え?私、最強なんですか?~チートあるけど自由気ままに過ごしたい~

猫野 狗狼

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45、騎士団幹部への暴露 3

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私の前世を話終わったあとのみんなの反応はというと…

「やっぱりねー、そうだと思った」

「ふはは、おもしれーな!」

「面白がることじゃないでしょ。それにしても転生だなんて…そんなことあるのねぇ」

「……大丈夫?」

「昨日言った通り、家族だと思っていいからね」

「ええ、そうです。ここは貴女の家だと思って構いません」

 うん、予想してたよ?団長さんたち第一小隊の皆に話した時も似たような反応だったし。でもさ、何回も思うように、少しは疑おう?何、幼女補正でもかかってんの?
 優しい言葉をかけてくれていたが、思わず全員を冷めた目でみてしまう。

「あっれー?なにか間違ったかな?ねぇ、なんか目が冷たくない?」

「気のせいじゃないですか?」
(お前らに呆れてるだけだよ)

 こんなにすんなり受け入れられると感謝を通り越して呆れてしまう。…本当にこの国大丈夫か?
 国の将来を心配してしまうレベルだ。

「それで、なーんであんなにステータスが異常だったの?」

「え?アズマの説明で言ってたじゃないですか、私が死にかけたって。たぶん体力が増加した原因がそれで、魔力量が増加した原因はこの前の魔力切れだと思うんです」

 そう言うと押し黙る面々が増えた。

(変な事言ったかな?)

 首をかしげてしまう。しかし、押し黙る人もいるだろう原因が少なからず自分たちに関係がある人達がいるのだから。
 とりあえず私は思ったことを質問した。

「でも、本当になんで疑わないんですか?団長さんに話した時も第一小隊の皆に聞かれた時も誰も疑わなかったし」

「それは…なんでかな?」

「まぁ、理屈では言いきれないことであることは確かですね」

 何とも曖昧な答えだ。
 とてもじゃないが、そうなんですかと頷くことは出来ない。

「じゃ、お前らにも納得してもらえたことで次は会議を行う」

「え?私の説明をするだけじゃなかったの?」

 まさかの会議があるという話に驚いた。

「いや、それもあったが…当初の目的を忘れたのか?」

「爆弾ゲットで仲間増やそうぜ?」

「…うん、間違っちゃあいないがもっと他に言葉はなかったのか?」

 すいませんね、言葉のボキャブラリーが少なくて。
 何だか、団長さんが私を可哀想な子を見るような目で見ている気がした。

「聖獣と精霊王だけだったはずが、いつの間にか四神…四柱の神が増えてんだもんな?」

 どこか嫌味を言うような声音で話す団長さん。

「えっと、ごめん?」

 とりあえず、素直に謝っておいた。

「別にナナキが悪いわけじゃねぇのは分かってんだけどな…。まぁ、そういう訳で今後どうするかを話し合いたいというわけだ」

 ふむふむ。

「意義ある人ー?」

「なんでお前が言うんだよ」

「あははー」

「ないよー」

「ないなー」

「ないわねぇ」

「ないよ」

「ありませんね」

「そんでもってお前らも答えるんだな」

 団長さんのツッコミが絶えない。いや、むしろ冴えているのか!?

「まぁ、全員が参加してくれるようで助かる。…じゃあナナキ、部屋から出ていてくれ」

「えー、何で?」

 突然連行して、話が終わったから帰れなんて酷いなぁ。

「お前の話をするけど、聞かせるわけにはいかないこともあるから」

「ふーん」

 納得できないが言う通りにしておこう。何が起きても知らないけどねー?

「じゃあそこら辺ブラブラしてるねー」

「あんま遠くには行くんじゃねぇぞー」

 部屋から出る時に団長さんがそう言ってきたので、振り返らずに手だけヒラヒラと振った。静かに閉まる扉の向こうからは真剣な雰囲気が感じられた。一呼吸した私は…

(よし、街に出かけるぞ!)

そう意気込んで真っ直ぐに騎士団の出口に向かったのだった。
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