300 / 354
第四部
十話 流浪の乙女、事件の始まりを告げよ 前③
取り急ぎ、ルシアも関わってしまっているこちらの事件のことを説明しておかなければならない。
「俺もまだ詳しいことはわかってないんだけど、昨日王宮から宝剣が盗まれた」
「……宝剣、ですか?」
「後で詳しく説明するよ。その宝剣にはデルトフィアの王宮で眠ってたアシュタルトの意識が封印されてるんだ」
「え?」
「ちょっと色々あって、二ヶ月くらい前にたまたま封印した。それを皇族が管理してたんだけど、昨日王宮から盗まれたんだ。レオンハルト殿下がやらかしたらしい」
情報量が多くて申し訳ないが端的に説明すると、ルシアはパチパチ瞬きしながら相槌を打ち、首を傾げた。
「レオンが?」
「殿下は宝剣をルシアに盗られたと証言している」
「えっ?!」
ルシアが大声をあげて目を丸くする。
「私が、昨日王宮から宝剣を盗んだ……?」
そう呟いてから、すぐにピンときたようだ。
「つまり、ノアはその宝剣を盗み出したくて、私と入れ替わったってことですか?」
「俺はそうじゃないかと思う」
それしか考えられないだろう。この状況を説明しようとしたら。
「ということは、宝剣を盗み終わった今、私の身体は返してもらえるんでしょうか」
「うーん。どうだろう。ノアの身体がデルトフィアにあるうちは、返そうとしない可能性の方が高くない? 今ならルシアに盗難の罪を被せられるけど、入れ替わりを解いたら自分が犯人だってバレちゃうよね」
「確かに、そうですね……」
「ルシアの身体に入ったノアは、宝剣を盗んでからすぐに消えたらしいんだ。もしかしたら、もう他国に逃げてるかも」
黒幕は魔石を数多く所持している。
転移の術がかかった魔石を使って国境から他国に出ている可能性もあるし、ノアは禁術が使える。
そういえば、ルシアの身体に入っても光の精霊力は使えなかったらしいけど、禁術ならどうだろうか。
「ふと思ったんだけど、禁術の場合、あれは人間の持って生まれた力じゃないから、魔法陣と生贄がいれば成立する術だよね」
「はい。自分の命を差し出さなくても、身代わりがいれば力を行使できます。ですから、私の身体であっても知識と媒体さえあれば使えるのではないかと」
嫌そうな顔をしているルシアに同意した。
おそらく、そうだろうな。
魔導機関車のときも、ただの人間であるごろつきのおっさんが召喚陣を発動させていたし。
そこまで考えて、俺は思い至ることがあった。
俺の隣で黙って話を聞いているグウェンを見上げる。
「グウェン、禁域の森に行きたい」
「ダメだ」
即答された。
理由は問わない、という顔をしているグウェンを見返して苦笑する。
「蛇に確認したいことがあるんだ。この前の事件で不可解なまま残ってたことがわかった気がする」
「何故蛇神でなければならない」
「あいつが言ってたことを確かめるため。な? ちょっとだけだから、今夜一緒に行こう。ベルを連れてけば大丈夫だよ。あいつベルに弱いから」
ベルの名前を出したとき、タイミングよくウィルとベルが庭から戻ってきた。
たかっと部屋の中にジャンプして着地したベルがこてん、と首を傾げる。
──ママ、だれかに会いにいくの?
