつくとロの字型になった回廊に行き当たっていた。中庭はそこまで広くない気がするが、真ん中に人が十人くらい入れそうな白い円柱が立っている。その円柱は高くそびえて、見上げると遥か上空で白銀に輝く円盤のようなものに繋がっているように見えた。回廊の中庭にはその円柱以外には何もない。ただ明るい日差しが剥き出しの土の上に降り注ぎ、白い円柱に反射した光が眩しかった。
あの円盤は、昨日の夜王宮に向かう途中で宮殿の上空に見えた謎の構造物だよな。まさか、あれが鈴園なのか。
「皆さんこちらに」
マスルールが回廊から降りて円柱の側に向かう。
五人と一緒にぞろぞろついて行きながら、俺はまた嫌な予感を覚えた。
「これは、初代皇帝が残した遺産です。我が国が誇る文化財であり、これ自体が巨大な魔道具になっています。ここからお入りください」
彼が円柱の壁に手をつくと、何の継ぎ目もない円柱の壁が人が一人通れるくらいの大きさで丸く開いた。中も真っ白で外からはよく分からないが、中にはドーム型にくり抜かれたような空間があるように見える。
マスルールが先に中に入り、候補者達を促した。
俺は何となく不穏な感じを抱きつつも、ここで俺だけが渋ってもどうしようもないと円柱の中に足を踏み入れた。
中はやはり逆さにしたお椀型のような空間が広がっていて、俺たち六人とマスルールが入ってもまだ少しゆとりがある。なんだか、エレベーターのような雰囲気を感じた。
「それでは、イラムに向かいます」
マスルールがまた壁に触れると、入り口は音もなく閉じた。一瞬暗くなるが、すぐに壁が発光したように白く光り、ドームの中はお互いの顔がはっきりわかるくらい明るくなった。表情が変わらないロレンナ以外は皆不思議そうな顔で周りを見回している。
振動は全くないが、一瞬気圧が変わるような感覚がある。
そう、まさしくエレベーターのような。
つまり、上に向かっているということか。
恐らくあの巨大な平たい円盤に。
察するに、あれがイラムと呼ばれる場所なんだろう。
それは大丈夫なのか。簡単には地上に戻れないところに連れて行かれてるってことにならないか、これ。
それに気がついて今更背中に冷たい汗が流れた。
「あの、そのイラムって誰でも入れる場所なんですか」
そんなはずはないだろうと思いながら、俺は近くに立っていたマスルールの仏頂面を見上げた。
「イラム自体には、皇族の血を引いている者が一緒にいれば誰でも行き来することができます」
さも簡単なことのように言ったが、それはほとんどの人は入れないと言ってることと同義だと思うんだが。そして今円柱を動かしたマスルールは、まさか皇族の関係者だったのか。
「皇族って、マスルールさんも?」
「私は皇位を継承した前皇帝の兄の実子です。アシュラフ皇帝とは従兄弟にあたります」
「え?!」
この人、アシュラフ皇帝の従兄弟だったのか?!
