竜の歌

nao

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18 五歳児の試練 6

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 白い空間にぺたんと座り込んでいると、細長い朱色の炎が頭上をぐるぐる廻っているのに気がついた。

 あ、竜だ。

 前世で見たことのある襖絵や昔話に出てきた竜に似た生き物がゆっくりと降下してきて、僕の体の周囲を頭から尻尾まででぐるりと囲いながら廻っている。
 僕を観察しているみたいだ。
『初めまして、ギルシュ兄様の弟のルスランだよ』
『キーッ』
「知ってるよ」と言ってるように思えた。
『君の名前は?』
『……キーッ』
『え、無いの?君、兄様の能力だよね?』
『クゥ~』
『そっか……じゃあ……僕が考えても良い?』
『キッ』
 廻るのを止めた竜がふよふよと僕の顔の前に近づいてきた。
 う~ん、朱い炎といえばやっぱりこれかな-。
『グレン、ってどうかな?』
 安直かもしれないけど、やっぱ紅蓮の炎って思っちゃうでしょ。
『キキーッ!』
 良かった、喜んでくれてるみたい。体が波打ってる。
 小っちゃな炎を口からぽっぽと吐き出して喜んでいる様が可愛い。
 顔の前に戻ってきたグレンが細い舌を伸ばして僕の鼻の頭をペロリと舐めた。
『……熱くない』
 全てが炎でできているグレンは、轟々と燃えさかっていてとても熱そうなのに、触れた舌はちっとも熱くない。
 でも感触はしっかりあって、本当に生きているみたいに感じる。
『グレンは触っても熱くないんだね。よーしよし』
 犬や猫にするみたいに顎の下を指で擦ってみる。うん、熱くない。
『キュゥ~~』
 とても気持ち良さそうだ。本当に動物みたい。
『グレンが兄様を守ってくれているの?有り難うね』
『キ~!』
 自慢げに頭を反らすグレン。そのままちらっとこちらを見る。
『グレンは凄いねー』
『キー!キー!』
 ……やっぱり褒めて欲しかったんだな。小躍りしてる。燃えてる竜の小躍り。
 貴重なものを見せてもらった。
 興奮気味のグレンは鼻先まで顔を近づけて目をキラキラさせている。
 素直な反応に可愛さが増してグレンの鼻の頭にちゅっと小さなキスをお返しした。



「ほえ?」
 目が醒めると僕はベッドの上でギルシュ兄様にだっこされていた。
「……おはよう、ギル兄様……」
「……熱は下がったみたいだな」
「あ……うん、大丈夫。凄く調子良いよ」
「………」
 あれ……僕何かしたのかな?寝ている間に兄様のこと蹴ったり殴ったり、寝相が悪かったとか。
「俺の竜に名を与えたな」
「え!?兄様どうして知ってるの?僕の夢」
「グレン、グレン、と大層喜んで小躍りしてたろう」
「……もしかして夢じゃなかった?」
「俺が居ないのを良いことにアイツ好き勝手しやがって……」
「ご、ご免なさい兄様。勝手に兄様の竜に名前を付けちゃったりして。僕てっきり夢だと思ってたから……」
 感触はあったけれど、夢で現実みたいに感じる事ってあったりするから、昨日のもそうだと思ったんだ。
「お前じゃ無い、アイツ……グレンの事だ。俺の許可無くお前に接触するなんて、あの野郎」
「兄様、グレンを怒らないで。何も悪いことしてないよ。僕は会えて嬉しかったし」
 慌てて兄様の胸にはっしと縋り付く。
「ほぉ………嬉しかった……だと?」
 え、何?なんか僕地雷踏んだ?
 何だか機嫌の悪い兄様に落ち着かない気持ちになる。
「だから口付けたのか?」
「え?」
「嫌ならしないな、あんな事は」
「う、ん?」
「俺は?」
「へ?」
「俺のことは嫌いか?」
「そんな訳ない!大好きだよ!」
 兄様を嫌いなんてありえないよ!どうしてそんな……
「なら出来るな?」
「はい?」
「俺にも出来るな?」
 兄様が自分の唇に人差し指でトントンと触れた。
 それはもしかして……兄様にもグレンにしたみたいに……キスしろと?
 グレンにはペットにするみたいにしたんであって、兄様はペットじゃないし……でも出来ないって言うのも兄様を拒絶するみたいだし……僕は四歳の子供で僕達は家族、うん普通に愛情表現の一つだよね。うんうん。
 変じゃない、変じゃない。
「……兄様」
「ん?」
「……目瞑って」
「駄目だ」
 だ、駄目?
「ほら」
 兄様は自分の両足の間に僕を膝立ちさせた。尻の下に回した左腕でがっちりホールドされる。
 グレンみたいにぐっと顔を近づけられるけれど、火竜じゃなくてギル兄様だし。超ワイルド系男前の。
 前世でもお目に掛かったことのないハンサムが至近距離で見つめてくるからドキドキしてくる。
 意を決して目を瞑って突撃する。
 ちゅっ。
「……したよ?」
 何も言わず動きもしない兄様に話しかける。腕も離してくれないし。
「違う」
「……違う?」
 もしかして兄様にしろって事じゃ無かったの?え、恥ずかしいんですけど?僕の早とちり?
「そんなんじゃ無かった。もう一回」
 ……ええええ?!
「え、だって、そうしたよ」
「違う。もう一度だ」
 じ、じゃあ……
 ちゅっ。
 よし、これで……
「違うな。もう一回」
「………」