俺の声が聞こえたようで、尋ねてくるベルに頷いた。
「うん。森の蛇主だよ」
答えた途端、ベルはピンと耳を立てて後退りした。
──いや。おばあちゃん達がいないとこわい。
ふるふると首を振るベルを見て、俺はすぐさま方針
転換する。
「そっか、そうだよな。うん、ベルは無理しなくていいよ。あいつ捻くれてるし、嫌なやつだからな。じゃあ俺とグウェンだけで……」
──だめ! ママとパパ、また意地悪される。
ベルがキュンキュン鳴いて駆け寄ってきて、俺の膝に頭をすりつけてくる。かわいい。
──蛇様は意地悪。嫌い。
「……ふっ」
ベルの頭を撫でながら、思わずほくそ笑んだ。
ここまでベルに嫌われてる蛇神、いい気味だよな。
禁域の森の主である蛇神は、動物には優しいし、チーリンのことは古からの友人とか言って大事にしている。ベルのことも気に入っているのに、当のベルから拒否られているからいつも悲しい目をするが、見ていて清々する。
あの蛇には秋に散々な目に合わされたからな。
俺とグウェンはあの蛇神に末長く嫌がらせをすることを決めているのだ。
俺が悪い笑みを浮かべていると、ベルがきっと顔を上げた。
──ママ。ぼく、行く。それでママとパパをいじめないでってお願いするの。
「ベル……。ありがとう。ベルは本当に優しいんだなぁ。ママはベルのその気持ちが嬉しいよ」
立派に育ったうちの子を見てマジで泣きそうなくらい感動してる。
キリッとした顔で俺を見上げたベルをぎゅっと抱きしめたら、ここ数日のストレスがジュワっと浄化されるのを感じた。
「ベルはいい子だなぁ。そういうことだからグウェン、今夜ちょっとだけ頼むよ」
ベルを抱きしめながらグウェンを上目で見上げると、不機嫌そうな顔でグウェンはしばらく黙ってから「仕方ない」と呟いた。
「えっと……蛇神様って、なんのことですか?」
ルシアがキョトンとした顔をしていたので、俺はその話も長くなりそうだと思い、その前に昼食をマーサに作ってもらうことにした。
◇
そして昼食後、グウェンは一度王宮に戻って事情を説明しに行った。
さすがに特警と近衛騎士団の団員達にルシアとノアが入れ替わっているという話は広めることができないので、まず皇太子殿下と総帥、神官長に話をすることにしたらしい。確かに、禁術の事がわかっていないとこの状況を理解してもらうのは難しいだろう。
その間、俺は屋敷から一歩たりとも出るなとまた厳命され、大人しくルシアと待つことにした。
積もる話もあるからちょうどいい。
ルシアは少し眠そうだったけど、俺の話が気になるようで先にこの前の事件の話をしてしまうことにした。
ルシアと話すと前世のネタが出てきてしまったりするので、ウィルとベルは夜に備えて二階の寝室でお昼寝していてもらう。
「……なんだか、レイナルド様の周りはますます盛り上がってるみたいですね」
秋の招魂祭であった顛末を語ると、話が進むごとに表情が消えていったルシアは、最終的に感心と憐れみと恐れが入り混じった目で俺を見つめた。
俺は肩を落として首を横に振る。
「いつも言ってるけど、俺は全然盛り上がりたくないんだよ。平和な隠居生活を望んでるの。なのに俺の周りが勝手に燃え上がって、俺を道連れにしてくるっていうか」
「でもレイナルド様が起爆剤になってるのは間違いないですよね」
「……そんな、人を揮発性の高い燃料みたいに」
「あの、でも、大丈夫。それがレイナルド様らしいっていうか。何も起こらないレイナルド様はレイナルド様じゃないっていうか」
「え?」
「何が起こっても最後には上手く決着がつくじゃないですか。今回は、どっちかというと巻き込まれてるのは私だし、案外簡単に片がつくかもしれませんよ」
ルシアが慌てて笑顔になった。
そういえば、昨日の騒動はまだ話してないな。
俺に求婚状が届いてるって話、いつ披露すればいいんだろうな。
