40 / 105
四章【何処かで】
4-7 気持ち
しおりを挟む
「では、お二人共、ご武運を。無事帰ってきたら、またお茶を淹れてお待ちしていますわ」
「ハナさん、行ってきます!」
屋敷の前で、ハナはそう言って頭を下げ、リオは彼女に大きく手を振った。
大会は城にあるコロシアムという場所で行われるらしい。
ハナに見送られ、リオとシェイアードは城へと向かった。
ーー城ではまた、大会参加者一人一人の確認が行われている。
見たところ、リオぐらいの年齢の者や女性は見当たらない。
明らかに体格の良い男が多かったーー強そうだ。
「そういえば、お前は本当に戦えるのか?」
思い出すようにシェイアードに聞かれて、
「多少は戦える、かな?」
リオは苦笑する。
(昨日、魔術が使えるか試したら、なんとか使えたしな。使えたと言うことは、不死鳥との契約は切れていない?なんで声が聞こえないんだ?)
ますます疑問を感じつつ、リオとシェイアードの参加確認も終わり、二人はコロシアムへと向かった。その途中で、
「あなたはーーリオ。それに、シェイアード様ではありませんか」
聞き覚えのある声だ。
腰の辺りまで伸びた空色の髪、高貴そうなドレスを身に纏った少女ーーこの国の女王、ルイナ・ファインライズ。
「これは女王様、お久しぶりですね」
シェイアードはそう言うが、隣に立っていたリオはぎょっと彼を見る。何か、いつもの彼とは違う雰囲気を感じたからだ。
「ええ。昔は‥‥あなたとはよく、パーティなどでお会いしましたものね」
ルイナは嬉しそうに微笑み、
「ああ‥‥でもあれはほとんど弟さんに無理に連れてこられていましたよね。弟さんがお亡くなりになってから、シェイアード様は全く城に赴いて下さらなくなりましたから‥‥」
「別に赴く必要などないと思いますが」
シェイアードは口調を崩さず、だが、先程よりも低い声で言う。
隣に立ったままのリオは、ハラハラと二人の様子を見ていた。
それからルイナはしばらく俯き、
「シェイアード様。昔から申し上げていますように、私は今も、あなたをお慕いしています」
ルイナが突然そう言ったので、シェイアードの隣で話を聞いていたリオは驚くしかない。
(私の存在は無視かっ!どっ、どうしよう、この雰囲気!?私、邪魔だよね?どっか行くべきだよね!?)
リオがそう思っている間にも、二人の話は進んでいき、
「あなたの気持ちなど私には関係のないことです。では、大会が始まるので」
シェイアードはそう言って、ルイナの隣を通り過ぎて行った。
そんな彼の対応に、リオはあまりにもルイナが可哀想に思えてしまって、彼女に声を掛けようとしたが、
「行くぞ」
「えっ!?あっ‥‥はっ、はい‥‥」
一喝するようにシェイアードに言われ、慌てて彼の後を追う。
「まさか‥‥シェイアード様も信じているのですか?私が、実の両親を殺したということを!」
背後で、ルイナがそう叫び、
「あれは私じゃない、私ではありません!」
だが、シェイアードは何も言葉を返さずに、振り返らずに、コロシアムへと足を進めた。
そんな彼の後ろを歩きながら、
「‥‥シェイアードさん。女王様、違うって、自分じゃないって言ってるよ。聞いてあげないの?」
リオは困ったように言うが、シェイアードからの返答はない。そんな、気まずさが漂う中、
「ここがコロシアムだ」
「‥‥!」
そこは、円形型の部屋だった。
観客席はすでに埋まり、何千もの人々が騒いでいる。
「こっ、こんな大勢の前で戦うの?」
リオが困ったように聞けば、
「ああ。国の者も悪趣味なのが多くてな。これを見に来るのを楽しみにしているらしい」
シェイアードは呆れながら言った。それを聞いたリオは数秒黙り込み、
