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武道大会
強くなるには
しおりを挟む「オンボロだねぇ」
妹が俺の拠点を見て言った一言だが、まさにそのとおりだな
俺でもそう思う
アスも増えたし、そろそろグレードアップをしてもいいかもしれないが、金が欲しい
武器もだが、他にも色々と出費が嵩みそうなので、ギルドで依頼を受けようかな
「とりあえずシャインはさっき言ったとおり、魔弾の威力を最低限まで落として、右手から左手へ、左手から右手へ渡す練習だ。感覚的にはこんな感じで」
俺は極限まで威力を落した魔弾を妹に当てると、魔弾はシャボン玉の様に弾けて消える
「MPを抑えれば、こういう事も出来る。シャインはアロマさんから魔法力増加を教わっただろ。アレの逆をすればいい。ただし、魔法発動後はMPを増やすことは出来ても、減らすことは出来ないから、発動前に減らすしかない」
「言う事は分かるけど、難しすぎるよぉ」
「それが出来るようになるのが、今回の第1段階だ。これは教える魔法だけじゃなく、魔法スキル全体に通じるものだから、出来ないなら、魔法自体を諦めたほうがいい。中途半端でもいいなら別にいいけど」
「やります、やりますよーだ」
妹にリスポーン地点の変更させて、早速、手ほどきをする
ほら、持ってるもん、全部出しな
最初の方は威力が強くリスポーンしまくっていたが、暫くすると、少しは慣れてきたのかリスポーンする時間が延びてきた
荷物など全て預かっているので、失うものなくリスポーン出来るのも拠点ならではだな
俺は妹に資金調達しに行くと伝えた
「えー、一人でするのー」
「先に説明してたろうが。金がいるんだよ金が」
しばしの間は妹に俺が出来る事は無いのでギルドへ向かった
「アロマさん、割のいいクエストってありませんか?」
俺はフードを外しながら、アロマさんにクエスト無いか尋ねる
アロマさんが既に受付にいるのは気にしない
「それは冒険者ギルド全体ですか?それともファス冒険者ギルドのクエストですか?」
「ファス周辺でお願いします。アスのレベルも上げてやりたいので」
「なるほど。では、こちらのクエストなど如何でしょうか」
アロマさんから渡されたクエスト依頼書はランク6のクエスト依頼書だった
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ファスの森の奥で光る果実を見付けたが、モンスターがいて採ることが出来なかった
この光る果実を採って来て欲しい
報酬
10万G
期間無制限
依頼主
錬金術師 トロン
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応援ありがとうございます!
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