異世界帰りのゲーマー

たまご

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武道大会

やり方がアレでも勝てば官軍ですよ

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 4人は、ちゃんと対戦を受けたようだ

 俺達の他の人達は居なくなり、建物が無くなる代わりに闘技場が出現している

 他の人達は居なくなっているが、対戦中は対戦ルームの制作者が設定すれば対戦観覧を許可することが出来る

 もちろん俺は全許可にしてある

 さてと、4人の装備はっと

 赤髪と黒髪が剣で、金髪が槍、緑髪が大斧ね

 てかバランス悪くね?
 
 たまたま組んでいたからかもしれないが、全員が前衛寄りの装備とかやばすぎでしょ

 でも、レベルも向こうが上だし、隠し玉もあるかもしれないから気を付けないとな
 
 ステータスは低そうだけど


 「てめぇから対戦申し込んでくれて助かったぜ」

 「言う事聞かないんだったら、俺達の力を見せるしかないからなぁ」

 「しかし、自分から4対1で挑んで来るなんて馬鹿かよ」

 あんたらの言う通りだよ
 以前の俺なら絶対にしなかっただろうが、今の俺なら

 「シッ」

 対戦開始の合図がなると同時に、黒髪のプレイヤーの首が飛び、ポリゴンに変わる

 力を見せてやるのが、手っ取り早い


 「なっ」

 「なにしやがっ、げへっ」

 俺は隣に立っていた緑髪のプレイヤーの喉に剣を突き刺す

 喉からはポリゴンが噴き出るが、まだ倒れていない

 「このやろうっ」

 「ザコウ、上級回復薬だ」

 赤髪のプレイヤーが緑髪のプレイヤーに青い液の瓶を投げつけると、緑髪のプレイヤーの喉の傷は治り

 「ゲホッゲホッ、クソ野郎が」

 「こいつ、スピード特化か?でも、いくら急所とはいえ一撃で倒せるのかよ?」

 「くっ、こいつ一撃が重いっ」

 対峙しといて、のんびりお喋りとか舐めてんですかね

 俺に金髪のプレイヤーが槍を突き出してくるが、全てパリィし、最後に弾き飛ばして、3人と距離をとる

 「あれあれあれぇ?可笑しいなぁ?力を見せてくれるんでしたよねぇ?」

 お喋りがどうのこうの言ったけど、お喋りしてみる

 だって

 「てめえぇぇぇぇえ」

 緑髪のプレイヤーが突っ込んできた

 簡単に釣られてくれるんだもんなぁ

 多人数の強みを活かさず、一人で来るなんてな

 緑髪のプレイヤーの大振りの一撃を躱し、地面に叩き付けられた所で一閃する

 「嗚呼あぁぁ」

 まだHPは残っているが、もう戦えないだろう
 
 部位欠損

 両腕は斬り落とされポリゴンに変わったのだから


 「次」

 蹲った緑髪のプレイヤーは放おっておいて

 「タケは回り込んでアイツを攻めろ。俺が正面から抑える」

 「わかった」

 「おい、ヘラヘラ笑いやがって、気色悪いんだよ」

 下手な挑発だが、ふーん、俺は今、笑ってるのか

 でも、さっき黒髪のプレイヤーと緑髪のプレイヤーが速攻でやられたの見てなかったのかな?

 でも乗ってあげよう

 俺はクイクイと手招きすると赤髪のプレイヤーは雄叫びをあげて突っ込んできて剣を振り下ろす

 ギン

 俺は上段で振り下ろされた剣を受け止める
 俺を、その場に食い止めようと全力で振り下ろしているのだろう

 中々の威力だけど

 黒髪のプレイヤーが、俺の背後から槍を突いてくるが、俺は剣を受け流し横に反れる 

 「「ぎゃっ」」

 俺を挟んでいた分、距離がありダメージは浅いが赤髪のプレイヤーと金髪のプレイヤーがお互いに傷つけ合う


 その後、制限時間いっぱいまで攻撃を捌き続けた俺は最後にサクッと三人を倒して勝利した

 
  YOU WIN





 
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