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15.眠ったふりの旦那様。(襲います)★
私はお菓子を食べていた。いつもは一種類ずつしか作ってもらわないけれど、今はなぜか何十種類もの、見慣れないお菓子に囲まれている。
でも、どれも美味しそうだ。
私が自ら手を伸ばす前に、誰かがそれをいくつも口に運んでくれる。
それを口に入れて、その甘さを味わっているのに、なぜかそれらは口から消えてなくなる。
もう一度、と口に入れても、またなくなる。
(なんで? もっと欲しいのに……)
私はそう思った。だけのつもりだった。
でも、その心の声に低い声が応える。
「先ほどのお返しだ」
「へ……?」
その瞬間、私は目覚めた。すぐ目の前に、旦那様の顔がある。何か企んでいそうなお顔がセクシーだ。
そう思っていると、また口に何かが入ってきて、甘く舌を舐められる。でも、それはすぐに出て行ってしまう。
私はベッドの上に横たわり、旦那様にキスをされていた。
「あ……。あのお菓子たち、夢……?」
「お菓子?」
私はとってもがっかりしてしまって、旦那様に文句を言った。
目の前に広がっていた夢のような光景について語り、それを食べられなかった悔しさに、「旦那様が起こさなければ」と文句を言う。
「……その夢は私の口づけが原因で見ていたものでは?」
「あら? そう言えばそうかも……でも、食べたかったのですもの」
「……これよりも?」
旦那様はまた甘く口づけてくる。私はその舌の動きを堪能しながら、これはさっき私が執務室でしたキスへの仕返しなのかもしれないと気づいた。
そういえば、さっき夢うつつでそんなことを聞いたかもしれない。
「先ほどの、仕返しですか……?」
「そなたが誘ったのが悪い……」
そう言いながら、旦那様は私の胸を揉む。気持ちがよくて、その気になってしまうけど、断じて誘ったつもりはなかった。
私は少しだけ悔しくて、「寝込みを襲うなんて、紳士らしくございませんわよ?」と言ってしまった。
すると、旦那様は眉を上げて、気分を害した顔をした。
「……ほう。そうか。それは悪かったな。私は紳士だから、寝込みを襲ったりはしない」
旦那様はそう言うと、私の上からどいて、横に寝転んで目を閉じてしまった。
「え、あ……」
(しくじったわ! 私はすっかりその気なのに!)
「旦那様。眠っていらっしゃるの?」
答えはない。でも、こんなにすぐに眠れるわけがない。絶対に寝た振りをしているだけだ。
と、そこで、私は大変にイヤラシイことを思いついてしまった。
私が旦那様を気持ちよくさせたら、旦那様はいつまでこれを続けられるのだろうか、と。
私は旦那様に近づいて、彼の寝巻きの上から体に触れる。なんの反応もない。
前世でいうところのボタンは、この世界ではほとんど見かけない。
その代わりに紐を結んで、寝巻きの前が開かないようになっている。私はそれを全て解いて、旦那様の素肌をあらわにした。
相変わらず、とても素晴らしく官能的な筋肉をお持ちでおられる。
私はチラリと旦那様の顔を確認した。彼はいつの間にか横を向いている。長めの髪が顔にかかって、その表情は見えない。
(あら。本当に寝た振りを続けるおつもりなのね?)
「旦那様、起きていらっしゃるのでしょう?」
答えは求めてはいないので、何も言われないのをいいことに、私は旦那様のお腹を撫で、盛り上がった胸筋に口づける。これは初めてすることなので、少し緊張する。
そして、私はこれまでにしてみたかったものの、恥ずかしくて言い出せなかったことを実行に移した。旦那様のささやかな乳首を舐めてみたのだ。
旦那様の腹筋がピクリと動くのが見えた。
それに気をよくした私は、向かって右側の乳首を、旦那様が私にするようにじっくりと舐め、舌先でつつく。そして、ぷっくりとしてきたそれを口に含んでゆっくりと舐め、吸う。
その瞬間、旦那様の体が揺れた。そんな反応をされたら、やめられるわけがない。
左側の乳首も同じように刺激しつつ、右側は指で弾くようにする。
私が何かするたびに腹筋に力が入るのが分かる。
そして、旦那様のズボンを押し上げるアレも、その存在を主張している。
私にも多少の理性は残っていたから、一応旦那様に「起きてくださいませんか?」と声をかける。
またしても答えはない。
(あら、そうくるの。へえ、そうなの)
私は旦那様の挑戦にお付き合いすることにした。というより、私がソレが欲しくて我慢できない。
私の無垢な体をこんな風にしたくせに、この仕打ちはあんまりではなかろうか。
(いつまで我慢できるのかしら!)
