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2章
キャンベル編2-3 朱雀飯店 開店
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数日後、便利屋の前に、『朱雀飯店』と書かれた看板が設置され、その周りに白いテーブル席がいくつも置かれました。いつもと違う様子にエルニスはキャンベルに尋ねました。
「キャンベルちゃん、これは一体・・・?」
「わたし、今日からカフェを始めることにしたんです、パラグリラマシンの修理代を稼ぐために」それを聞いたエルニスは首を傾げました。
「そうなんだ、でも、なぜカフェで稼ごうと思ったの?」キャンベルが説明します。
「実は以前、炊き出しをしていた時、あのシェフ・ブランさんがわたしの料理を食べに来たんです。そうしたら口コミで評判になって、改めて王宮に向かったら、ブランさんからお墨付きをもらって、そこで出店の許可をもらい、カフェを始めようと思ったわけです」それを聞いたエルニスは驚きました。
「キャンベルちゃんの料理の腕は確かだけど、味にうるさい宮廷シェフをうならせるとはね・・・!」
「聞けば、学園祭でたまたま食べに来た時から、目をつけていたそうですが・・・そこで、エルニスさんにお願いがあります」
「なに?キャンベルちゃん」
エルニスが尋ねると、キャンベルは孤児院の子供たちや有志の人たちが描いた手描きの宣伝チラシを取り出しました。
「今から、このチラシを空から町に撒いてきてほしいんです。最初は宣伝が重要ですから」
「任せてよ!キャンベルちゃん!」
エルニスは青い竜の姿になり、チラシを持って白い翼を広げて上空へと飛び上がり、チラシを撒いていったのです。
ほどなくして、チラシを持ってきた町の人々や孤児院の子供たちがやってきたのです。
「あっ!キャンベルちゃんが店を始めたのは本当だったんだ!」
「ちょうどお腹すいていたのよね!」
「チラシを出せば、割引してくれるんだって!?」
早速、キャンベルは注文にあったソイミートハンバーグや具沢山の野菜スープ、焼き立てのパンのサンドイッチなどを調理していき、戻ってきたエルニスが、テーブルに料理を配膳していきます。
「やっぱり、キャンベルちゃんの料理はおいしいなぁ」
「幸せの味だね」
「やれやれ、忙しいですね!」
「これなら、十分稼げるよ!」
数時間で、食材がなくなっていったので、すぐるとリリスが買い出しに行き、エルニスが食器洗いをし、キャンベルは料理の仕込みを行います。そして、午後の部も、お客が次々に列を作っていき、食材を使いきって今日の営業は終了しました。
「えへへ、朱雀飯店の初日が終わりました、皆さんのおかげです、ありがとうございました」
「大盛況だったね・・・疲れたよ」エルニスは額の汗をぬぐいます。
「店の食材も使い切ったの!」
「一体、どれくらい儲かったのかな?」
改めて計算すると、本日の売り上げはなんと、一万ゴールド(日本円で十万円前後)にもなったのです。
そして、次の日も初日ほどではありませんでしたが、お客の列が出来、順調に稼いでいき、一か月後には、なんと十万ゴールドも稼げたのです。
キャンベルが持ってきた、箱いっぱいのお金を見たゴールド団長は驚きました。
「いやはや、短期間でこれほど稼ぐとは・・・!おかげでパラグリラマシンの『歓喜の装置』を修理できます、ありがとうございました!」
「キャンベルちゃん、これは一体・・・?」
「わたし、今日からカフェを始めることにしたんです、パラグリラマシンの修理代を稼ぐために」それを聞いたエルニスは首を傾げました。
「そうなんだ、でも、なぜカフェで稼ごうと思ったの?」キャンベルが説明します。
「実は以前、炊き出しをしていた時、あのシェフ・ブランさんがわたしの料理を食べに来たんです。そうしたら口コミで評判になって、改めて王宮に向かったら、ブランさんからお墨付きをもらって、そこで出店の許可をもらい、カフェを始めようと思ったわけです」それを聞いたエルニスは驚きました。
「キャンベルちゃんの料理の腕は確かだけど、味にうるさい宮廷シェフをうならせるとはね・・・!」
「聞けば、学園祭でたまたま食べに来た時から、目をつけていたそうですが・・・そこで、エルニスさんにお願いがあります」
「なに?キャンベルちゃん」
エルニスが尋ねると、キャンベルは孤児院の子供たちや有志の人たちが描いた手描きの宣伝チラシを取り出しました。
「今から、このチラシを空から町に撒いてきてほしいんです。最初は宣伝が重要ですから」
「任せてよ!キャンベルちゃん!」
エルニスは青い竜の姿になり、チラシを持って白い翼を広げて上空へと飛び上がり、チラシを撒いていったのです。
ほどなくして、チラシを持ってきた町の人々や孤児院の子供たちがやってきたのです。
「あっ!キャンベルちゃんが店を始めたのは本当だったんだ!」
「ちょうどお腹すいていたのよね!」
「チラシを出せば、割引してくれるんだって!?」
早速、キャンベルは注文にあったソイミートハンバーグや具沢山の野菜スープ、焼き立てのパンのサンドイッチなどを調理していき、戻ってきたエルニスが、テーブルに料理を配膳していきます。
「やっぱり、キャンベルちゃんの料理はおいしいなぁ」
「幸せの味だね」
「やれやれ、忙しいですね!」
「これなら、十分稼げるよ!」
数時間で、食材がなくなっていったので、すぐるとリリスが買い出しに行き、エルニスが食器洗いをし、キャンベルは料理の仕込みを行います。そして、午後の部も、お客が次々に列を作っていき、食材を使いきって今日の営業は終了しました。
「えへへ、朱雀飯店の初日が終わりました、皆さんのおかげです、ありがとうございました」
「大盛況だったね・・・疲れたよ」エルニスは額の汗をぬぐいます。
「店の食材も使い切ったの!」
「一体、どれくらい儲かったのかな?」
改めて計算すると、本日の売り上げはなんと、一万ゴールド(日本円で十万円前後)にもなったのです。
そして、次の日も初日ほどではありませんでしたが、お客の列が出来、順調に稼いでいき、一か月後には、なんと十万ゴールドも稼げたのです。
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