「この大会って、いつからあるの?」
「女王と王が亡くなった翌年からだ」
「それって、ルイナ女王が始めたの?」
「ああ。女王自ら提案した」
ふーん、とリオはコロシアムを見渡し、
「シェイアードさんはルイナ女王のこと好きなの?女王はシェイアードさんのこと好きだって言ってたけど」
先程のルイナを見ていて、リオはなんだかもどかしい気持ちになっていた。
まるで、カシルに恋をしていたレイラを思い出してしまったから‥‥
「俺は違う。彼女を好きだったのは‥‥」
シェイアードは何か言おうとしたが、
リーンゴーン、リーンゴーン‥‥と、大きな鐘の音が響いた。
「なっ、何?」
「開幕の合図だ」
シェイアードが言えば、
「今からルール説明とトーナメント表を発表する」
と、コロシアム内に兵士の声が響く。
「そういえば」
シェイアードがぽつりと言い、
「俺とお前があたる可能性もあるな」
「あたる?」
「俺とお前が戦う可能性だってあるってことさ」
「あっ‥‥」
それを聞いたリオは確かにと思いつつ、
「そっ‥‥そんな!シェイアードさんと戦いたくないよ!なっ、仲間みたいなものだもん!」
リオは必死に首を横に振った。
「だがもし、俺もお前も勝ち残って行ったとすれば、いずれはそうなる。だが大丈夫だ。敗退は、三戦負けるか、死ぬかだからな。死ぬーーはともかくとして、三戦負けなければ先に進める」
「う、うーん?」
頭の中でまとめようとして、リオは腕を組む。
「だが、俺はお前と戦ってはみたいな」
シェイアードに言われ、
「ええっ?私は嫌だなぁ‥‥」
リオは困ったようにシェイアードの横顔を見た。彼はどこか、楽しそうな表情をしている。
◆◆◆◆◆
「ーー‥‥である。敗退条件は三戦負けるか、死んだ時点で参加資格がなくなる。殺した方にはなんのリスクもない。殺しても大丈夫というルールがあるからだ。試合途中のギブアップも可能だ。勿論ギブアップした方は負けに加算される」
兵士からの大会説明はまだ続いていた。
長い長い説明を聞きながら、物騒な内容にリオはため息を吐く。
(でも、ギブアップしていいんだ。それならもし、シェイアードさんとあたった時はギブアップしよう!三回負けたら駄目なだけだし‥‥一回ぐらい大丈夫だよね‥‥って、どこまで勝てるかわからないけど)
苦笑しつつ、リオは肩を竦めた。
「では次に諸君らの対戦表、トーナメント表を発表しよう」
ーー‥‥兵士がそう言ってから、数分は経っただろうか。続々と出場者達の名前が読み上げられる中、リオとシェイアードの名前はまだ呼ばれていない。
「次に、イリス・アルシータとナズリ・オーシャ。ナガとナル・マジカ。ゴズ・アマスとリオ‥‥」
「あっ!私の名前やっと呼ばれたー。ゴズって人と戦うのかー。シェイアードさんもそろそろかな?」
リオが言って、
「ーー‥‥次に、シェイアード・フライシルとイーセン・ニライト」
「シェイアードさんやっと呼ばれたねー」
「ああ‥‥」
リオは笑って言うが、シェイアードがなんだか不機嫌そうな顔をしていることに気づいた。
リオがそれを疑問に思い、辺りを見ると、何やら参加者達がシェイアードとリオを見てひそひそと話している。
気になって、それに耳を傾けると、
「あれって、フライシル家の‥‥だよな?」
「ああ。確か家族を何者かに虐殺されたとか」
「それ以来、誰に対しても心を閉ざしたと聞いたが?」
「じゃあ、あのガキはなんだ?」
「さあ?下僕か、貴族様に媚びでも売ってるんじゃあないのか?」
「あの人に近付くなんて、悪趣味だよな。貴族とはいえ、あんな無口で何を考えてるかわからん人に、恐くて近付こうとも思わねぇ」