私はズボンを下ろして旦那様のソレを取り出した。その大きさと太さに始めは恐れおののいたものだけど、今ではすっかり慣れた。
そして、これが、私をとても気持ちよくしてくれるのを知っている。
私は以前したように、それをゆっくりと舐め上げてから、口に含む。とはいえ、全体を頬張ると苦しくなるから、くびれの辺りを重点的に唇で引っかけるようにしながら、亀頭の割れ目に舌先を潜り込ませるようにする。
その時。
「ぅっ……、」
旦那様の、思わず出てしまったというような声が聞こえて、期待してその顔を見る。
でも、旦那様は腕で顔を隠している。起きるつもりはなさそうだ。
「旦那様……起きてください、もう我慢できません……」
私が甘えるように演技した声を出したのに、まだ降参しない。
私はこう見えて負けず嫌いだ。旦那様がそうくるのなら、受けて立ってやろうと覚悟を決め、彼の腰にまたがる。
ちなみに、私は寝巻きを着たままなので、スカートがお互いの半身を隠してくれる。少し羞恥心は薄れるけれど、見えない分、怖くもある。
(負けるものですか!)
左手は旦那様のお腹について、右手は旦那様のソレを自分の中に入れるために持って支える。
ゆっくりと腰を下ろすと、すっかり濡れてしまっていた私の中に、旦那様のものが難なく入ってくる。
角度を変えつつ、自分がいつも気持ちよくされてしまう場所を探すと、ある一点で、快感が電流のように走った。
「んあぁっ!」
知っている感覚なのに、突然のことに驚いて、勢いよく旦那様の上に腰が落ちてしまった。一番奥が押し上げられて、息が詰まる。
「あ、あ、ぅうっ」
気持ちがよくて涙が出できてしまう。中の旦那様を無意識に締め付けてしまいながら、涙を拭おうとした時だった。
「ずいぶん、好きにしてくれたな……」
低い声が聞こえ、腰がつかまれる。
私はようやく寝た振りをやめた旦那様の、苦しそうに眉を寄せながらも、唇を舐めるその色っぽいお顔に、目が釘付けになってしまった。
「寝込みを襲うなんて、淑女らしくないな?」
そう言われた途端、下から突き上げられる。
「あんっ、や、はげしいっ、ああっ」
「夫の体を好きにして、勝手に、こんなことまで……」
そう言いながらも、旦那様は私を下から何度も突く。
「ん、あぁっ、起きて、らした、くせにぃ!」
「っ、……眠って、いたな」
「嘘つきっ! んあぁっ!」
私はそう叫んだ瞬間にイってしまった。体の中がどうしようもなく蠢く。
「あ、きもちい、は、んっ」
私はそれで満足した。最後以外はほとんど自分一人でしていたようなものなので、疲れてもいた。
だから、旦那様から体を離そうとした。でも、私の腰をつかんだ旦那様は、手にさらに力を込める。
「私は、まだだ」
「へ?」
次の瞬間、私は天井を見上げていた。旦那様の上にいたはずなのに、一瞬のうちにベッドに押し倒されていたのだ。
天井と私の間には、潤んだ瞳で私を見下ろす超美形の旦那様のお顔がある。髪が垂れているのがイヤラシさを倍増させている気がする。
でも、その笑顔は、何かを企んででもいるようだった。
私はその雰囲気のヤバさに、彼から逃げようとした。でも、上に乗られているし、手もベッドに押さえつけられているので、まったくもって動けない。
「いえ、あの、私は今、達しましたので」
「私はまだだ。ずいぶんと煽ってくれたな?」
旦那様は、達したばかりの私の中を、腰を回して、アレで擦った。
「ちが、旦那様が寝た振りをするからぁ。あっ……! そこだめぇっ、んっふむぅ」
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すると旦那様が耳元でささやいた。「こんなもので終わると思うなよ」と。
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私はその日、旦那様をからかいすぎてはいけないという、大変に有意義な学びを得たのだった。
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