 その後、兄様の駄目出しで何度もやり直しをさせられた。



 ご機嫌で朝食を食べているギル兄様を横に、何故か黒ーラが暗雲のように広がっていくエル兄様にハラハラしていると、食堂のドアが派手に開けられた。
「ルスラン!」
「ラスカー兄様?」
 肩で息をしながら勢いよく入ってきた兄様は、僕の横に片膝をついて両頬を包んだ。
「大丈夫なのか?城で襲われたと聞いて急いで帰って来たんだぞ?!」
「ええ?ううん、襲われてはいないよ、落ち着いて兄様」
「ラスカー、取り合えず立ちなさい」
「しかしルスランの」
「ラスカー」
 ぐっと何かを我慢した兄様は僕を離して立ち上がり、一歩下がった。
「お食事中失礼しました」
 僕の二つ隣の席にタイニーが紅茶を運んできた。
「座りなさい、ラスカー」
「……有り難う御座います」
 席に着いた兄様は、気持ちを落ち着けるように紅茶を一口飲んだ。
言伝ことづてが正確ではなかったようだな。多少問題はあったが、ルスランは無事だ」
「そうだよ兄様。僕は疲れてちょびっと熱が出ただけだから」
「熱が?!多少の問題とは何です?」
 ギルシュ兄様と違って、ラスカー兄様の勤務地はこの邸からかなり離れた所にある。
 僕が城から帰ってきたのが昨日の午後三時頃だから兄様は馬車で帰って来たわけじゃないな。竜体で飛んできたんだ。でなきゃこんなに早く来れない。
 騎士団は、王城を中心にして王都を放射線状に六分割された地域を各部隊が管轄圏として守っている。ギルシュ兄様が所属する第一騎士団は城の正門前側の地域を管轄とし、邸もその地域内にある。だからギル兄様は日帰りで寮と邸を行き来できる。
 ラスカー兄様が所属する第四騎士団は第一の反対側、城の裏門前側の地域が管轄だ。邸からは一番遠いし、寮からだとかなり時間が掛かると聞いている。
 だから休みの日でないとラスカー兄様は帰って来られない。休みは不定期で夜勤などもあるから、僕がしょっちゅう熱を出す事を兄様はあまり知らない。僕も余計な心配は掛けたくないから言ってないし。
「騎士団の馬鹿頭ばかがしらがルスランにちょっかい出しやがったんだよ」
「総長が!?」
 馬鹿頭で通じる総長って……
「ルスラン、何をされたんだい?消毒はした?ファンネル先生には看てもらったのかい?」
「落ち着けって、ラスカー」
「お前に言われたくは無い!」
「ラスカー兄様?!」
 いくら普段から言い合いしているギルシュ兄様相手とはいえ、ラスカー兄様らしからぬ興奮状態に驚く。
「あ……ああ、すまないルスラン、大きな声を出して」
「兄様、本当に僕は大丈夫だよ。一晩寝たら熱も下がったし、朝食もいつも通り頂いたし、ね?」
「ああ……良かった……そうか」
 気持ちいい位に山盛りの朝食を綺麗に平らげたギルシュ兄様が立ち上がった。
「じゃあ俺行くわ」
 そう言って僕の席に回ってきて両頬にキスして部屋を出て行った。
「ギルシュは…休みだったのか?」
「ううん、ギル兄様休みじゃないけど、僕を心配して帰って来てくれてたの。今日もお仕事だよ」
「俺……なんか熱っぽい……今日は」
「お前は元気だ。さっさと学校へ行きなさい、エルノア」
「………」
 エルノア兄様、本日最初の一言が大嘘で父様に即刻却下される。
 嘘下手だなあ。
「お前は今日はどうなんだ?ラスカー」
「え?ああ……いえ、私も仕事がありますので……戻ります」
「兄様、大丈夫?顔色が良くないよ、休んでいった方が良いと思う」
「……大丈夫だよ……鍛えているからね……」
 ふらふらと立ち上がった兄様はとても大丈夫そうには見えないんだけど。
 兄様は僕のこめかみにキスをして食堂を出て行った。
「パパ……」
「大丈夫だ、放っておきなさい。ルスランはもう良いのかい?ヨーグルトは?」
「あ、うん、やめておく。これ以上は無理みたいだから」
 皆僕には甘くて凄く気遣ってくれるけど、お互いは結構ドライだ。シリル先生が教えてくれた竜族の性質通りに。
 それが竜族の普通だって分かってるけれど、僕としては心配だ。



