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すぐるとリリスの凸凹大冒険『ゴールデン・エイジの財宝』
1-2 伝説の財宝
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「『ゴールデン・エイジの財宝』ですか・・・!?」
食事を終えて、すぐるとリリスはアイリス女王に呼ばれて玉座の間にいます。
「はい、『ゴールデン・エイジ』とは、今からおよそ数十年前、このスピネル王国で最も良き時代と言われていた平和な時代の事で、そのころは、世界中の人間も異種族も魔法使いも、全ての者たちが隔たりなく暮らしていたと言われています。
そして、そのころには、『ゴールデン・エイジの財宝』という物が存在し、それを手にした者は、巨万の富を手にできるという伝説があります。
しかし、月日がたち、財宝も失われたと言われています。しかし、未だに財宝は存在すると言うウワサは根強くあり、かつてのスピネルの宮廷魔導士だったえいじ、つまりあなたの祖父とゆかりのある品だそうです。もしそれを手にできれば、世界平和も夢ではないかもしれません、ですから、あなた方にゴールデン・エイジの財宝の発見を任せたいのです」すぐるとリリスはうなずきました。
「わかりました、私の祖父とかかわりのある物なら、ぜひとも見つけ出した方がいいかもしれません」
「うむ!魔族全体の地位向上の使命のためにも、探し出しましょう!」
リリスは実は人間ではなく、魔族であり、頭には二本の小さな角、とがった耳、背中にはコウモリの翼、お尻からはハート形の飾りがついたピンク色の細長い尻尾を生やしています。魔族は昔から、ズルくて信用できない種族と言われ続けており、リリスは両親から、魔族の悪いイメージを変えると言う使命を受け継いでいるのです。すぐるとリリスは玉座の間を出ると早速、買い出しに出かけました。
すぐるとリリスはお城を出て、城下町へと足を運びます。石畳の道を、商人の馬車やドレスを着た貴族の女性、白い犬を連れた町人などが行きかっている様子は平和そのものです。
「さて、その『ゴールデン・エイジの財宝』はどこにあるのかの?」
「ぼくのじいちゃんとかかわりのあるお宝か・・・それ、本で読んだことがあるよ、特別な力で封印されていて、どんな魔法を使っても解けないんだって、いまだに多くの人々が探し回っていて見つからないなんて・・・案外、身近にあったりして・・・!?」
「とりあえず、買い出しを始めようかの、すぐるも荷物持ちを頼むぞ!」
「わかったよリリス・・・それは何?」
すぐるはリリスが持っている、赤紫の液体が入った、手のひらサイズの小瓶を指して言いました。
「これは、妾の爪から分泌する毒を集めたものじゃ、お主も定期的に弱めた妾の毒を注入しておろう?これを雑貨屋に売りに行くのじゃ」すぐるはうなずきます。
「なるほど、魔族の毒は薄めると薬になるから、それなりの値段で売れるんだよね」
「その通り、最近よく売れておるのじゃ、なんでも、魔族の毒を買い占めている者がおるらしい」
「魔族の毒を・・・何のために?」
「わからぬ、よく売れるのはうれしいのじゃが・・・?」
二人が王都の東に位置する商店街に差し掛かると、どこからか、少女の叫び声が響き渡ったのです。
「何事じゃ!?行くぞすぐる!」
リリスはすぐるの手を引いて駆け出します。
「ちょっと!?引っ張らないでよ!」
食事を終えて、すぐるとリリスはアイリス女王に呼ばれて玉座の間にいます。
「はい、『ゴールデン・エイジ』とは、今からおよそ数十年前、このスピネル王国で最も良き時代と言われていた平和な時代の事で、そのころは、世界中の人間も異種族も魔法使いも、全ての者たちが隔たりなく暮らしていたと言われています。
そして、そのころには、『ゴールデン・エイジの財宝』という物が存在し、それを手にした者は、巨万の富を手にできるという伝説があります。
しかし、月日がたち、財宝も失われたと言われています。しかし、未だに財宝は存在すると言うウワサは根強くあり、かつてのスピネルの宮廷魔導士だったえいじ、つまりあなたの祖父とゆかりのある品だそうです。もしそれを手にできれば、世界平和も夢ではないかもしれません、ですから、あなた方にゴールデン・エイジの財宝の発見を任せたいのです」すぐるとリリスはうなずきました。
「わかりました、私の祖父とかかわりのある物なら、ぜひとも見つけ出した方がいいかもしれません」
「うむ!魔族全体の地位向上の使命のためにも、探し出しましょう!」
リリスは実は人間ではなく、魔族であり、頭には二本の小さな角、とがった耳、背中にはコウモリの翼、お尻からはハート形の飾りがついたピンク色の細長い尻尾を生やしています。魔族は昔から、ズルくて信用できない種族と言われ続けており、リリスは両親から、魔族の悪いイメージを変えると言う使命を受け継いでいるのです。すぐるとリリスは玉座の間を出ると早速、買い出しに出かけました。
すぐるとリリスはお城を出て、城下町へと足を運びます。石畳の道を、商人の馬車やドレスを着た貴族の女性、白い犬を連れた町人などが行きかっている様子は平和そのものです。
「さて、その『ゴールデン・エイジの財宝』はどこにあるのかの?」
「ぼくのじいちゃんとかかわりのあるお宝か・・・それ、本で読んだことがあるよ、特別な力で封印されていて、どんな魔法を使っても解けないんだって、いまだに多くの人々が探し回っていて見つからないなんて・・・案外、身近にあったりして・・・!?」
「とりあえず、買い出しを始めようかの、すぐるも荷物持ちを頼むぞ!」
「わかったよリリス・・・それは何?」
すぐるはリリスが持っている、赤紫の液体が入った、手のひらサイズの小瓶を指して言いました。
「これは、妾の爪から分泌する毒を集めたものじゃ、お主も定期的に弱めた妾の毒を注入しておろう?これを雑貨屋に売りに行くのじゃ」すぐるはうなずきます。
「なるほど、魔族の毒は薄めると薬になるから、それなりの値段で売れるんだよね」
「その通り、最近よく売れておるのじゃ、なんでも、魔族の毒を買い占めている者がおるらしい」
「魔族の毒を・・・何のために?」
「わからぬ、よく売れるのはうれしいのじゃが・・・?」
二人が王都の東に位置する商店街に差し掛かると、どこからか、少女の叫び声が響き渡ったのです。
「何事じゃ!?行くぞすぐる!」
リリスはすぐるの手を引いて駆け出します。
「ちょっと!?引っ張らないでよ!」
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