ーー‥‥などといった、陰口みたいなものだった。
「なっ‥‥!あいつら、シェイアードさんのこと‥‥」
リオが顔を真っ赤にして怒ったように言うが、シェイアードはリオを見て無言で首を横に振る。
放っておけ、ということだろう。
それでもリオの怒りはおさまらず、
「でもっ、あいつらシェイアードさんのことあんな風に言って!何も知らないくせに!私のことはどうでもいいけど‥‥シェイアードさんは優しいのに!」
「リオ、もういい」
シェイアードが少しだけ声を張り上げたので、リオは彼の顔を静かに見た。
「俺のことはいい。気にするな。確かに、奴らの言う通りだ。俺は‥‥独りで生きてきたようなものだからな」
そう、少し微笑んで言って。だが、リオはまだ不服そうだ。
シェイアードはそんなリオの背中を軽く叩き、
「兵士が読み終えたようだ。そろそろ始まるぞ」
「うん‥‥」
怒りがおさまらない中、リオはある言葉を思い出していた。
『好きな人の悪口を言われたら、怒るようなものよ』
フィレアが言っていた言葉。
自分には関係ないと思っていたその言葉を思い出し、リオは顔を真っ赤に染め上げる。
「‥‥体調が悪いのか?」
様子のおかしいリオの顔をシェイアードが覗きこんできたので、
「ひゃっ!?なっ、なんでもない!!」
リオは慌てて彼と距離をとり、
(うっ、嘘だぁ?私が?私がレイラちゃんやフィレアさんみたいに、恋?嘘だぁーーーー!?)
こんな気持ちは認めたくないと、リオは必死に思考を大会に向けようとした。
「ハナさん、行ってきます!」
屋敷の前で、ハナはそう言って頭を下げ、リオは彼女に大きく手を振った。
大会は城にあるコロシアムという場所で行われるらしい。
ハナに見送られ、リオとシェイアードは城へと向かった。
ーー城ではまた、大会参加者一人一人の確認が行われている。
見たところ、リオぐらいの年齢の者や女性は見当たらない。
明らかに体格の良い男が多かったーー強そうだ。
「そういえば、お前は本当に戦えるのか?」
思い出すようにシェイアードに聞かれて、
「多少は戦える、かな?」
リオは苦笑する。
(昨日、魔術が使えるか試したら、なんとか使えたしな。使えたと言うことは、不死鳥との契約は切れていない?なんで声が聞こえないんだ?)
ますます疑問を感じつつ、リオとシェイアードの参加確認も終わり、二人はコロシアムへと向かった。その途中で、
「あなたはーーリオ。それに、シェイアード様ではありませんか」
聞き覚えのある声だ。
腰の辺りまで伸びた空色の髪、高貴そうなドレスを身に纏った少女ーーこの国の女王、ルイナ・ファインライズ。
「これは女王様、お久しぶりですね」
シェイアードはそう言うが、隣に立っていたリオはぎょっと彼を見る。何か、いつもの彼とは違う雰囲気を感じたからだ。
「ええ。昔は‥‥あなたとはよく、パーティなどでお会いしましたものね」
ルイナは嬉しそうに微笑み、
「ああ‥‥でもあれはほとんど弟さんに無理に連れてこられていましたよね。弟さんがお亡くなりになってから、シェイアード様は全く城に赴いて下さらなくなりましたから‥‥」
「別に赴く必要などないと思いますが」
シェイアードは口調を崩さず、だが、先程よりも低い声で言う。
隣に立ったままのリオは、ハラハラと二人の様子を見ていた。
それからルイナはしばらく俯き、
「シェイアード様。昔から申し上げていますように、私は今も、あなたをお慕いしています」
ルイナが突然そう言ったので、シェイアードの隣で話を聞いていたリオは驚くしかない。
(私の存在は無視かっ!どっ、どうしよう、この雰囲気!?私、邪魔だよね?どっか行くべきだよね!?)