「これで良い?」
「はい、では次にこれとこれを合わせて」
「混ぜるんだよね、ダメダメ、僕がするから」
 土曜日の早朝。厨房で踏み台の上に乗って大きな調理器具に悪戦苦闘している。
 料理長はちびの僕の少し後ろで両手を広げている。僕が踏み台から落ちないように。
 出来たタネをボウルから取り出しコネコネして丸くまとめてしばらく置いておく。サンルームで本を読んで時間つぶしをしてまた厨房に戻り、タネを棒で薄く伸ばして型で切り抜く。
 この金型は僕が一週間掛けて作った力作だ。
「ルスランぼっちゃまは器用ですねぇ」
 次々にくり抜かれる可愛い竜型に料理長が褒めてくれる。
「えへへー、我ながら良く出来てる、でしょ?」
 何せ納得がいくまで作り直したからね。僕が監禁場所から逃げ出した時に助けに来てくれた竜体の家族の姿を思い出しながら作った。
 この「くわ~」と開いている口元がポイントね。
 生地にはカカオを混ぜて、お目々は青い食用色素を入れたチェリーの砂糖漬け。焼き上がったら青色食用色素を絡めた砂糖を振りかける予定。
「あああ、ぼっちゃま、オーブンへは私めに入れさせてくださいな。これだけは危ないので、どうかお願いしますぅぅ」
 料理長はタイニーの次に背が低いんだけれど、倍は逞しい。でもどこかおっとりした雰囲気の彼は威圧感が無い。
 流石に炭が入って熱々のオーブンは僕には危険って思うから大人しくお任せする。
「じゃあお願い。焼き上がったら直ぐ教えてね!」



 休みの日の朝から頑張って作った竜クッキーはなかなかの出来映えだった。
 料理長も「こりゃあお店に出せますよ」と太鼓判を押してくれたもんね。
 紙ナプキンで巾着形に包みサテンリボンを結んだら、どうよこれ。いいんじゃない?
 ウキウキしながら朝食を済ませ、早く渡したい気持ちをぐーっと我慢して昼食後の午後三時まで耐える。サプライズだからね、我慢、我慢。