一日も経たずに次の事件が舞い込んで来たけど、もうあれ有耶無耶にならないかな。シスト司教も、それどころじゃねーやって帰ってくれないかな。悪魔が封じられた宝剣がどこかに持ち去られてるんだし、ナミア教皇国が大陸をあげて大々的に捜索してくれると俺達も助かるんだけど。
ため息を吐いて、俺は頭を切り替えた。
「俺も聞きたかったんだ。ルシアに、ゲームのシナリオのこと」
「ゲームのですか?」
ルシアがパチリと瞬きする。
再会したときのお馴染みになっている、ゲームのストーリーに関する情報収集の時間である。
「なんだか最近、悪魔が出てきたり黒幕が怪しい動きをしてたり、おかしいだろ。俺が知らない情報があるんじゃないかと思ってて。ゲームのシナリオでは、主人公が誰かと結ばれた後、エンディングまでに何か気になることとかなかった?」
ラムルに行ってアシュラフの呪いを解いたところまでは、まぁ仕方ないかなと思っていた。
俺がシナリオを変えてルシアを国外に出してしまったし、不死鳥の卵が盗まれる時期がずれてしまった。それにアシュタルトがアシュラフの中に逃れる原因を作ったのも俺だしな。
でも前回、禁域の森でアシュタルトを召喚したのは明らかにノアと黒幕の仕業だろう。何か目的があるとしか思えない。
ルシアは紅茶のカップを持った手をじっと見つめ、思案する顔になった。
「そうですね……以前も言ったかもしれませんが、ゲームの主人公は攻略対象者と結ばれてハッピーエンドになるか、誰とも結ばれずに聖女になるか、の二択なんです。聖女になったら、就任式で教皇様からの任命状をもらって、みんなから祝福されます。王宮に実は悪魔が眠ってました、なんてストーリーはないです」
「そうか……。攻略対象者とのその後とか、帝国のその後は明かされないってこと?」
「はい。誰と結ばれても、これからも二人で帝国を守っていきましょう、みたいな感じで終わります。あ、でも……」
そこでルシアは顔を上げて俺を見た。
「実は、続編の噂があったんです。このゲーム」
「俺もまだ詳しいことはわかってないんだけど、昨日王宮から宝剣が盗まれた」
「……宝剣、ですか?」
「後で詳しく説明するよ。その宝剣にはデルトフィアの王宮で眠ってたアシュタルトの意識が封印されてるんだ」
「え?」
「ちょっと色々あって、二ヶ月くらい前にたまたま封印した。それを皇族が管理してたんだけど、昨日王宮から盗まれたんだ。レオンハルト殿下がやらかしたらしい」
情報量が多くて申し訳ないが端的に説明すると、ルシアはパチパチ瞬きしながら相槌を打ち、首を傾げた。
「レオンが?」
「殿下は宝剣をルシアに盗られたと証言している」
「えっ?!」
ルシアが大声をあげて目を丸くする。
「私が、昨日王宮から宝剣を盗んだ……?」
そう呟いてから、すぐにピンときたようだ。
「つまり、ノアはその宝剣を盗み出したくて、私と入れ替わったってことですか?」
「俺はそうじゃないかと思う」
それしか考えられないだろう。この状況を説明しようとしたら。
「ということは、宝剣を盗み終わった今、私の身体は返してもらえるんでしょうか」
「うーん。どうだろう。ノアの身体がデルトフィアにあるうちは、返そうとしない可能性の方が高くない? 今ならルシアに盗難の罪を被せられるけど、入れ替わりを解いたら自分が犯人だってバレちゃうよね」
「確かに、そうですね……」
「ルシアの身体に入ったノアは、宝剣を盗んでからすぐに消えたらしいんだ。もしかしたら、もう他国に逃げてるかも」
黒幕は魔石を数多く所持している。
転移の術がかかった魔石を使って国境から他国に出ている可能性もあるし、ノアは禁術が使える。
そういえば、ルシアの身体に入っても光の精霊力は使えなかったらしいけど、禁術ならどうだろうか。
「ふと思ったんだけど、禁術の場合、あれは人間の持って生まれた力じゃないから、魔法陣と生贄がいれば成立する術だよね」