リオがそう思っている間にも、二人の話は進んでいき、
「あなたの気持ちなど私には関係のないことです。では、大会が始まるので」
シェイアードはそう言って、ルイナの隣を通り過ぎて行った。
そんな彼の対応に、リオはあまりにもルイナが可哀想に思えてしまって、彼女に声を掛けようとしたが、
「行くぞ」
「えっ!?あっ‥‥はっ、はい‥‥」
一喝するようにシェイアードに言われ、慌てて彼の後を追う。
「まさか‥‥シェイアード様も信じているのですか?私が、実の両親を殺したということを!」
背後で、ルイナがそう叫び、
「あれは私じゃない、私ではありません!」
だが、シェイアードは何も言葉を返さずに、振り返らずに、コロシアムへと足を進めた。
そんな彼の後ろを歩きながら、
「‥‥シェイアードさん。女王様、違うって、自分じゃないって言ってるよ。聞いてあげないの?」
リオは困ったように言うが、シェイアードからの返答はない。そんな、気まずさが漂う中、
「ここがコロシアムだ」
「‥‥!」
そこは、円形型の部屋だった。
観客席はすでに埋まり、何千もの人々が騒いでいる。
「こっ、こんな大勢の前で戦うの?」
リオが困ったように聞けば、
「ああ。国の者も悪趣味なのが多くてな。これを見に来るのを楽しみにしているらしい」
シェイアードは呆れながら言った。それを聞いたリオは数秒黙り込み、
「この大会って、いつからあるの?」
「女王と王が亡くなった翌年からだ」
「それって、ルイナ女王が始めたの?」
「ああ。女王自ら提案した」
ふーん、とリオはコロシアムを見渡し、
「シェイアードさんはルイナ女王のこと好きなの?女王はシェイアードさんのこと好きだって言ってたけど」
先程のルイナを見ていて、リオはなんだかもどかしい気持ちになっていた。
まるで、カシルに恋をしていたレイラを思い出してしまったから‥‥
「俺は違う。彼女を好きだったのは‥‥」
シェイアードは何か言おうとしたが、
リーンゴーン、リーンゴーン‥‥と、大きな鐘の音が響いた。
「なっ、何?」
「開幕の合図だ」
シェイアードが言えば、
「今からルール説明とトーナメント表を発表する」
と、コロシアム内に兵士の声が響く。
「そういえば」
シェイアードがぽつりと言い、
「俺とお前があたる可能性もあるな」
「あたる?」
「俺とお前が戦う可能性だってあるってことさ」
「あっ‥‥」
それを聞いたリオは確かにと思いつつ、
「そっ‥‥そんな!シェイアードさんと戦いたくないよ!なっ、仲間みたいなものだもん!」
リオは必死に首を横に振った。
「だがもし、俺もお前も勝ち残って行ったとすれば、いずれはそうなる。だが大丈夫だ。敗退は、三戦負けるか、死ぬかだからな。死ぬーーはともかくとして、三戦負けなければ先に進める」
「う、うーん?」
頭の中でまとめようとして、リオは腕を組む。
「だが、俺はお前と戦ってはみたいな」
シェイアードに言われ、
「ええっ?私は嫌だなぁ‥‥」
リオは困ったようにシェイアードの横顔を見た。彼はどこか、楽しそうな表情をしている。
◆◆◆◆◆
「ーー‥‥である。敗退条件は三戦負けるか、死んだ時点で参加資格がなくなる。殺した方にはなんのリスクもない。殺しても大丈夫というルールがあるからだ。試合途中のギブアップも可能だ。勿論ギブアップした方は負けに加算される」
兵士からの大会説明はまだ続いていた。
長い長い説明を聞きながら、物騒な内容にリオはため息を吐く。
