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80、行動早すぎお姫様
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「おーっほっほっほっ」
「所詮は庶民。身の程を知りなさい」
ホコリが舞う部屋で響くのはお姫様達の勝ち誇ったような高笑い。
そんな彼女達の目の前には目隠しをされ鎖に繋がれた銀髪美少年(?)が…。
……冗談だよ。私ことナナキ・カミシロがいたのでした。
どうして捕まってるのか気になっていることでしょう。急展開すぎて。…え?想像してた?…そ、そんな…まさか、です…よ……ね?
…。
…ま、まぁそんなことは置いておいて。
「まさか白昼堂々と誘拐されるとは思いませんでした」
「ふん、コソコソとすると怪しまれるじゃない」
「流石お姉様!」
(あれ?昼間だと堂々とし過ぎて怪しまれないって本気で思ってるの?)
「あの、お言葉ですがお姫様達に呼び出された後に私の姿がなくなったらそれはそれで怪しまれると思いますが…」
「はぁ!?私が浅はかな人間だとお思い!?」
「そうですね」
(いや、そんなことは思ってませんよ)
「貴女、私のことを馬鹿にしてるのね」
しまった。言う言葉を間違えてしまった。
つい舌を出して「やっちまった」とすると、姫達はキーキーと甲高い声で騒ぐ。火に油を注いでしまったようだ。
とりあえず状況を説明すると。
私学園登校からの昼休み姫達に呼び出される、からの複数人の男達に囲まれ両手足を鎖で繋がれ目隠しをされる。そして今に至る。…簡単でしょう?
説明が適当なところは目を瞑ってほしい。残念ながら私に高尚な説明ができるほどの文才がないのだ。
「とりあえず、解放した方がいいと思いますよ。せめて放課後に人通りが少ないところで攫った方がいいと思います」
「どうして貴女の意見に従わないといけないのよ!」
(あれ?なにか違ったかな?)
直ぐに捕まらないように教えてあげたのに…。
自分がおかしなことを言っているのに虹輝は気づいていなかった。
客観的に見て、誘拐犯と被害者。被害者が誘拐犯に誘拐のアドバイスをするなんてありえないのだ。
「あなた達っ!さっさとその生意気な女の口を塞いでしまいなさい」
イライラが爆発したシルフィによって私の口が布で覆われてしまった。
鼻まで覆われなかったので「優しい」なんてズレた感想を胸に抱く。
「この手下達はこの国の大臣よ」
(はて、大臣って手下になるようなものだっけ?)
だいたい大臣達に何やらせてるのか…。
このお姫様達のアホさ加減に流石に呆れる。
「むぐむぐ」
(やめといた方がいいですよー)
「何を言ってるのか分からないわ」
上から胸をそらし見下ろしてくるサーシャ…その胸は平らだ。
…げふんげふん、さっきのは無かったことにしてこれからどう行動するのか私は思案するのであった。
「所詮は庶民。身の程を知りなさい」
ホコリが舞う部屋で響くのはお姫様達の勝ち誇ったような高笑い。
そんな彼女達の目の前には目隠しをされ鎖に繋がれた銀髪美少年(?)が…。
……冗談だよ。私ことナナキ・カミシロがいたのでした。
どうして捕まってるのか気になっていることでしょう。急展開すぎて。…え?想像してた?…そ、そんな…まさか、です…よ……ね?
…。
…ま、まぁそんなことは置いておいて。
「まさか白昼堂々と誘拐されるとは思いませんでした」
「ふん、コソコソとすると怪しまれるじゃない」
「流石お姉様!」
(あれ?昼間だと堂々とし過ぎて怪しまれないって本気で思ってるの?)
「あの、お言葉ですがお姫様達に呼び出された後に私の姿がなくなったらそれはそれで怪しまれると思いますが…」
「はぁ!?私が浅はかな人間だとお思い!?」
「そうですね」
(いや、そんなことは思ってませんよ)
「貴女、私のことを馬鹿にしてるのね」
しまった。言う言葉を間違えてしまった。
つい舌を出して「やっちまった」とすると、姫達はキーキーと甲高い声で騒ぐ。火に油を注いでしまったようだ。
とりあえず状況を説明すると。
私学園登校からの昼休み姫達に呼び出される、からの複数人の男達に囲まれ両手足を鎖で繋がれ目隠しをされる。そして今に至る。…簡単でしょう?
説明が適当なところは目を瞑ってほしい。残念ながら私に高尚な説明ができるほどの文才がないのだ。
「とりあえず、解放した方がいいと思いますよ。せめて放課後に人通りが少ないところで攫った方がいいと思います」
「どうして貴女の意見に従わないといけないのよ!」
(あれ?なにか違ったかな?)
直ぐに捕まらないように教えてあげたのに…。
自分がおかしなことを言っているのに虹輝は気づいていなかった。
客観的に見て、誘拐犯と被害者。被害者が誘拐犯に誘拐のアドバイスをするなんてありえないのだ。
「あなた達っ!さっさとその生意気な女の口を塞いでしまいなさい」
イライラが爆発したシルフィによって私の口が布で覆われてしまった。
鼻まで覆われなかったので「優しい」なんてズレた感想を胸に抱く。
「この手下達はこの国の大臣よ」
(はて、大臣って手下になるようなものだっけ?)
だいたい大臣達に何やらせてるのか…。
このお姫様達のアホさ加減に流石に呆れる。
「むぐむぐ」
(やめといた方がいいですよー)
「何を言ってるのか分からないわ」
上から胸をそらし見下ろしてくるサーシャ…その胸は平らだ。
…げふんげふん、さっきのは無かったことにしてこれからどう行動するのか私は思案するのであった。
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