ぎょっとして彼を上から下まで眺めてしまった。ルシアもリリアンも驚いている。そう言われてみれば似てるような気がしなくも……いや、体格も顔も違いすぎてわからん。
そして今始めに言った一文だけで色々と混み合った事情を察してしまうんだが、その辺りはどのくらいまで突っ込んで聞いていいんだろうか。なんで前皇帝の兄が皇位を継承してないのかとか、色々疑問が生まれる。
ちょっと待てよ。ということは、マスルールには皇族の呪いがかかっているのか? それとももう既に子供がいて呪いを回避しているということか。いや、父親が皇位を継承していないということは、彼には呪いが引き継がれていないのか。事情が複雑でよく分からない。
眼鏡の奥の彼の目は変わらず冷徹だ。
結婚しているのかとか、子供がいるのかなんて顔を見ただけでは判断出来ない。
「イラムは二層になっており、一層目は皇族が住む寝殿になっておりますが、その上にある二層目の鈴園は六女典礼の間しかその扉は開きません。今向かっているのはまず一層目の皇族の居住地です」
頭の中で様々な思考を巡らせているとマスルールが淡々とした口調でそう説明して、言い終わると同時にドームの壁に先ほどと同じ形の出口が出来た。イラムに着いたらしい。
彼に先導されて円柱の外に出ると、そこは上にまだ別の階層があるとは思えないほど明るかった。見上げると確かに上に天井があることはわかるが、かなり高い。円盤の中は温室の中のような不思議な明るさがあった。
俺たちが外に出たところは円形の白い大理石の広場になっていて、下の王宮と同じような尖塔のある白亜の宮殿が正面に見える。イラムの尖塔は金色ではなく鮮やかな緑色で塗られていた。
澄んだ水の流れる細い水路が広場を囲うように流れていて、その水は宮殿の手前にある金色の装飾が施された噴水から四方に水路となって伸びて流れていた。
宮殿とは反対側には芝のある庭園や果樹園があった。どういう仕組みかわからないが土が盛られているらしい。上空にあるとは思えないくらい本当に普通の王宮みたいだ。
地上と違うのはこの厳粛な宮殿が鎮座している広大な円盤の縁に透明な壁があることで、よく見るとそれは透明度がかなり高い。陽の光が反射すると二重に光っているように見えるからもしかしたらただのガラスじゃなくて水晶なのかもしれない。イラムを囲む空の青さがはっきりと透けて見えるくらいの透明度だった。
透明な壁に守られた円盤の中は風もない。太陽がこんなに近いから暑そうなのに、風もないのに涼しかった。どういう魔法なのか、不思議な場所だ。
人の気配はほとんど感じなかった。
白い円柱から外に出た途端、ルシアと双子の多分ライラの方が感嘆の声を漏らし、リリアンとライルは黙って目を見開いて上を見上げていた。ロレンナは相変わらず表情が変わらない。ただ静かに凪のような空気を纏って佇んでいる。
俺も卵を抱えながら周囲を見回して口を半開きにした。デルトフィアの王宮も煌びやかだが、このイラムの雰囲気はまた、稀有な荘厳さがある。
これは、また厄介な場所に入り込んでしまったんじゃないか、と俺は思った。
どう考えても、こんな特殊なところ普通の人はまず入り込めないだろう。仮に俺に精霊力が戻ったとしても、手詰まりになる気がする。
いや待てよ。そもそもなんで俺は魔力封じの首輪をしているんだったか。……そうだ、オズに付けられて、トビのせいで外し損ねたんだった。
あの王子に会ったら、今度は絶対に首輪を外させるが、そもそも今夜彼に再会できるかどうかすら怪しくなってきた。
俺がそんな不安を感じているのを知らないマスルールはさっさと歩き始め、広場を囲う水路にかかったアーチ状の橋を渡って宮殿の方へ向かって行く。
「こちらへ」
と言って振り向きもせずに歩いて行く彼の後ろに皆でついて行った。
「マスルールさん、ここって転移魔法使えます?」
大きな背中に近づいてダメ元で聞いてみると、ちらりと俺を振り返ったマスルールは足を止めずに答えた。
「不可能です。転移魔法は使えませんし、魔道具の類でも出入り出来ません。イラムに入るには先ほどの通路を使う以外に登る方法はありません」
「……ですよね」
ほらな。詰んでる。
王族の手助けなしに登って来られないんだぞ。
逃げようって言ったって地上から来る方法も、俺たちが下へ降りる方法もないじゃないか。
俺は卵を抱えて歩きながら、今日の夜に予定されていた逃亡計画が既に頓挫していることを悟った。
両手を投げ出して今すぐ目の前の噴水にダイブしたい。
誰か数時間前の俺に伝えてくれ。
六女典礼だかなんだか知らないが、とにかく台座に乗せられる前になりふり構わずさっさとその広間から走って逃げろって。
慌てて卵を両手で抱えて体勢を立て直す。
「は?! え? どういう??」
売られた??
あの騎士に?
