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やってきた憂鬱
ツライ時は泣いていいですよ
しおりを挟む目的地である広場はモンスターがやって来ないセーフティゾーンになっている
町以外でモンスターが入ってこれない場所であり、街道や大きなダンジョンなどにあったりする場所で俺もよく利用させてもらっている
俺は出来るだけ広場の端にテントを設置する
テントはログアウトするために必要なアイテムだ
セーフティゾーン等のモンスター不可侵領域で使用することができ、入っている間は少しずつ回復する効果をもっている
そして特に重要なのが24時間ログアウトしても大丈夫だというところと許可の無い者は近づくことが出来ないところだ
簡易の拠点だと思ってもらえばいい
なので長期で移動する際には必需品となっている
ただ、使い捨てのうえに重量も大きいので、そう数を持つ事ができないのが欠点だ
テントの中は3人くらい入れる大きさで特に物はない
俺はインベントリから寝袋を取り出して中に入ると、アスが入り込んできて顔をだす
「じゃあな、アス。また明日な」
ちなみに寝袋はおしゃれアイテムで、特に効果はないが、そのまま寝転ぶのも味気ないだろう
俺はアスに挨拶をしてログアウトした
ベットから起きた俺は、ストレッチを始めた
グッ、グー
長時間、横になっていたので身体が固まってしまっている
身体を伸ばすたびに血が身体を巡っている感じがして気持ちいい
そろそろ体を鍛えないとな
むきむきマッチョになりたいわけじゃないが、身体を動かしてもバテない程度には鍛えたい
むきむきマッチョで思い出したが
異世界で俺を鍛えてくれた戦士長だ
ボディビルダーのような身体をした男で、使えない俺に付きっきりで戦闘技術を叩き込み、筋肉の良さを語ってくれた
その戦士長が剃り上げた頭と笑顔を輝かせ、サムズアップをしている気がする
目が覚めたな
眠るまで掲示版でも覗いておこう
次の日、夜更かしをしてしまった俺は、2限の授業中から休み時間まで寝てしまい、次の移動教室の授業には遅れてしまった
応援ありがとうございます!
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