 部屋には戻らずサンルームで庭を眺めたり、読書したり、お昼寝したり……よし三時だ!
 今日は食事以外は自室に籠もっているエルノア兄様の部屋のドアをノックし……
「ルスラン」
「に、兄様、今ちょっと良い?」
 前触れもなく扉が開てびっくりする。
 返事の代わりに抱き上げられて部屋の中へ入れられる。ずんずん進んで行き、居間を通り抜けて寝室へ。
 暗い。
 兄様の部屋はいつも、居間も寝室もカーテンが閉じられていて暗い。
 そのまま寝台に座り込みむぎゅうと抱きしめられる。
「エル兄様?大丈夫?」
「大丈夫じゃない。ルスランとの時間が足りない」
 そんな事も無いと思うんだけどな。学校に行ってる時以外は普通に会ってるし。
「……ギルシュがご機嫌だったの、ルスランと何かあったから?」
「え?何かって……別に……何も」
「でもギルシュ、ニヤニヤしてた……ずっとニヤニヤ」
 どうやら昨日の朝の黒ーラの原因はギル兄様らしい。
「兄様が僕の看病してくれただけだよ。直ぐに熱が下がったからギル兄様も安心してくれてただけで……」
 ぎゅうぎゅう抱きしめてくる兄様の背をぽんぽんと叩く。ぎりぎり背中と言える範囲に届いてると思う。
「なに?」
「兄様、ちょっと離して」
「やだ」
「……全部じゃなくていいから、ちょっとだけ」
 渋々体の間に空間を空けてくれる。
 でも暗い。
「兄様、ちょっと部屋を明るくして欲しい」
「やだ」
「お願い」
 最悪抱っこされたままカーテンを開けに行くかと思ってたら、なんとカーテンが自動的に開いていく。
 一瞬見えた。カーテンを掴んでいたのは黒ーラだった。
「さっきので割れてないと良いけど……これエルノア兄様に」
 紺のリボンで可愛くラッピングした包みを渡す。
「俺に?……何で?」
「兄様二月にお誕生日だったんでしょう?それも成人の」
 僕の誕生日の話しになった時に家族の誕生日をタイニーに聞いたら、なんとエルノア兄様の成人誕生日が過ぎていた。
 ギルシュ兄様や僕のトラウマ再発の件もあってお祝い会はしなかったのだそうだ。
 申し訳ない。
 エルノア兄様自身、そんな時に祝われる気にはなれないと断ったらしい。
 でもやっぱり成人するって特別な区切りだよね。だから何かしたくて、でもまだ子供な僕は大したことは出来ないから、出来ることを探して自分でこのクッキーを作った。
 まあ、味は保証できないけど。
「……竜、だ……」
 やった!一目で竜って分かるってことは成功だよね。
「竜体の兄様を思い出しながら作ったの。色もなかなか似てるでしょ?」
「これ……俺、なのか?」
「そうだよ、エルノア兄様」
 一つだけカーテンの開いた窓から入る日の光に照らされた砂糖がキラキラ小さく輝いている。半透明になっているチェリーも。
「あ、見てみて、この目、兄様の瞳みたいにキラキラしてる」
「俺の目みたい?」
「うん、ほら兄様の瞳って、夜空に星が輝いてるみたいでしょ」
 今も兄様の瞳は太陽光を受けて星が瞬いている。
 両手で頬を固定して覗き込む。
「……綺麗……」
「俺が……綺麗……」
 こんなに綺麗でハンサムで格好良いのに、エル兄様はあまり自覚がないんだろうか。まあ、見た目とか無頓着っぽいし。
「これ食べてね、あ、兄様甘い物大丈夫?」
 作っておいて何だけれど、兄様スイーツ好きだったっけ?
「食べる。死んでも食べる。残さず食べる」
「死んだら食べられないよ」
 クスクス笑っていたらおでこをくっ付けられる。
「ありがとう……ルスラン」
「うん、お誕生日おめでとう、エルノア兄様」
「ありがとう……」
 そのまま顔が近づいてふわりと唇が重なった。
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