驚愕してリリアンの顔を見ると、彼女は発言している内容には全くそぐわないおっとりした顔で首を傾げた。
「私にも何が何だか……ある日突然」
リリアンがそこまで言ったとき、「こちらです」というマスルールの声に会話が遮られた。
彼女の話は猛烈に気になるが、皆が足を止めてマスルールの方を見ているので俺も前方に意識を向ける。
広間から長い通路を歩いた気がしたが、気がつくとロの字型になった回廊に行き当たっていた。中庭はそこまで広くない気がするが、真ん中に人が十人くらい入れそうな白い円柱が立っている。その円柱は高くそびえて、見上げると遥か上空で白銀に輝く円盤のようなものに繋がっているように見えた。回廊の中庭にはその円柱以外には何もない。ただ明るい日差しが剥き出しの土の上に降り注ぎ、白い円柱に反射した光が眩しかった。
あの円盤は、昨日の夜王宮に向かう途中で宮殿の上空に見えた謎の構造物だよな。まさか、あれが鈴園なのか。
「皆さんこちらに」
マスルールが回廊から降りて円柱の側に向かう。
五人と一緒にぞろぞろついて行きながら、俺はまた嫌な予感を覚えた。
「これは、初代皇帝が残した遺産です。我が国が誇る文化財であり、これ自体が巨大な魔道具になっています。ここからお入りください」
彼が円柱の壁に手をつくと、何の継ぎ目もない円柱の壁が人が一人通れるくらいの大きさで丸く開いた。中も真っ白で外からはよく分からないが、中にはドーム型にくり抜かれたような空間があるように見える。
マスルールが先に中に入り、候補者達を促した。
俺は何となく不穏な感じを抱きつつも、ここで俺だけが渋ってもどうしようもないと円柱の中に足を踏み入れた。
中はやはり逆さにしたお椀型のような空間が広がっていて、俺たち六人とマスルールが入ってもまだ少しゆとりがある。なんだか、エレベーターのような雰囲気を感じた。
「それでは、イラムに向かいます」
マスルールがまた壁に触れると、入り口は音もなく閉じた。一瞬暗くなるが、すぐに壁が発光したように白く光り、ドームの中はお互いの顔がはっきりわかるくらい明るくなった。表情が変わらないロレンナ以外は皆不思議そうな顔で周りを見回している。
振動は全くないが、一瞬気圧が変わるような感覚がある。
そう、まさしくエレベーターのような。
つまり、上に向かっているということか。
恐らくあの巨大な平たい円盤に。
察するに、あれがイラムと呼ばれる場所なんだろう。
それは大丈夫なのか。簡単には地上に戻れないところに連れて行かれてるってことにならないか、これ。
それに気がついて今更背中に冷たい汗が流れた。
「あの、そのイラムって誰でも入れる場所なんですか」
そんなはずはないだろうと思いながら、俺は近くに立っていたマスルールの仏頂面を見上げた。
「イラム自体には、皇族の血を引いている者が一緒にいれば誰でも行き来することができます」
さも簡単なことのように言ったが、それはほとんどの人は入れないと言ってることと同義だと思うんだが。そして今円柱を動かしたマスルールは、まさか皇族の関係者だったのか。
「皇族って、マスルールさんも?」
「私は皇位を継承した前皇帝の兄の実子です。アシュラフ皇帝とは従兄弟にあたります」
「え?!」
この人、アシュラフ皇帝の従兄弟だったのか?!