(でも、ギブアップしていいんだ。それならもし、シェイアードさんとあたった時はギブアップしよう!三回負けたら駄目なだけだし‥‥一回ぐらい大丈夫だよね‥‥って、どこまで勝てるかわからないけど)
苦笑しつつ、リオは肩を竦めた。
「では次に諸君らの対戦表、トーナメント表を発表しよう」
ーー‥‥兵士がそう言ってから、数分は経っただろうか。続々と出場者達の名前が読み上げられる中、リオとシェイアードの名前はまだ呼ばれていない。
「次に、イリス・アルシータとナズリ・オーシャ。ナガとナル・マジカ。ゴズ・アマスとリオ‥‥」
「あっ!私の名前やっと呼ばれたー。ゴズって人と戦うのかー。シェイアードさんもそろそろかな?」
リオが言って、
「ーー‥‥次に、シェイアード・フライシルとイーセン・ニライト」
「シェイアードさんやっと呼ばれたねー」
「ああ‥‥」
リオは笑って言うが、シェイアードがなんだか不機嫌そうな顔をしていることに気づいた。
リオがそれを疑問に思い、辺りを見ると、何やら参加者達がシェイアードとリオを見てひそひそと話している。
気になって、それに耳を傾けると、
「あれって、フライシル家の‥‥だよな?」
「ああ。確か家族を何者かに虐殺されたとか」
「それ以来、誰に対しても心を閉ざしたと聞いたが?」
「じゃあ、あのガキはなんだ?」
「さあ?下僕か、貴族様に媚びでも売ってるんじゃあないのか?」
「あの人に近付くなんて、悪趣味だよな。貴族とはいえ、あんな無口で何を考えてるかわからん人に、恐くて近付こうとも思わねぇ」
ーー‥‥などといった、陰口みたいなものだった。
「なっ‥‥!あいつら、シェイアードさんのこと‥‥」
リオが顔を真っ赤にして怒ったように言うが、シェイアードはリオを見て無言で首を横に振る。
放っておけ、ということだろう。
それでもリオの怒りはおさまらず、
「でもっ、あいつらシェイアードさんのことあんな風に言って!何も知らないくせに!私のことはどうでもいいけど‥‥シェイアードさんは優しいのに!」
「リオ、もういい」
シェイアードが少しだけ声を張り上げたので、リオは彼の顔を静かに見た。
「俺のことはいい。気にするな。確かに、奴らの言う通りだ。俺は‥‥独りで生きてきたようなものだからな」
そう、少し微笑んで言って。だが、リオはまだ不服そうだ。
シェイアードはそんなリオの背中を軽く叩き、
「兵士が読み終えたようだ。そろそろ始まるぞ」
「うん‥‥」
怒りがおさまらない中、リオはある言葉を思い出していた。
『好きな人の悪口を言われたら、怒るようなものよ』
フィレアが言っていた言葉。
自分には関係ないと思っていたその言葉を思い出し、リオは顔を真っ赤に染め上げる。
「‥‥体調が悪いのか?」
様子のおかしいリオの顔をシェイアードが覗きこんできたので、
「ひゃっ!?なっ、なんでもない!!」
リオは慌てて彼と距離をとり、
(うっ、嘘だぁ?私が?私がレイラちゃんやフィレアさんみたいに、恋?嘘だぁーーーー!?)
こんな気持ちは認めたくないと、リオは必死に思考を大会に向けようとした。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【短編】花婿殿に姻族でサプライズしようと隠れていたら「愛することはない」って聞いたんだが。可愛い妹はあげません!
月野槐樹
ファンタジー
妹の結婚式前にサプライズをしようと姻族みんなで隠れていたら、
花婿殿が、「君を愛することはない!」と宣言してしまった。
姻族全員大騒ぎとなった
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる