【完結】セプトクルール 三賢者と虹色の夜明け

マイマイン

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5章

すぐる編5-5 作戦会議

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 ベルク城を出て東へと進み、南の海岸の方へ行くと、そこに灯台を兼ねた砦が建設けんせつされており、入ろうとすると、そこでは、ローブを着たマジカディアの魔法使いたちが、兵士たちと交戦中だったのです。

 兵士たちは近づこうにも、炎や風の魔法に阻まれ、魔法で強化された剣の一撃の前には、兵士たちの剣では太刀打ちできませんでした。

「今度はこっちが相手だ!」
そこにすぐるたちがやってくると、マジカディアの魔法使いたちはそれに気づき、矛先ほこさきをそちらへ向けました。

 しかし、マジカディアの魔法使いたちは、すぐるの風の魔法とキャンベルの炎の魔法には太刀打ちできませんでしたし、魔法で強化された剣は、ボブの刀の一撃にはかなわず、マジカディアの魔法使いたちは尻尾をいて逃げて行ったのです。

「大丈夫でしたか!?」
すぐるがスピネルの兵士たちに呼びかけると、兵士たちが剣を向けてすぐるたちを威嚇いかくしたのです。

「なっ・・・!?」
「宮廷魔導士すぐる!お前もマジカディアに寝返ったんだろ!?」
「さっきのは芝居だろ!?」
「恐ろしい!来るな!」
すぐるは戸惑いながらも訴えます。

「そんな!ぼくはマジカディアに寝返ったりしていませんよ!」
しかし、兵士たちは聞きいれません。

「どうだろうな?怪しい!」
「やっぱり、魔法使いは恐ろしい!」すぐるたちが途方に暮れていると、兵士たちの方から鋭い声がしたのです。

「お前たち!さわがしいと思って来てみれば、なんだ、その態度は!?」
兵士たちは後ろを振り向きます。

「ふ、フリーダ団長!」そこに、金のよろいに身を包み、大きなせんを抱えたフリーダが立っていたのです。

「この場にすぐるたちが来てくれなかったら、お前たちは全滅ぜんめつしていたぞ!助けられたのなら、素直に礼を言え!お前たち、それでも騎士か!?」フリーダの言葉に、兵士たちはもううなだれるしかありませんでした。

「すまなかった、宮廷魔導士のすぐる殿・・・さぁ、中へお入りください」
「ちょうどいい時に戻って来てくれた、一緒に来てくれ」

 フリーダは砦の扉を開いて、中にすぐるたちを招き入れます。二階の会議室には、エルニス、ロレンス、テイル、レミアン、フレイヤと言った闘技大会に参加していた者たちが控えていたのです。

「キャンベルちゃんたち、無事だったんだ!」
「へへっ、お互い、悪運が強いな!」
「何事もなくてよかった!」
「遅かったね!」
「キャンベルたちなら、何とかなると思っていたわ、さぁ、これからの作戦会議に参加してちょうだい」

 中央の会議用のテーブルの席に腰かけたすぐるたちは、アイリス女王やマーリン、エルニスたちから話を聞きます。

「それにしても、帝国が攻めてきたのによくみんな無事でしたね、それに、エルニスたちはどうやってあの場を脱出したの?」
これに、アイリス女王が語り始めます。

「実は、あなたがリリスさんに連れられて行った直後、北のラップランド聖堂騎士団の団長であるメガロさんが訪ねてこられて、私たちに警告けいこくしたのです。そのおかげで、私たちは不意を突かれる前に、ここへ移動することが出来ました」すぐるはそれを聞いて驚きます。

「メガロさんが!?」これに、マーリンが答えます。

「ああ、彼は前々から、アレスターの動きに注視ちゅうししていて、何かをしでかすのではと考えていたようだが、案の定、ヤツは魔法族の独立をかかげ、世界に戦いを挑んできた!」エルニスたちも話始めます。

「ヤツが、帝国樹立を宣言した後、ぼくらに仲間になるように呼びけてきた、もちろん、ぼくらはリリスと同じく拒否きょひした!そうしたら、アレスターは部下たちをけしかけようとしたけど、その瞬間、辺りにもう吹雪ふぶきが巻き起こって敵がひるみ、四つのオールが付いた空飛ぶ帆船はんせんとともに現れたメガロさんが、ぼくらを帆船に乗せて闘技場を飛び去り、ここまで運んでくれたんだ」

「なるほど、メガロさんが試合を途中棄権したのは、船の手配をしていたんですね」
「・・・でも、敵につかまったリリスさんは救えなかった・・・本当に・・・ごめん・・・」
エルニスは拳をぎゅっと握ります。

「さすがにそれは仕方ないよ、それで、これからどうするの?」これに、アイリス女王が語ります。

「そのことなんですが、今、城は帝国の将軍しょうぐんとなったブライアンが乗っ取っています。それに、帝国から連絡れんらくが入りました、『帝国樹立を記念し、明日の正午、スピネル王都ジャスパの中央公園の噴水ふんすい前にて、反逆者はんぎゃくしゃリリス・クリムゾンの公開処刑しょけいり行う、新帝国マジカディアに反逆する者はどうなるのか、その目に焼き付けよ!』との、情報が入りました」すぐるは、それを聞いてハッとします。

「そんな・・・リリスが・・・!?」アイリス女王が首を縦に振ります。
「これはもちろん、我々をおびき出すわなです、うかつに飛び込んでは相手の思うつぼに・・・!」

「・・・なら、逆に相手を罠にめましょう!」
キャンベルの発言に、周りはざわつきます。

「みなさん、こういう作戦はどうでしょう?まずは・・・騎士団が町のすみにて・・・そのスキに・・・!」
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