「はい。自分の命を差し出さなくても、身代わりがいれば力を行使できます。ですから、私の身体であっても知識と媒体さえあれば使えるのではないかと」
嫌そうな顔をしているルシアに同意した。
おそらく、そうだろうな。
魔導機関車のときも、ただの人間であるごろつきのおっさんが召喚陣を発動させていたし。
そこまで考えて、俺は思い至ることがあった。
俺の隣で黙って話を聞いているグウェンを見上げる。
「グウェン、禁域の森に行きたい」
「ダメだ」
即答された。
理由は問わない、という顔をしているグウェンを見返して苦笑する。
「蛇に確認したいことがあるんだ。この前の事件で不可解なまま残ってたことがわかった気がする」
「何故蛇神でなければならない」
「あいつが言ってたことを確かめるため。な? ちょっとだけだから、今夜一緒に行こう。ベルを連れてけば大丈夫だよ。あいつベルに弱いから」
ベルの名前を出したとき、タイミングよくウィルとベルが庭から戻ってきた。
たかっと部屋の中にジャンプして着地したベルがこてん、と首を傾げる。
──ママ、だれかに会いにいくの?
俺の声が聞こえたようで、尋ねてくるベルに頷いた。
「うん。森の蛇主だよ」
答えた途端、ベルはピンと耳を立てて後退りした。
──いや。おばあちゃん達がいないとこわい。
ふるふると首を振るベルを見て、俺はすぐさま方針
転換する。
「そっか、そうだよな。うん、ベルは無理しなくていいよ。あいつ捻くれてるし、嫌なやつだからな。じゃあ俺とグウェンだけで……」
──だめ! ママとパパ、また意地悪される。
ベルがキュンキュン鳴いて駆け寄ってきて、俺の膝に頭をすりつけてくる。かわいい。
──蛇様は意地悪。嫌い。
「……ふっ」
ベルの頭を撫でながら、思わずほくそ笑んだ。
ここまでベルに嫌われてる蛇神、いい気味だよな。
禁域の森の主である蛇神は、動物には優しいし、チーリンのことは古からの友人とか言って大事にしている。ベルのことも気に入っているのに、当のベルから拒否られているからいつも悲しい目をするが、見ていて清々する。
あの蛇には秋に散々な目に合わされたからな。
俺とグウェンはあの蛇神に末長く嫌がらせをすることを決めているのだ。
俺が悪い笑みを浮かべていると、ベルがきっと顔を上げた。
──ママ。ぼく、行く。それでママとパパをいじめないでってお願いするの。
「ベル……。ありがとう。ベルは本当に優しいんだなぁ。ママはベルのその気持ちが嬉しいよ」
立派に育ったうちの子を見てマジで泣きそうなくらい感動してる。
キリッとした顔で俺を見上げたベルをぎゅっと抱きしめたら、ここ数日のストレスがジュワっと浄化されるのを感じた。
「ベルはいい子だなぁ。そういうことだからグウェン、今夜ちょっとだけ頼むよ」
ベルを抱きしめながらグウェンを上目で見上げると、不機嫌そうな顔でグウェンはしばらく黙ってから「仕方ない」と呟いた。
「えっと……蛇神様って、なんのことですか?」
ルシアがキョトンとした顔をしていたので、俺はその話も長くなりそうだと思い、その前に昼食をマーサに作ってもらうことにした。
◇
そして昼食後、グウェンは一度王宮に戻って事情を説明しに行った。
さすがに特警と近衛騎士団の団員達にルシアとノアが入れ替わっているという話は広めることができないので、まず皇太子殿下と総帥、神官長に話をすることにしたらしい。確かに、禁術の事がわかっていないとこの状況を理解してもらうのは難しいだろう。
その間、俺は屋敷から一歩たりとも出るなとまた厳命され、大人しくルシアと待つことにした。
積もる話もあるからちょうどいい。
ルシアは少し眠そうだったけど、俺の話が気になるようで先にこの前の事件の話をしてしまうことにした。