ぎょっとして彼を上から下まで眺めてしまった。ルシアもリリアンも驚いている。そう言われてみれば似てるような気がしなくも……いや、体格も顔も違いすぎてわからん。
そして今始めに言った一文だけで色々と混み合った事情を察してしまうんだが、その辺りはどのくらいまで突っ込んで聞いていいんだろうか。なんで前皇帝の兄が皇位を継承してないのかとか、色々疑問が生まれる。
ちょっと待てよ。ということは、マスルールには皇族の呪いがかかっているのか? それとももう既に子供がいて呪いを回避しているということか。いや、父親が皇位を継承していないということは、彼には呪いが引き継がれていないのか。事情が複雑でよく分からない。
眼鏡の奥の彼の目は変わらず冷徹だ。
結婚しているのかとか、子供がいるのかなんて顔を見ただけでは判断出来ない。
「イラムは二層になっており、一層目は皇族が住む寝殿になっておりますが、その上にある二層目の鈴園は六女典礼の間しかその扉は開きません。今向かっているのはまず一層目の皇族の居住地です」
頭の中で様々な思考を巡らせているとマスルールが淡々とした口調でそう説明して、言い終わると同時にドームの壁に先ほどと同じ形の出口が出来た。イラムに着いたらしい。
彼に先導されて円柱の外に出ると、そこは上にまだ別の階層があるとは思えないほど明るかった。見上げると確かに上に天井があることはわかるが、かなり高い。円盤の中は温室の中のような不思議な明るさがあった。
俺たちが外に出たところは円形の白い大理石の広場になっていて、下の王宮と同じような尖塔のある白亜の宮殿が正面に見える。イラムの尖塔は金色ではなく鮮やかな緑色で塗られていた。
澄んだ水の流れる細い水路が広場を囲うように流れていて、その水は宮殿の手前にある金色の装飾が施された噴水から四方に水路となって伸びて流れていた。
宮殿とは反対側には芝のある庭園や果樹園があった。どういう仕組みかわからないが土が盛られているらしい。上空にあるとは思えないくらい本当に普通の王宮みたいだ。
地上と違うのはこの厳粛な宮殿が鎮座している広大な円盤の縁に透明な壁があることで、よく見るとそれは透明度がかなり高い。陽の光が反射すると二重に光っているように見えるからもしかしたらただのガラスじゃなくて水晶なのかもしれない。イラムを囲む空の青さがはっきりと透けて見えるくらいの透明度だった。
透明な壁に守られた円盤の中は風もない。太陽がこんなに近いから暑そうなのに、風もないのに涼しかった。どういう魔法なのか、不思議な場所だ。
人の気配はほとんど感じなかった。
白い円柱から外に出た途端、ルシアと双子の多分ライラの方が感嘆の声を漏らし、リリアンとライルは黙って目を見開いて上を見上げていた。ロレンナは相変わらず表情が変わらない。ただ静かに凪のような空気を纏って佇んでいる。
俺も卵を抱えながら周囲を見回して口を半開きにした。デルトフィアの王宮も煌びやかだが、このイラムの雰囲気はまた、稀有な荘厳さがある。
これは、また厄介な場所に入り込んでしまったんじゃないか、と俺は思った。
どう考えても、こんな特殊なところ普通の人はまず入り込めないだろう。仮に俺に精霊力が戻ったとしても、手詰まりになる気がする。
いや待てよ。そもそもなんで俺は魔力封じの首輪をしているんだったか。……そうだ、オズに付けられて、トビのせいで外し損ねたんだった。
あの王子に会ったら、今度は絶対に首輪を外させるが、そもそも今夜彼に再会できるかどうかすら怪しくなってきた。
俺がそんな不安を感じているのを知らないマスルールはさっさと歩き始め、広場を囲う水路にかかったアーチ状の橋を渡って宮殿の方へ向かって行く。
「こちらへ」
と言って振り向きもせずに歩いて行く彼の後ろに皆でついて行った。
「マスルールさん、ここって転移魔法使えます?」
大きな背中に近づいてダメ元で聞いてみると、ちらりと俺を振り返ったマスルールは足を止めずに答えた。
「不可能です。転移魔法は使えませんし、魔道具の類でも出入り出来ません。イラムに入るには先ほどの通路を使う以外に登る方法はありません」
「……ですよね」
ほらな。詰んでる。
王族の手助けなしに登って来られないんだぞ。
逃げようって言ったって地上から来る方法も、俺たちが下へ降りる方法もないじゃないか。
俺は卵を抱えて歩きながら、今日の夜に予定されていた逃亡計画が既に頓挫していることを悟った。
両手を投げ出して今すぐ目の前の噴水にダイブしたい。
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