ルシアと話すと前世のネタが出てきてしまったりするので、ウィルとベルは夜に備えて二階の寝室でお昼寝していてもらう。
「……なんだか、レイナルド様の周りはますます盛り上がってるみたいですね」
秋の招魂祭であった顛末を語ると、話が進むごとに表情が消えていったルシアは、最終的に感心と憐れみと恐れが入り混じった目で俺を見つめた。
俺は肩を落として首を横に振る。
「いつも言ってるけど、俺は全然盛り上がりたくないんだよ。平和な隠居生活を望んでるの。なのに俺の周りが勝手に燃え上がって、俺を道連れにしてくるっていうか」
「でもレイナルド様が起爆剤になってるのは間違いないですよね」
「……そんな、人を揮発性の高い燃料みたいに」
「あの、でも、大丈夫。それがレイナルド様らしいっていうか。何も起こらないレイナルド様はレイナルド様じゃないっていうか」
「え?」
「何が起こっても最後には上手く決着がつくじゃないですか。今回は、どっちかというと巻き込まれてるのは私だし、案外簡単に片がつくかもしれませんよ」
ルシアが慌てて笑顔になった。
そういえば、昨日の騒動はまだ話してないな。
俺に求婚状が届いてるって話、いつ披露すればいいんだろうな。
一日も経たずに次の事件が舞い込んで来たけど、もうあれ有耶無耶にならないかな。シスト司教も、それどころじゃねーやって帰ってくれないかな。悪魔が封じられた宝剣がどこかに持ち去られてるんだし、ナミア教皇国が大陸をあげて大々的に捜索してくれると俺達も助かるんだけど。
ため息を吐いて、俺は頭を切り替えた。
「俺も聞きたかったんだ。ルシアに、ゲームのシナリオのこと」
「ゲームのですか?」
ルシアがパチリと瞬きする。
再会したときのお馴染みになっている、ゲームのストーリーに関する情報収集の時間である。
「なんだか最近、悪魔が出てきたり黒幕が怪しい動きをしてたり、おかしいだろ。俺が知らない情報があるんじゃないかと思ってて。ゲームのシナリオでは、主人公が誰かと結ばれた後、エンディングまでに何か気になることとかなかった?」
ラムルに行ってアシュラフの呪いを解いたところまでは、まぁ仕方ないかなと思っていた。
俺がシナリオを変えてルシアを国外に出してしまったし、不死鳥の卵が盗まれる時期がずれてしまった。それにアシュタルトがアシュラフの中に逃れる原因を作ったのも俺だしな。
でも前回、禁域の森でアシュタルトを召喚したのは明らかにノアと黒幕の仕業だろう。何か目的があるとしか思えない。
ルシアは紅茶のカップを持った手をじっと見つめ、思案する顔になった。
「そうですね……以前も言ったかもしれませんが、ゲームの主人公は攻略対象者と結ばれてハッピーエンドになるか、誰とも結ばれずに聖女になるか、の二択なんです。聖女になったら、就任式で教皇様からの任命状をもらって、みんなから祝福されます。王宮に実は悪魔が眠ってました、なんてストーリーはないです」
「そうか……。攻略対象者とのその後とか、帝国のその後は明かされないってこと?」
「はい。誰と結ばれても、これからも二人で帝国を守っていきましょう、みたいな感じで終わります。あ、でも……」
そこでルシアは顔を上げて俺を見た。
「実は、続編の噂があったんです。このゲーム」
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!
表紙は、Pexelsさまより、Abdalrahman Zenoさまによる写真をお借りしました。ありがとうございます!
文章にはAIを使用しておりません。校正も自力です!(笑)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
表紙は自作です(笑)
もっちもっちとセゥスです!(笑)
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。